データセンタートラベルとワールドリグループについて
皆さんこんにちは、ファイナルファンタジーXIV プロデューサー兼ディレクターの吉田です。
先日の第69回プロデューサーレターLIVEにおいて、「データセンタートラベル」と「ワールドリグループ」について、アナウンスを行わせていただきました。しかし、説明の不足、開発/運営リスクを念頭においた言葉選びによって、特に日本データセンターでプレイしている皆さんに、混乱とご不安を与えてしまうこととなり、誠に申し訳ございません。
また、同放送内にて、「データセンタートラベルは、ワールドリグループ実施よりも前に実装」と口頭にてお伝えいたしましたが、正しくは、「両者は同時に実装/実施」となります。実装/実施スケジュールのご報告にミスがあり、申し訳ございません。いずれにせよ、ワールドリグループが、データセンタートラベルの公開よりも前に行われることはございませんので、その点はご安心ください。
これらを踏まえ、今回あらためてデータセンタートラベルシステムの内容、そしてその目的と意義についてお知らせさせていただくと同時に、ワールドリグループについても、実施目的とその際のサポートについてトピックスを作成いたしました。
また、情報公開後の皆さんからのフィードバックを拝見し、ワールドリグループに対するサポートとして、無料のホームワールド変更サービス期間を、新たなハウジングエリアが販売開始となるパッチ6.1リリース前にも設けさせていただきます。すでに第69回プロデューサーレターLIVE放送直後にホームワールド変更サービスをご利用になった方には、補填を行わせていただきます。
こちらの詳細につきましても、トピックスに記載いたしましたので、あわせてご確認いただけますと幸いです。
開発チームはパッチ6.1『新たなる冒険』の調整とデバッグを行っており、新たな物語の始まりと共に、多数のコンテンツをお届けすべく、最終の追い込み作業に突入しています。
ぜひ、引き続き、ファイナルファンタジーXIVをお楽しみください!
ファイナルファンタジーXIV プロデューサー兼ディレクター
吉田 直樹
■データセンタートラベルとワールドリグループについて
パッチ6.18では、これまで不可能だった論理データセンター(論理DC)の壁を超えて、一挙に数倍のプレイヤーと交流できるようになる「データセンタートラベル」が実装されます。
また、Elemental/Gaia/Manaに続く4つ目の論理DC「Meteor」を追加し、同時ログイン上限数の大幅な引き上げを行います。これにともない、一部の既存ワールドをMeteorデータセンター配下へと移動する「ワールドリグループ」を実施させていただきます。
ワールドリグループにより、同時ログイン数の大幅な引き上げが可能となり、拡張パッケージリリース時などの混雑に対応することが可能となります。コミュニティの皆さまには、多大なるご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。
本トピックスでは、データセンタートラベルで実現すること、およびワールドリグループの影響についてあらためてご説明いたします。
■目次
データセンタートラベルとは
パッチ6.18で実装される「データセンタートラベル」は、別の論理データセンター(論理DC)に移動して、その論理DCのプレイヤーとの交流やマッチングをできるようにする機能です。
現在、皆さんのキャラクターは各論理DC(Elemental/Gaia/Manaなど)に所属し、それぞれの論理DC内をメインにプレイしていただいておりますが、実装予定のデータセンタートラベルを使うことで、Elemental 所属のプレイヤーがGaia やMana のプレイヤーとも遊べるようになります。
データセンタートラベルの移動処理は通常数十秒~3分程度で完了します。本機能を利用して、日本データセンターの全プレイヤーとの交流をお楽しみください!
≪移動先の論理DCで楽しめること≫
ワールド間テレポと同様に、移動先の論理DCでは多くの要素をお楽しみいただけます。
- Say/Party/Yell/Shout/Tellによるチャット
- 移動先の論理DCで作成されたCWLSへの加入/チャット
- フレンド登録
- パーティ募集/パーティ編成
- クエスト進行
- 都市/フィールド/ハウジングエリアなど、各種エリアでの交流
- ダンジョン/レイド/PvPなど、各種コンテンツへの参加
- クラフターでの製作/ギャザラーでの採集(未知・伝説はのぞく)
- マーケットボードでの購入 など
これにより論理DCごとにキャラクターを作成せずとも、ご自身のメインキャラクターを使ってデータセンタートラベルを利用すれば、ホームワールドとは別の論理DCで遊べるようになります。一緒にレイド攻略をしたり、これまで会えなかった知人/友人と遊んだり、さまざまなハウジングを見て回ったり、プレイヤーイベントに参加したりと、コミュニケーションやゲームプレイの幅が一気に拡大します。
データセンターの仕組みについて
データセンタートラベルでできることをより知っていただくために、FFXIVのデータセンターの仕組みをご説明します。
≪データセンターの概念図≫
※現在のデータセンターの構成は「こちら」でご確認いただけます。
物理データセンター(物理DC)
日本/北米/欧州/オセアニアの4地域にあります。図の青色の箇所です。お住まいの地域と物理的に距離が近いほど通信ラグが発生しにくいため、基本的にはお住まいから最も近い物理DCを選択いただいています。
論理データセンター(論理DC)
各物理データセンターに1つ~3つ含まれています。図の緑色の箇所です。
自身が所属する論理DCでは、主に以下のような機能を利用できます。
- コンテンツのマッチング
- パーティ募集
- クロスワールドリンクシェル(CWLS)
- PvPチーム
- フェローシップ
ワールド
各論理データセンターに5~11ワールドが所属しています。図の灰色の箇所です。
自身が所属するワールドでは、主に以下のような機能を利用できます。
- フリーカンパニー
- リンクシェル
- リテイナー
- ハウジング
≪データセンタートラベルの仕組み≫
あらためて、データセンタートラベルとは、皆さんのキャラクターを別の論理DCに移すことで、移動先の論理DCに紐づく機能を利用できるようにする機能です。
これまでは論理DCという壁がありましたが、データセンタートラベルを使えばその壁を超えることができます。制限はゼロではないものの同じ物理DCのすべてのプレイヤーと遊べるようになると、ご認識いただければ幸いです。
日本データセンター拡張とワールドリグループについて
次に日本データセンターの拡張とワールドリグループの実施理由についてご説明します。
≪日本データセンターの現在の構成と問題点≫
構造上、1つの論理DCには同時にログインできるキャラクターの上限数が決まっています。そして論理DC内のワールドが多いほど、1ワールドあたりのログイン上限数は減ってしまいます。
長年に渡る運営のなかで、各ワールドを構成するサーバー機器の性能向上により、より多くのログイン数を受け入れることができるようになりました。しかしながら、前述した論理DCの上限により、北米/欧州データセンターに所属するワールドと異なり、日本データセンターのワールドでは、これ以上ログイン上限数を引き上げられない状況にあります。このため、拡張パッケージ発売直後などの混雑時に、長時間の待機列が発生しやすく、かつ効率的な対処ができない問題が顕著になっています。
そこで今回は、新たな論理DC「Meteor」を追加し、1論理DCあたりのワールド数を11(10)から8に抑えるという施策を行います。これにより、1ワールドあたりの同時ログイン数の上限を、現在の値からさらに約2,000ほど、大幅に引き上げることが可能です。
サーバー機器を収容している物理データセンターの床面積や、半導体不足を考慮しても、これが最も早く、かつ効率的な大規模増強になります。既存の一部ワールドをMeteorへと移動する「ワールドリグループ」をともなうことで、コミュニティ維持の観点からご迷惑をおかけいたしますが、日本データセンター全体の運用安定化のためにも、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。
≪Meteor追加後の構成とワールドリグループの影響≫
ワールドリグループにより、Meteorに移動するワールドの方の所属論理DCは変更になりますが、所属ワールドやキャラクター名、所持ギル/アイテム/ハウジング/フレンドリストなど、キャラクターに紐づくものには何ら変更ありません。ワールド内でコミュニケーションを行うフリーカンパニーやリンクシェルなども、これまでどおり利用可能です。
また、リグループによって論理DCが別々になってしまう相手とも、データセンタートラベルを使えば、引き続き交流やコンテンツを一緒に楽しむことが可能です。
※PvPチーム/フェローシップについては、別論理DCに移動したメンバーは自動的に脱退します。CWLSについてはリグループ時のメンバーリストが保持され、データセンタートラベルで同じ論理DCにいる間は、リグループ前と同じようにチャットも可能です。
あらためて、ワールドリグループを実施することによる混乱等、ご迷惑をおかけすることとなり、誠に申し訳ございません。大きな混雑を緩和し、物理データセンター内を大きなひとつのコミュニティへと発展させていくため、何卒、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。
ホームワールド変更サービスの無料化とボーナスについて
上記のとおり、リグループ後もキャラクターのデータには影響がなく、データセンタートラベルで他論理DCのプレイヤーとも遊ぶことができますが、さまざまな事情からホームワールドの変更を希望される方のために、一定期間、ホームワールド変更サービスを無料にいたします。
当初予定していたリグループ後の期間に加え、皆さんのフィードバックを受けてパッチ6.1前にも無料期間を設けます。なお、3月4日(金)20:00(第69回PLL放送)から3月31日(木)16:59までにホームワールド変更を行った方には補填を行わせていただきます。詳しくは以下をご確認ください。
≪ホームワールド変更サービスの無料期間≫
- 2022年3月31日(木)17:00 ~ パッチ6.1公開に伴うメンテナンス開始まで ※今回追加
- 2022年7月予定のリグループ実施から一定期間
≪施策概要≫
期間中、日本データセンターに所属している全キャラクターについて、ホームワールド変更が無料になります。
加えてホームワールド変更時に以下のボーナスが付与されます。
- 個人ハウスを所持している場合、購入時の土地価格100%をギルで返金、加えて、撤去で壊れてしまう調度品/庭具への補償として300万ギルを付与
- アパルトメントを所持している場合、購入時の価格50万ギルを返金し、加えて、撤去で壊れてしまう調度品への補償として50万ギルを付与
※個人ハウスは調度品/庭具/ハウスを撤去した状態で、土地を放棄せずにホームワールド変更申請を行ってください。また、アパルトメントは調度品を撤去した状態で、部屋を撤去せずにホームワールド変更申請を行ってください。土地を放棄/部屋を撤去してから変更申請を行った場合、上記ボーナスを得られませんのでご注意ください。
※所持ギルと合算して999,999,999ギルを超えた場合、超過した分は破棄されますのでご注意ください。
※ワールド人口平均化施策における「混雑」ワールドに変更することはできません。
※ワールド人口平均化施策において、変更先ワールドが優遇ワールドだった場合、上記ボーナスに加え、優遇ワールドへの変更ボーナスが付与されます。(同一のボーナス内容は重複しません)
※ホームワールド変更を行ったキャラクターは、変更した日から3日間は再変更ができません。また優遇ワールド施策に該当した場合、通常どおり90日間の移転制限がかかります。
≪本発表前に日本データセンターに所属しているキャラクターのホームワールド変更を行った方への補填≫
3月4日(金)20:00(第69回PLL放送)から3月31日(木)16:59までに、ホームワールド変更を行った方を対象として、変更の理由を問わず一律で、ホームワールド変更の利用料金をCrystaで払い戻します。特に皆さんから手続きいただく必要はなく、対象の方に順次払い戻しを行っていきます。
また、ホームワールド変更にあわせてハウジングの土地放棄/アパルトメントの撤去をされた方には、状況に応じてボーナスと同様のギルを返還(※)させていただきますので、大変お手数ですが3月31日(木)17:00よりパッチ6.1公開メンテナンス開始時間までに、以下の内容を添えてサポートデスクよりお問い合わせください。
- ホームワールド名
- キャラクター名
- 種類(個人ハウス/アパルトメント)
- 撤去した日時
- 撤去した土地の情報
個人ハウスの場合:エリア/区/番地/サイズ
アパルトメントの場合:エリア/区/号棟/部屋番号
※すでに撤去されているハウスの購入時の価格は参照できないため、パッチ6.0での値下がり前の販売開始価格で返還いたします。ご了承ください。
※払い戻し、返還にはお時間を要しますことをあらかじめご了承ください。
Q&A
Q:第69回PLLで説明されていた「CWLSのコピー」について教えてください。
A:リグループの際に、CWLSおよびPvPチームの一部メンバーがMeteorに移動する場合は、Meteorにも同名/同内容のCWLSやPvPチームが作成されます。
※Meteor内でCWLSやPvPチームの名称が重複する場合は、名称の後ろに#001などの番号が付与される場合があります。
加えて、CWLSについては、リグループ前のメンバーリストをそのまま保持することから「コピー」という表現をしていました。実際には「コピー」は内部データ上となり、プレイヤーの皆さんのCWLSリスト上は1枠のまま変更なく、現在いる論理DC側のCWLSが表示されます。たとえば、元々Gaiaで作成したCWLSがMeteorにコピーされた場合、Meteorにいる間はMeteorのCWLSが表示され、Gaiaにいる間はGaiaのCWLSが表示されます。ElementalやManaにいる間は、表示されません。
※CWLSは各論理DC内で8個ずつまで所属できるようになります。
また、コピー後のCWLSはそれぞれが別のCWLSとなるため、どちらかの論理DCでメンバーの増減があっても、もう一方の論理DCのリストには同期されません。このため、自身が今どちらの論理DCにいるかで表示されるメンバーに差異が出る場合があります。データセンタートラベルを使えば、移動先の論理DCでもCWLSに加入できるため、両方の論理DCのCWLSに加入すればメンバーの差異は解消可能となります。
Q:第69回PLLで紹介された画像に、「データセンタートラベルの処理は最大30分待ち」と書いてありましたが、必ず30分かかるのでしょうか?
A:30分待ちは特に混雑している場合のもので、通常時は数十秒~3分程度で処理が完了します。これまで超えられなかった論理DCの壁を超えるため、キャラクターを安全に移す処理を行うため、ワールド間テレポよりも若干の時間がかかってしまうことをご了承ください。
なお、以下のように特に混雑が発生する状況では、30分~それ以上の待ち時間が発生する場合があります。
- データセンタートラベル実装直後のアクセス集中時
- パッチや拡張パッケージリリース直後のアクセス集中時
- 移動先がプレイヤーイベント実施などで混雑しているとき
Q:リグループによって別の論理DCに離れた人のチャットやパーティ募集が見られなくなり、不便になりそうです。論理DCを超えるチャットやパーティ募集はできるようになりませんか?
A:残念ながら、現在のサーバーシステムでは、論理DCを超えるチャットやパーティ募集の実現は非常に困難で、実現するためには大きな時間を要することになります。
なお、ゲーム外の機能となりますが、iOS/Android用アプリ「FFXIVコンパニオンアプリ」をご利用いただくと、キャラクターの所在論理DCに関わらず、FC/LS/CWLSのメンバーとコミュニケーションやスケジュール共有が可能です。また、「Lodestoneのパーティ&イベント募集」では、他論理DCも含めて参加者を広く募集することができます。
データセンタートラベルの実装により、他論理DCでもCWLSに所属できるほか、他論理DCの攻略パーティやプレイヤーイベントなどにも参加しやすくなります。ぜひ、この機に「FFXIVコンパニオンアプリ」および「Lodestoneのパーティ&イベント募集」の利用をご検討ください。
Q:リグループによって別論理DCになった人は、CWLS/フレンドリストなどでどのように表示されますか?
A:それぞれ以下のようになります。
<CWLS>
CWLS自体はMeteorにも同名のCWLSが作成され、存続します。別論理DCのメンバーはリストに残り、常にログアウト状態で表示されます。データセンタートラベルで同じ論理DCに移動すれば、ログイン状態を確認でき、チャットも可能です。
※Meteor内でCWLSの名称が重複する場合は、名称の後ろに#001などの番号が付与される場合があります。
※任意でCWLSから脱退した場合も、その後にデータセンタートラベルで移動して再加入すれば、リストに復帰しチャットも可能です。
<PvPチーム>
PvPチーム自体はMeteorにも同名のPvPチームが作成され、存続しますが、別論理DCのメンバーは自動的に脱退します。
※Meteor内で名称が重複する場合は、名称の後ろに#001などの番号が付与される場合があります。
<フェローシップ>
マスターと所属論理DCが異なるメンバーは自動的に脱退します。なお、フェローシップのマスターが論理DCを移動した場合、フェローシップ自体もマスターと同じ論理DCに移動します。
<フレンドリスト>
別論理DCのフレンドはリストに残り、パッチ6.1以降はオンラインステータス取得ボタンを押すことでログイン状態や現在いるワールドを確認できます。
<ブラックリスト>
別論理DCのプレイヤーはリストに残り、現在と表示は変わりません。