残りの契約日数を確認しなければと開いたモグステーションの中、なんとはなしに開いたオプションアイテムのページを見て、一人のプレイヤーは思った——
——幻想薬一個で2/3ゲームカードか、と。
契約日数の追加はアナログなのかデジタルなのか微妙な線なように思えるゲームカードを利用しているのですが、3.0以降にセブンイレブンのカード置き場に現れた白いもふもふしてるようにも見える白いドラゴンの正体を知ったのが、去年の十月末の頃。スクリーンショットを見る限り、日々のタスクに押しつぶされて吹っ切れ、FF14のフリートライアルを落としたのが遡って昨年五月の半ば。
3.0のちょっと前、に始めたために、最初はミコッテであり。
『蒼天のイシュガルド』のCE版を購入し幻想薬を手に入れた直後にアウラ=レンに転生し飛べないグリフィンに乗ってミオトラグス・ナニーを乱獲していたのが六月の末頃の話。
そのままアウラの姿を保ってイシュガルド入りし、クルザス西部高地の谷に落ちて登れないまま数時間を過ごし、アバラシア雲海のマップの上に行けない行けないとわーわーし、野生のチョコボには蹴り殺され、仔ドラゴンに振り回され、誘導システムの視察順路に「良いから早く研究所の入り口まで行け」と内心思いながら帝国兵に囲まれてお手玉されてグリダニアに送り返されてを繰り返しを経てじいちゃんのポケットにドングリを大量に詰め込みと、一通りメインクエストを終え、アウォークを入手してからのデイリー三昧の日々にかまけてアレキサンダーの存在を故意に忘れ去ろうとして幾星霜(※誇張表現)。
年末を越え新年を迎えて、そろそろゲームカード買い足さないとなあ、三十日だと面倒だから六十日のにしようかなあベテランリワードも入るしなあ、などと思いながら、ひとまず残りの日数を確認する為にモグステーションを開いて、なんとなくオプションアイテムのページを開き。
冬季セールの文字を見て、ほう、と思い。
幻想薬の金額を確認して、不意に思う。
大体二十日分の金額か、と。
メインクエストも終わっているのだし、あとやることと言えば、サブクラスのレベル上げと、ギャザクラのレベル上げ。でも経験値を追い求めてコンテンツにのめり込むような正しい光の戦士をするほどではない。馬は欲しいが極は怖い。手摺先輩どうして壊れてしまうん……?
そんなこんなでとりあえず槍を握ってシャキ音を聞くこと数十回、頭がふらつく程度にはアレキサンダー一層のBGMを聴きまくって飽和した思考は、新年早々に見かけたページに書かれている文言をざっくりと読み飛ばした上で「この薬の効果は二十日分の充実である」と安直に導き出した、結果。
こうなった。
ルガディン♀もちょっと迷ったものの、頭によぎったのは某PDのお言葉。
「MMOではPvPでタゲられにくい小さいキャラクタを使う」
そうか、そんなに埋もれるのか。アウラですら戦闘中エフェクトに埋もれて自分がどこにいるのかわからなくなる結果背面と側面を的確に取れずにDPSを盛り下げている中で
更に自分の居場所がわからなくなるのはいっそ面白いんじゃなかろうか。アレキサンダー一層のミニマムとか踏んだらもっと小さくなれて面白そうだ、なんか、ゲームPCとして想定していない小ささになれそうで。キャラクタネームがフェルだからとかそういうのではなく単に小ささを追い求めてみたかった、PvPもしないのに。
そういった理由で期間限定ララフェルになった後、まっさきに握ったのは釣竿。
まっさきにテレポで向かったのは、黒衣の森:東部森林、ナインアイビーはホウソーン家の山寨。
チョコボに乗って、北へ北へとアクティブのちょっかいを受けながら走る。
辿り着いた十二神大聖堂。もちろんエタバンの予定なんかあるわけもないので所持品の空きを確認しつつ水場に走りチョコボを飛び降り。
着水、釣り糸を垂れ静止、そして。
やっぱりか。
やっぱり肩まで浸かったか。 釣りの最中、テキストコマンドの/sitで椅子を取り出して座る。
鼻まで浸かる。スクリーンショットを撮ってなかった不覚ッ。
この状態で釣りができるのだろうか。探せば頭まで浸かる場所もありそう。というかこの状態なら釣竿使うよりも網か銛持って素潜りした方が早いのではなかろうか。
ララフェル隠れ鬼大会とかやったら楽しそうですね。隠れるとかステルスとかを駆使しながら草むらや水辺人の群れの中にそっと紛れ込み逃げ続けるララフェル達を探し出す遊び。鬼チームはリンクシェルによる情報共有でララフェル達を追い詰めていく遊び。
……モブハントかな?
尚ララっこはこれが特にお気に入りです。ボム運び。
絶対転ぶ……前見えてない……。