SCHOLAR
FIRST BLOOD
「学者!!!」
「武器を捨てろ、状況を考えろ!」
「完全に包囲されて、逃げ道はない!」
「外を見るんだ、2分バフの乗った200発のフレグマIIIがお前を狙っている。」
「バリアヒラが学者だけの時代は終わった、終わったんだ。」
「……何も終わっちゃいない、何も終わっちゃいないんだ! 俺にとって俺だけがバリアヒラの時代は続いたままなんだ!」
「俺のジョブじゃなかった、あんたにやれって言われて始めたんだ! 俺は勝つためにベストを尽くした。」
「だがフェアリーのアクションのアビリティ化がそれを邪魔した!!!」
「Twitterに戻って見るとタイムラインに蛆虫どもがぞろぞろいて、俺に抗議しやがるんだ。俺のことを『羽虫喰らい』だとか『昆虫食』とか言いたい放題だ! オートターレットを失った機工士に何が言えるんだ? エナジードレインより高威力のアビリティを持っている癖に!」
「みんなメジャーパッチ毎にアクションを置き換えられていったんだ。もう過ぎたことだ」
「あんたにはなァ!俺には暁月以降の学者なんか空っぽだ」
「蒼天じゃクルセードスタンスってものがあった、MTのケアをフェアリーに任せながら殴っていた、ここじゃ何もねえ!」
「弱体化されたとは言え紅蓮にも手動癒やしはあった。追撃の究極幻想を十字無視したこともあったよ、魔列車の突撃を25m射程内で堅実魔で耐えながら殴れるように鼓舞展開もしていたよ!」
「それが6.4になると違法囁きさえ没収だ!!!」
「占星さん、フェアリー・セレネのこと覚えていますか? あいつはいつも次元の狭間オメガ : シグマ編零式3層の話をしていた。オルトロスの為に忍者に喉切りを温存なんてさせずに俺にさせろって言っていた。フェイウィンドも、フェイカレスも任せろ、そう言ってたんだ。」
「ある日、俺たちがいた固定に吉田がやってきて、パッチノートを持ってきて――――お願いジョブ調整させて――――そう言ったんだ。エオスは断ったが、しつこく吉田がせがむのでセレネは承知したんだ。」
「パッチに仕掛けがあったんだ」
「パッチが爆発した」
「あいつ言ってたんだ、『デバフ直してえ~』『沈黙してえ~』『忍者や侍や機工士のTP枯らしてえ~』って、そればっかり」
「でも、どれだけ探してもセレネのスキルは見つからなかった」
「あれがいつまで経っても頭から離れないんだ、もう四年にもなるのに……」
「フェイカレスだけでも使えたらいいのにと思うこともある」
「窒息、ダイヤモンドダスト、氷と光の竜詩……」