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拝啓、〇〇様~地平の彼方からの便り~(その2)

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あー、いい天気だ。
なあ、こんな天気の日はなんもしたくねえよなあ……
って、誰に言ってんだ俺は。
もう、アイツがいなくなってだいぶ経つのにな。

(ザッ)


ん?


……君は?


「やっほ~!
 配達人だよー!」


「もーっ!探したんだからっ!
 はいっ!これ!あなた宛て!」


「じゃあねえ!ばいばーい!」

手紙?誰からだろう?

(パサッ)



『拝啓 
って普通は書きだすんだろうけど、
なんからしくねぇからやめておくわ。

元気でやってるか?
オレはまあ……なんとかやってるよ。
あん時、
剣が握れなくなってしまってもう終わった、
とかマジに思っていたが、
まあなんとかなるもんだ。
こうやって字も書けるようになった。
あ、今「下手くそ」とか思ってるだろ。
うるせえ。

ああ、あの時は……悪かった。
お前は懸命にオレのこと励ましてくれてたのにな。
当時のオレはまるでわかっちゃいなかった。
剣が振れないオレなんて
冒険の役には立たないと思ったからな。
お前の忠告はピンとこなかったんだ。
あでも、
「剣がダメでもお前なら俺の盾になれる」
は、今でもどうかと思うぜ?
オレを盾にしてどうすんだ?別の意味で泣くぞ?

すまねえ、
冷静になってから改めて考えてもみたが、
やっぱ今のオレには冒険はパスだ。
というのも、
リムサのマーケット横で
ストーリーテラーをはじめたんだ。
冒険者の歩みをみんなに伝えてようと思ってな。
書き記すには腕がこれだし、
とうぜん詩人の真似事もできない。
だがオレは、
以前から剣の腕前と引けを取らないくらい
口は達者だからな。
あ?今絶対「自分で言うな」とか思ってるだろ?
モードゥナで宿が全部埋まってた時、
とある家に泊めてもらえたのは
オレがそこの娘さんを必死で口説いてたからだよな?
忘れたとは言わせないぜ?
その娘さんとどうなったかは……忘れろ。

とにかく、
お前のような冒険者たちの活躍を、
語り広めていくことにしたんだ。
お前の盾にはなってやれないが、
これならなんかの役には立つだろ?立つよな?

気が向いたら聞きに来いよ。
なんなら、お前の冒険譚、提供してくれ。
いいネタあんだろ?え、まだないのか?
かーっ、あれからどんだけ経ってんだよ。
もっと活躍してくんないと、困るぜ。

じゃ、期待しないで待ってんぞ。
またな。』




ふっ、変わってないなあ、アイツは。
「会いたい」とは、一言も言わねえのな。
しょうがねえ、いっちょ顔出してやるか。












おつかれさまでした。


はーい!おつかれー!


配達は無事完了しましたか?


そりゃもう、ばっちり!


……またその軽い調子で
お渡ししてはいないでしょうね?


まあいいじゃん!
なんかさ、あの手紙いい内容な気がしたんだよ!


いけません。
そうやってなんとなくで
サービスの質を変えてしまっては。
我々配達に関わる者はいついかなる時でも
公正な配達を心掛けないと


あっ!次の配達の時間が!
急がないと!ダッシュ!
あっ、こら、まだ話の途中ですよ!
もうっ!むやみに走らない!



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コメント(4)

Moca Rockyroad

Yojimbo [Meteor]

様々な理由で足を止めた人って沢山いると思うしそれのおかげで街が冒険が輝く...
私もそんな感じの待ちながら送り出す人になりたい。

Ringo Aoringo

Zeromus [Meteor]

ふと。昔のことを思い出すと…手紙が届くなんて素敵ですね!(*ˊᵕˋ*)

私も連絡してみようかなぁ~

Ayame Kusushi

Valefor [Meteor]

>モカさん
配達チョコボ「道はちがえと相手のことを想う、
 いい関係ですね」
配達人「ねーねー、この道で合ってる?
 ウルダハ行くならさっきのとこ曲がるんじゃ?」
配達チョコボ「その道ではないですし
 あそこ曲がると先はクルザスです」

Ayame Kusushi

Valefor [Meteor]

>りんごさん
配達人「まだ!まだ早い!……よし、今だっ!」
配達チョコボ「なんのタイミング計ってるんですか」
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