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漆黒に染まる§17

公開
ゆっくりとした昇降機の動きに合わせて景色も少しずつ移ろう。
眼下、動き出した昇降機に歓声を上げる人々も既に大分小さくなっている。
正面の景色もライト村へと続く街道から、ヴェンモント造船所の先、銀に輝く海へと変わっていく。
海は遥か先の水平線で虹色に輝く空と交わり、原初世界では見られないような景色を作り出している。
普段は忌々しく見上げていた光の空も、今だけは美しいと思えた。

無事3人とひとりの搭乗者を崖上まで送り届けた昇降機は、次なる乗客を求めて来た道を降り始める。
合流をただ待つのでは時間がもったいないので、付近を見て回ることにした。
もしかしたらあの巨石までたどり着く方法が見つかるかも知れない。


グルグ火山の麓で巨石を見上げる。
ここに近づくにつれて罪喰いに遭遇する頻度が上がったことから、ヴァウスリーがあの上に新たな楽園を築こうとしているのは間違いなかった。
とはいえ、当然地続きになっているはずもなく、歩いて進むのは無理。
付近を探索してはみたが、そもそも崖下と比べて人の気配が少ない。
唯一ユールモアから追放された労役市民が逃げ集まったアミティーと言う集落は見かけたが、
住民らと話しても有益な情報は得られなかった。
こうなると、飛空挺を使う道しか残っていないように思える。
半ば考えを放棄していると後ろから呼ぶ声が。
振り返ると昇降機の第2陣が到着したのだろう、ウリエンジェと、水晶公がいた。

驚きつつ聞くと、最後の戦いは是非とも現地で見届けたいのだそうだ。
彼でなければ野次馬だと断じているが、体調をおしてここまできているのだ、彼なりに責任を感じているのかもしれない。
そうして彼は連れて来ていた2機の小型の飛行機械を見せる。
模様からしてアラグ帝国製だ、クリスタルタワーに収蔵されていたものだろう。
彼はおもむろにその飛行機械を上空の巨石に向けて走らせる。
すると大量の罪喰いが襲来し、瞬く間に飛行機かいは粉砕されてしまった。
見た中には中位以上の罪喰いらしき姿も多く見られた。
飛空挺で近づけば自分たちも確実に同じ運命を辿ることだろう。
この結果をせめてもの手土産に一旦仲間たちの待つ昇降機まで戻ることにした。

話す場所は変わったものの、ヴァウスリーの元への到達手段は振り出しに戻り、皆頭を抱える。
最後の方法としていた飛空挺の可能性も潰え、いよいよ手詰まりな雰囲気も出てくる。
「あの岩が山まで降りて来てくれたらいいのにねぇ」
と、夫の仕事のついでだとついて来ていたチャイ夫人が一言。
聞いたチャイ氏は敵がわざわざこちらに来てくれるわけがないだろうと一蹴する。
しかし、夫人の呟きにヤ・シュトラが食いつく。
そして提案されたのは突拍子もない、しかしそれでいてなんとか実現できそうな作戦だった。

まず、件の巨石に手が届く程の巨大タロースを作る。
そしてそのタロースで巨石を掴み固定する。
そうすればタロース伝いにヴァウスリーの元まで歩いて到達できるわけだ。

問題は「まず」どうやってそんな巨大なタロースを作るか、だが。
作戦を一通り話し終えたヤ・シュトラはチャイ氏に目を向ける、貴方タロースに詳しいんでしょう、と。
冗談じゃないと首と手を横にふるチャイ氏とは反対に夫人は目を輝かせながら夫を見る。
そんな妻や周りの期待に、ダイダロス社跡取りは頭の中で設計を始める。
そして圧倒的に人手が足りないと結論づけた。
すかさずアリゼーが言質を取る、人手が十分なら実現できるのね、と。


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コルシア北部到達〜タロース建築を始めるところまで
前回も書いた気がしますがチャイ夫妻良いです 好きです
近くで夫妻のカードをもらえると聞いて早速もらって来ました

と言うかタロースがここまで物語に食い込んでくるとは...
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