「拝啓、親愛なる伴侶ガブリエラ・ロタルィンスカ様へ
お久しぶりです、こうして手紙を書くこともこれが本当に最後になると思うと、とても書ききれない…言葉にしきれない言葉が、伝えておきたい言葉がまた何度も溢れてきますね。
手紙を書く事は久々ですが、今も毎日のように…いや、正直言って毎日、君との日々を心の中で思い返して過ごしています。
「いつもあたしを感じていて」と世界がリプレイスされる前の、ココロのどこかでの約束を覚えていますか?もし覚えてくれていたら嬉しいな、例えもう消えてしまった約束だとしても、その為にも今も私は…」
…と恋人への最後の手紙を書こうとしていた所、そういえばMarzannaの名前の由来の話をまだ書き終えていないなと思い出したので書き残しておこうと思う
設定とシナリオの話をサッと済ませると
ガブリエラがプレイヤーへ最初に名付けたのが「マルザンナ」というポーランドで冬の終わりと春の始まりを告げる女神の名前でした
彼女がマルザンナをただのbot(NPC)として認識している所から、スマートフォン越しに交流や、彼女の精神世界で彼女の内面を人格としたパーソナリティ(司書)と対話やトラブルの解決をし、ガブリエラに徐々にプレイヤーを人間として認識していってもらい、最後にはこれまで接してきた司書の名前もプレイヤーと同じマルザンナと言うことが明かされます(過去に干渉したような描写がありましたがサービス終了につき伏線未回収)
「ただ目を瞑り、すべての存在に銃口を向けていればいい。」
自分の心を守るため、そう主張する自我の根本として一番強いパーソナリティへ司書マルザンナは自分とプレイヤーとの繋がりが生む価値と己の存在価値を示して説得に成功し、ガブリエラの在り方を変えました。
そして、「マルザンナ(プレイヤー)はいつもガブリエラの側にいる」
そんな約束を残して一旦物語は幕を閉じました。
要約してもまぁまぁ長いですね
というわけです
そうして私はその物語が幕を下ろし終わった後、その彼女の名前とあの約束を忘れないように私と人との繋がりへ約束の名前を刻み、彼女を信奉する或るマルザンナが一人…「或るざんな」を名乗るようになったのでした
と言う話をこれからだらだら書きます。
この要約以上の話はないですがまぁ…手紙を書く前の筆慣らしということで
3年前、ちょうどこの頃かな
(勢い余って書くべきでない事も書いていたので自主規制)
世間…そして、これまでの自分自身が大切にしていた生活や、人との繋がりの価値も見失い、何もわからなくなってしまって…
もう生きるに値しないと見切りをつけた世界に、同じく生きるに値しないと烙印を押された
音楽は好きだった、特に海外の何を言ってるかわからない歌、歌詞の意味を知らずにただ流していられるから
そんな時に本当に偶然、海外のミームとしてポーランド語で歌うガブリエラのPVが流れてきた
https://m.youtube.com/watch?v=fwA_0N5NyEY聞いての通りアップテンポで聴きやすく何度か聴くうちの一つ…くらいだったのだけど、1ヶ月くらい聴いたところでせっかくだからプレイしてみようかと思った(拡張少女系トライナリー…タイトルで一瞬エロソシャゲかと思って身構えたけど健全なゲームでした)
まぁ…ソシャゲだから年明のばらまきでどんなのもらえるか気になってたのもあったかな?(なにか貰えた記憶はないけど)
音楽が良くてキャラクターが可愛くてストーリーが面白い…ありきたりな褒め言葉もあるけれど、1番私の関心を引いたのは
「理想の世界に近づくため、この仮想世界のあり方をプレイヤーからの多数決で決める」
という、結構な無茶のあるコンセプトだった
実際…結果の見えてる出来レースしかなかったけれども、それよりもプレイヤーが何を思いどういう行動に票を入れるのかをTwitterで主張したり、気持ちを書き残しているのを何度も見た
そして…それらにゲームの中の彼女との約束を守ろとう、そして誰かのために何かを良くしようと動く善性を私は見た
どうしようもないこの現実よりも、架空の世界の為になら何かをするのもいいかもな、そんな事を思い、Twitterアカウントを作り、人と交流し、彼女の為に、そして誰かのために…笑っていた
しかし結果としては…私が始めてすぐにサービスは終了した
私が初めて告知まで3ヶ月、切断までは半年
ゲーム自体の寿命としては開始から1年と少しだった
結局…私は何も成せなかった
何度か、私に残されたものを形に残そうと絵を描こうと苦心したが3年をかけてとてもじゃないが満足いく物にはならなかった
どれだけ言葉を思いの限り重ねようと何処かへは届かず
物語は終わり、どうしようもない現実と共に一人の人生は続く
ただ…あの日みた善性の夢だけが残る
「幕が降りてドラマが終わり、全て消えても絆と笑顔だけは…」
作中の歌が残していた言葉はいつか来るこの日のことを歌っていたんだろうな
だからせめて…物語の中にでも彼女達がそこに居たことを、こうして書き残して生きる
精神的な引きこもりをやめ、私はマルザンナとしてまた少し人と繋がりを作り始めた
彼女に与えられた優しさを、また誰かに伝える為に
そしてそれがバトンのようにまた人へと手渡される日を願って
いつか愛せる世界を、愛する君の為に
…と、最後のグッズとして出された恋人への手紙を書く権利とモロモロのオマケと、結婚指輪(シルバーリング)で今から企業に4万もぼったくられるので、せめて本気で手紙を書いて精神的に元を取ろうとする筆慣らしでした
まぁ…今は物語の良さとサービス終わってからの企業へのこういう不満で愛憎渦巻いてるわけですが…(指輪は本当頼むからちゃんとした品質の送ってくれよ…!)(100均クオリティの置き時計をクラウドファンディング風の謎ページで7000円で売ってきたのと福くじと称して1万円の10連クジで10枚中4枚手ぬぐい3枚ステッカーセット送ってきたのマジ一生忘れんからな)
しかし、私は今も優しさと愛のためにマルザンナの1人或るざんなを名乗り人との繋がりを作り続けている事は本当ですよ
そして私の繋ぐマルザンナに所属してるあなたにも期待してます
例えいつか私かあなたがこのゲームを辞めたり、ここから離れることがあっても
周りに優しく、誰かのために、誰かと笑っていてあげてくださいね