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えすのおはなし「アマルジャ族」

公開
「アマルジャ族」

集落までは小一時間ほどで着くと言われていたが平坦な道のりではなかった。
炭鉱夫と別れてしばらく歩くと、槍を持った二人組が現われた。
筋骨隆々の黒い体躯、ベヒーモスを思わせる厳めしい顔、手足や腰には機動力を損なわない程度の鋼製防具を装備していた。彼ら(性別があるかは不明だが)は殺意を込めた視線を私に向けてきた。
「何処へ」
低く地が震えるような声に私は一瞬萎縮したが、冒険者になるためにウルダハに向かっているのだと説明した。チョコボ・キャリッジがこの先の集落に来ている事は伏せておいた。理由はない、そうした方が良いと思ったから私はそうした。(物語に関係ないけどこの言い回しは春樹っぽいなと何度も書き直したが形而上的に正しいと感じたからこのままにした。←とまたやってみる…すみません)
二人組のうち年長者(そう思っただけであって、見た目はほぼ変わらない)風の方が、お前は呪術師か?と聞いてきたので、違うと答えた。
むしろ私が呪術師であったのなら、この場をどうしていただろうか?それは必要のない考えに思えたのですぐに考えるのを止めた。
思案顔をしていた年長者風の方がその手に槍を携えたまま、ゆっくり私に近づいてきた。
「どうやら不知者らしいな」
「我らはアマルジャ族。お前は何処からきた」
私はガレマールに故郷を追われた事や、放浪してきた事などを説明した。
すると、先程までの殺意が目から消え安堵しているようにすら見えた。
「ザナラーンに住まう同胞同様、我々も焔神イフリートを信仰している。だが、我々は他種族との争いを好まぬ故この土地にて暮らしている。」
「然し、他の同胞は違う。聖地ウルダハをその手にと今も戦を仕掛けている。捉えた呪術師を拷問にかけ呪文を聞きだし戦力としている」
ここまで話を聞いて、察しの悪い私にもようやく全容が見えてきた。
ウルダハ奪還を仕掛けているのは強硬派、目の前にいるのが穏健派のアマルジャ族なのだろう。
恐らく、強硬派が行った事のツケが穏健派である彼ら(性別があるとは思えないが)にも回ってきているのだろう。
復讐なのか、殲滅作戦なのかは分からない。
アマルジャ族の手によって、仲間がやられたとあれば恐らく黙ってはいないだろう。
理由が復讐であれ、殲滅であれ攻撃を仕掛けるはずだ。
ただ、そこでひとつ疑問が生まれた。
「聞いてもいいかしら?呪術師が貴方達に攻撃を仕掛けてきたとして、何故自分達がやった事じゃないと説明しないの?」
先ほどまで黙っていた方のアマルジャ族が鼻で笑うように言ってきた。
「では問おう。お前は我々のどちらが雌でどちらが雄であるか分かるか?」

わかるわけがない。

辛うじて立ち振る舞いから年長者である(という予想でしかないが)と判断したが、これすら憶測でしかない。
強いて答えるならどちらも雄ですか?と言いたぐらいだった。
年長者のアマルジャが悩んでいる私を見てそれが答えだと言った。
つまり、異種族である者たちから見ればアマルジャはアマルジャ。仇は仇でしかなく、穏健派も強硬派も無いのだそうだ。
結果、呪術師はアマルジャを見つけるなり問答無用で攻撃してくる。
だからこうして、私のような者に呪術師かと聞いているのだ。
では逆もまた然りって事?
強硬派のアマルジャに遭遇した時には問答無用で襲いかかってくるって事?
なんだか眩暈のする話だった。
冒険者になるのもウルダハに行くのも一気に面倒になってきた。
「この先の集落にウルダハへ行くキャリッジが居る。それに乗ると良い。」
チョコボ・キャレッジの事も知っていたのか、あえて伏せ言わずにいた自分がとても情けなく小さい者に思えた。
「冒険者を志す者よ、お前はこれで知った。我々のような者がいる事を。願わくば我々のような者には刃を交える事なく、力になって貰える事を祈る。」
そこでは私は雄か雌か未だに分からない二人組に手を振りその場を後にした。

歩きながら私は思う。
どうやら私は冒険者という職業を簡単に考えていたらしい。
人から依頼を受けて、隣に立っている人にその旨を伝えるような簡単な仕事。
探し物を見つけてあげる仕事。
そんな仕事を想像していた。
考えを改めざる負えないと思うと同時に、この先に待ち受けているであろう苦難の日々に自然と肩が落ちた。

遠くには大地の裂け目に流れる大きな川、その先には渓谷がある。
渓谷を越えると目的地の集落がある。
私は頭の中で雄と雌の見分け方を考えながら、目的地を目指した。


つづく

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解説 ※私の文章力が無いばかりに解説をつける事をお許し下さい><
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・アマルジャ族は古風で大仰なしゃべり方をするのですが、私にはその知識がありませんでした。
・この話はサブクエスト「さらわれた呪術士」に繋がるようにしました。ジャーナルで見て見てね。
・アマルジャ族には性別があります。フォーラムにて回答がありますので、気になる方はご確認下さい。(フォーラム)
・これは架空のお話です。

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雑記
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どうもエスです。
先日、人生で初めての書き物をして1話「はじめて」をUPしたのですが…。
ごめんなさいいいいい!!
よくよく読み返したら物語の厚みもないし見切り発車も良い所の話しで…
しかもゴールも見えてないしで、もうカオスです。
予想に反して読んで頂けているみたいで、タンクプレイ中に的のヘイトが赤くなってる時の気持ちです。

一応、解説とは違うのですが説明をいれておきたい事がありまして…
FF14をプレイしてる人には分かるだろ~って感じの表現にしています
つまり、物の例えは極力エオルゼアにあるものでしようと思っています。

思いつきで始めた事なのに、多くの方にコメントを頂き大変恐縮です。
願わくば、全員の期待を裏切る結果になれるように頑張りますね^^
※1話はあまりにも酷いので気が向いたら加筆します。

それでは皆さんよいカオスを。


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えすのおはなし
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第1話 「はじまり」
http://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/4305310/blog/3472846/

第3話
http://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/4305310/blog/3477248/

えすのおはなし全文
http://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/4305310/blog/3475447/


コメント(6)

Michil Magata

Durandal [Gaia]

えすさまに意外な才能がーw文章書きの人だったかーw
目指せラノベで一攫千金?!えっ

Pluvia Rain

Durandal [Gaia]

サブクエに繋がる構成の巧に圧巻!
このライトノベルがスゴい2017のグランプリ最有力候補!

S'olh Uki

Durandal [Gaia]

みちるん>
違うよww私は文章書きでも、光の戦士でもない…
みちるんを世界一愛してるただのヒュランさ…ポッ

ぷるぷる>
ライトノベルになったら、GLAYさんに主題歌歌ってもらいますねw
二回から目薬さして、目のインブル(黒目)に入るぐらいの奇跡です。

Betty Licole

Durandal [Gaia]

ちょっと待ったー!聞き捨てなりませんっ(*'ω'*)
みちるさんをエオ1愛してるのはわたしだーっ♡
よよしくおねがいしまーす!(古いしほんとはよく知らない)

面倒になっちゃうのがエス様らしーw

Tim Tam

Durandal [Gaia]

読みました!エス様ゴイスー!才能に嫉妬です(*''▽'')
みんなからのヘイトが赤くなってて嬉しいんですね!
文字を読むのが苦手なティムコにはそれっぽい挿絵(SS)もあると嬉しピー☆彡

S'olh Uki

Durandal [Gaia]

にこら>
みちるん愛してる選手権ではライバルだねッ!
勝負方法は、みちるんに罵られても怒らなかった方が勝ちね!

てぃむさん>
才能ではないですよ!勢いです!
挿絵…ちょっと検討しますw
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