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エオルゼア戦記17話

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なんとなくFATE入れてみました

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「なんてことでありますか! ウルダハの貴重な資源を密輸するなんて、とんでもないことを聞いてしまったであります!」
 一方アトラスは「とんでもない事を聞かせてしまった」と心の中で呟いていた。
「それより、何でここにいるんだ、フフルパ!?」
「自分は、お世話になったアトラス殿達にお礼をすべく、ここまで追いかけてきただけなのであります!偶然とは恐ろしいであります!」
 シララもアトラスを通じてフフルパの性格を知っているのだろう、頭を抱えて、どうしたものかと苦悩の表情を見せていた。
「アトラス殿、お礼をするのは少し待ってほしいであります。自分はこのことを、「足跡の谷」にいるバルドウィン連隊長殿に報告するであります!」
「お、おい! フフルパ、落ち着け!」
「銅刃団の誇りにかけて、盗賊を必ず捕えるであります!」
 アトラスの声も届かず、密輸という犯罪にフフルパは暴走していた。言うだけ言うと、フフルパは静止の声も聞かずに、足跡の谷へと翔けて行く。
「お、おい! だから待てって、フフルパ!! ……あー、行っちまった」
「い、いけない……冒険者さん!足跡の谷へ行った彼を追いかけて! 彼は銅刃団の本性を知らないんです!このままでは殺されてしまいます!」
「わかっている、すぐに追うっ! シララは二人を呼んできてくれ!」
 シララはアトラスの指示にこくりと頷き、アリシエルとリオが休んでいる小屋へと向かった行く。
「っと、あぁ、そうだ……メルリダさん」
「は、はい……何でしょうか?」
「あいつのような馬鹿正直だっているんだ。銅刃団もそのうち変わるかも知れないぜ?」
「…………はい、期待しています」
 確かに銅刃団に今はならず者と言って良いほどの人物がまだ多いのかもしれない。それでも、中にはフフルパのような者もいる。それは変化の種でもあった。
 銅刃団と嫌悪していたメルリダも、銅刃団でありながら、愚直に民のためにと働くフフルパの姿に思う所があるのだろう。
「アトラス!!」
「っと、来たな……いくぞ!」
 シララから事情を聴いたアリシエル達は既に出発の準備は出来ていた。
 彼らはフフルパの後を追うように、足跡の谷へ向っていく。

     ★

 アトラス達が足元に溜まる水をばしゃばしゃと水しぶきを跳ねさせながら進んでいると、前方に巨大な影が見えた。
 ずんぐりとした青い甲羅を身にまとう巨大な蟹のような生物。その前足には太い鋏が生えていた。
飽食の大蟹「バブリーバーニー」
 この周辺で蟹肉を求める漁師を遅い、暴れているモンスターであった。
 既に大蟹は、その狙いをアトラス達へと向けていた。
「ちっ……タイミング悪いな。フフルパは見当たらないし……先に行ったか?」
 もしくはフフルパが通り過ぎた後に大蟹がここへ現れたのか。それはわからないが、アトラス達が取るべき行動は決まっていた。
「速攻でやるわよ!」
 アリシエルの号令に各自は止まることなく大蟹に向けて走り出す。
「虚空の風よ、非情の手をもって、人の業を裁かん! ブリザラ!」
「秘めたる疾風よ! その姿を昇華し、切り刻め! エアロ!」
 シララのブリザラが大蟹の多脚を氷漬けにし、その動きを封じる。それと同時にリオから放たれる風の刃が容赦なく大蟹固い甲羅へ切り傷を作っていった。
「悪いがワンキルで行くぜ!」
 弱った大蟹の頭部にアトラスは飛びつく様に剣を突き刺した。その突進の勢いを利用し、剣を支柱して大蟹の背中に乗る。そのまま器用に背中を蹴って、大蟹の後方へ着地した。
「……はぁ!」
 それに続く様にアリシエルが大蟹の頭を踏み台にして、蹴り上げ、宙を舞う。その空で、器用にも体を回転させ、手に持つ、その槍を大蟹の背中に目がけて投擲した。
 矢となった槍は大蟹の甲羅だけではなく、体全体を貫き通した。大蟹はアリシエルの槍によって、地へ釘付けにとされる。
 アリシエルもそのまま大蟹の背後に着地し、また走る足跡の谷へと走り続ける。
 もはや大蟹の生死を確認するまでもなかった。
「いいのか、槍を回収しなくて?」
「いいのよ、あれは使い捨て用だから。本命は持っているし」
「…………後で俺が回収して質にいれるか」
 走りながらアトラスは問うがアリシエルは微笑んで答えた。これが金持ちの成せる業か、とアトラスは内心で呟く。
 この中で最も不幸なのは、通りすがりの一行に、偶然にも出会ってしまった大蟹であろう。それは交通事故のようであった。

     ★

「ば、バルドウィン連隊長殿!大変であります! 盗賊どもが、カッパーベル銅山の貴重な原石を密輸しようとしているでありま……」
 足跡の谷で、フフルパはこの辺りを指揮するバルドウィンに密輸の件について報告していた。だが、それは途中で言い終わる。
 バルドウィンの横には、黒のローブで身を隠す盗賊がいたのだ。
「……どうして、連隊長殿が盗賊と一緒……に?」
 その問いにバルドウィンは面倒そうな顔をし、頭を掻く。
「取引中だからに決まってんだろうがよ。……ったく、お前は余計なことばかりしてくれるぜ」
「と、取引って……ま、ま、まさか!密輸の首謀者は連隊長殿なのでありますかっ!?」
「なんだ、お前知らなかったのか? 呪術士の調査団ってのは真っ赤な嘘。こいつらの正体は盗賊団……俺のビジネスパートナーだ」
 バルドウィンは何の悪気もなく、自身の不正行為をフフルパに説いていく。それは、して当然と当たり前のように言っていた。
「まったく、ホライズンでおとなしくしてればいいものを。せっかく用意した偽装工作が台無しじゃねぇか」
「こ、こんなこと……ロロリト様がお許しにならないであります!」
「やっぱりバカだな、お前。元々、この密輸計画を指示したのは、誰だと思っている? 誰であろう、砂蠍衆のロロリト様ご本人なんだぜ……」
「……な……な……なんですとおおおおぉぉ!?」
 銅刃団のトップであるロロリトによる密輸計画。その真実はフフルパを驚かすには十分なものであった。自分が信じていたものが黒であり、それは絶望にも似た幻滅である。
「お前の言うような『正義』なんぞ、この銅刃団にはコレっぽっちもねェんだよ!」
「だったら、その正義を大事にしないとな!」
 バルドウィンがフフルパに言い放つ言葉に、横やりが入る。その声の主は、ここまで追いかけてきたアトラスであった。
「アトラス殿!」
「なんとか間に合ったようだな」
 全力疾走でここまでやってきたせいか、多少、息を乱れているが、フフルパにとってアトラスは頼もしい味方であった。
「ちょっと先走りすぎよ」
「やっと追いつきました……」
 遅れるように、アリシエル、リオ、シララが到着した。
「ちょうどいい、まとめて片付けてやるぜ! 銅刃団の名誉のために……死ねッ!」
 邪魔者が全身揃ったことを好機と見たのか、バルドウィンは背中の槍を構え、フフルパ達にその殺意を向ける。



 
コメント(1)

Nitrona Glycelyne

Ifrit [Gaia]

バーニィィー!
嘘だと言ってよ!

戦闘シーン、踏み台にするとか、ゲーム内でできない動きがあってカッコイイですw
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