脳は筋肉だし腕もそう
体も すべて筋肉だ
つまり俺は全身が脳で
お前より賢い
生まれてこのかた強靭100のルガディンをやっているので忘れられがちかもしれないが、私自身にとって最も扱いに慣れたいわゆるメインジョブは召喚士である。アイムキャスター、筋肉はINT。OK。良質なエーテルは良質なタンパク質から。
ともかくこの召喚士というジョブ、低レベル帯でこそラジコンエギをけしかけた後は毒ガスをぶちまけるくらいしか自分自身の仕事がない地味職なのであるが、トランスバハムートを覚えて以降はデスフレアで極太火柱を立てまくり全職中でも指折りの視覚妨害能力を発揮。
lv70ではとうとう胸筋の化身デミバハムートの召喚が解禁され、彼自身のクソデカナイスバディとデスフレアにそっくりだが決してエフェクト使い回しの手抜きなどではないエンキンドル技アク・モーンによりさらなる画面占有率を実現する。とにもかくにもド派手、実にいい。
そんな召喚士には誰もが抱えるであろう最大の悩みがある。
それが奴の存在だ。
「タイタン・エギ」。
そう、奴である。いやらしい足場削りと理不尽な押し出しにより古くから光の戦士を苦しめた蛮神の一柱、蛮神タイタンの力を継承した召喚獣。
召喚士を操作したことのないプレイヤーの中にはそもそもタイタン・エギを見たことすらないという方も少なくないだろう。そりゃそうだ、マルチプレイコンテンツまで来てあのじゃがいもを転がしているような奴はむしろいてはいけない。要するにそれくらいの代物なのである。
では、奴の何が問題なのか。強いて言うなれば全てである。コンセプトからしてなんかもういろいろと駄目なのだ。
まず、召喚士の使役するエギにはそれぞれにある程度のロール傾向が割り当てられている。例としてイフリート・エギは比較的高威力の近接攻撃と敵へ物理被ダメージ増加の付与が可能なメレーDPS型。ガルーダ・エギは手数の安定した遠隔攻撃と敵へ魔法被ダメージ増加の付与が可能なキャスター型。
そんな中でタイタン・エギに当てられた役割はズバリ「タンク型」。DPSソロでは貴重な壁役となり、4人マルチではタンクが落ちた際の緊急用サブタンクとして機能する、そんな想定の設計だろうか。DPSでいて擬似的にタンクロールの補助を可能とする、戦略幅の厚みを増やす個性的なポジションである。面白い。うむ。面白いのだ。
肝心の敵視取り能力が中途半端で、
自己に付与可能な防御バフが一種類しかなく、
そのバフスキルに枠を食われたおかげで他のエギが両方持っている敵への被ダメージ増加付与スキルをこいつだけは持っていない
という点を除けば。
このリモコンじゃがいもをギャグにもならない存在としている要因はまさにコレに尽きる。タンク扱いのくせにタンクとして必要な要素を最低限以下にしか持ち合わせていないのだ。
タンクプレイヤーが参加するマルチプレイコンテンツで全く出番がないのはともかく、エウレカソロ等で使うにしても範囲ヘイト技がないのでタゲはとれてせいぜい雑魚一匹、まとめてベインやペインフレアなど打とうものならすぐにこっちへ跳ねてくる。
そんなこんなで結局体感的な壁性能はイフリート・エギとトントンくらいのものであり、高い攻撃力で敵を一秒でも早く抑えられる分下手すりゃイフ出してた方が安全なくらいまである。本当何しに来たんだおまえ。
真面目な話、蛮神の力を操るというイカしたコンセプトの召喚士が性能的に考慮するとほぼイフリート士になるしかないというのはどうにも寂しいものである。
ぶっちゃけソロについてはどうでもいいので、敵視技の性能をタンクプレイヤーの邪魔にならない程度に調整するとか、大地の守りの効果を全体バリアにしてみるとか、なんかこう……なんかして、タイタンエギの奴を高難度マルチプレイでも輝かせてやれるようにしてもらいたい。エギにも雇用機会の均等化を……是非……
そんな夢想を描きながら、今日も過労死寸前のイフリート・エギに光輝の盾を撒かせる。頑張れ。お前が死んでも代わりは3秒で作れる。