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ボロボロのアヤキャンの手帳

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ぼろぼろなアヤキャンの手帳

まだ太陽が2つあった頃。小さな星で生まれた。
生まれたばかりなのに、彫刻のように美しかったから、村の人はヴィーナスの化身だと思ったみたい。
両親に沢山の愛をもらい育った。幼い時から、ママのお手伝いをするのが日課だった。ママと作るキャンディはとっても美味しかった。

パパはよく私に、いかにも、男の子が好きそうなオモチャを買ってくれた。でも私には遊び方がわからない。本当は女の子のお人形が欲しかったのに。

ママのお化粧道具で遊んでいたら、とても怒られた。赤い口紅、憧れてたの。少し塗って、ママのワンピースを着て鏡の前で微笑んだだけ。大人のふりをしただけなのに。

ママの指輪と首飾りを付けてみる。美しいものを嫌いな人がいるのかしら?自分を着飾る事はとても楽しい。でも、この日もなぜかママに怒られた。最近のママはいつもピリピリして怖い。ついにパパと喧嘩をするようになった。

ママが出ていった。私がいい子にしなかったから?どうして?毎晩、家の鍵を開けて待っていたけど、ついに帰ってくることはなかった。
パパが言う。おまえはおかしい、と。それでママが出ていったんだと。

ママが恋しい。また一緒に甘い物、作りたい。
最近、私は、私がやっぱり変な事に気づいた。細かった腕や肩が太く、たくましくなっていった。パパに言ったら、普通の事だって。そんな事はない、ママは最後まで細くて綺麗だったもの。私、なんだかパパみたいになってる?

ああ、そうか、そうだったの。
私、『男』だったの。おかしい、ってそういうことだったの。だけど、私は心はいつだって『女』だった。
みんなに、伝えなきゃ。私は女なんだって。

どうして。
どうして。
なぜ、みんなそんな目で見るの。私が何か悪い事をしたの?つらい。つらい。こんな時、抱きしめてくれる人もいない。パパはとうに私に対して愛想を尽かしていたから。やっぱりママも私のこと、気持ち悪いと思ったのかしら。悲しい。私は捨てられたのね。

旅に出ることにした。この村にいても、辛い思い出しかないから。
旅をして、色んな事を学んだ。恋をして失恋もした。
優美なドレスや装飾品なんかより、筋肉が一番のオシャレだって気がついた。私は少し、生き方がわかった気がする。

19XX年。私の星は核の炎に包まれた。太陽が1つになる。
その時、丁度、今いるこの星で第六霊災が訪れたらしい。時空の隙間が生まれ、私はエオルゼアに舞い降りる事になった。
そこは、素敵な世界だった。男も、女も関係なく愛し合える世界。あたたかい世界。
だけど、この星もまた争いが起きている。
私は旅を続けた。

長い、長い夢を見ていた気がする。
昔見た、懐かしい夢の香り。
ママの笑い声が聞こえる。ママの泣き声が聞こえる。
そっか、ママも悩んでたのね。ママが私を嫌いになったわけじゃなかったのね。
なくした物を思い出した気がする。
目が覚めると、頬が涙で濡れてた。
そしてなぜかハゲてた。
不覚、一生の不覚。今思えばゴッサマーの仕業だった。

それでも、私は前向きに生きることにした。ハゲだっていいじゃない。私には、この、素敵な筋肉もある。どんな優美なドレスにだって負けはしない。より、立体感を出すために、ひたすらコスタ・デル・ソルで日焼けをした。そして、名前を捨てた。生まれ変わるために。
アヤナ・キャンディー
それが、アタシの名前。

私の旅に終はない。
争いのない世界にするために。
愛を見つけるために。

大きく息を吸って、大地を踏みしめる。
悩めるみんなに、クリスタルの加護が、あらんことを。
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