学生時代、初めて手を出したネトゲがMMORPGだった。あの頃は休みも自由自在、たとえ授業をすっぽかしてもなんとかなったわけで、毎日毎日昼夜もわからないいわゆる廃人だった。
それから何年か経ち社会人となった今、再びのMMORPG参戦である。
手を出したらヤバイと心の何処かで私を止める声がして、導入するのに躊躇していたせいで流通ストップ期間になった。そうなると格段に欲しくなるのが人間の性というものか、なんとしてでも手にいれてやろうとリア友と誓い合った。
私が地元ショップ売り切れで早々と諦めたのに対し、リア友の真摯且つ迅速な行動は尊敬に値した。彼はネット上を錯綜する情報を集め、その中でも信憑性がありそうなものを抽出し、過酷な労働環境の夜勤明けのその足で電車に乗り込み、自宅から遠く離れた地でこのソフトを発見し二つ購入したのだ。
何をして彼をここまで奮い立たせたのであろうか。
ちなみに彼がソフトを私宛に発送してくれた翌日、流通制限は解除された。それでも私たちは一種の達成感とも言うべき何かに浸り(私は何もしていないが)眼前に開かれた廃人への道を共に歩み始めた。
歩み始めるまでに紆余曲折があったが、それはまた次の機会にボヤこうと思う。