第30話 「人と竜と虫と」[
野営地を襲ったモノ]
てぷ 「・・・酷い」
へちま 「生存者を探そう」
てぷ 「うん・・・」
――野営地へと向かうワイバーンを目撃し急いで野営地へと戻った二人が見たものは、無残に破壊され焦げ跡が残る家屋と傷つき倒れ地に伏した騎兵たちだった。なんとか生存者を見つけるべく二人はまだ焦げくさい家屋の間や、裏手など思いつく限りの場所を捜索した・・・。
へちま 「居たか?」
てぷ 「・・・。」
へちま 「くそっ・・・」
諦めかけた二人の耳に聞き覚えのある声が聞こえた。それは左足と右腕を無くし、左腹部を大きく鋭利な刃物でえぐられたようになりながらも辛うじて息を残している野営地の隊長の姿だった。
へちま 「大丈夫か!」
てぷ 「待ってて!今治癒魔法を・・・」
隊長 「待って・・ください・・・」
へちま 「喋るな!今手当てするから!」
隊長 「いいんです・・!自分の死期ぐらい・・・わかります・・・」
てぷ 「でも・・・」
隊長 「いいから・・・聞いてください・・・あなた達に、伝えることがっ・・・」
隊長が命を賭して伝えてくれた伝言、それはミコトからのものだった。「自分は隠れているばかりで何もできず、ただひたすらに野営地のみんなが殺されていくのを見ているしかできなかった。だから、飛び去った怪物の後を追ってねぐらを突き止めます。隊長さんから狼煙の上げ方を教えてもらっていたので、居場所を突き止めたらそれで合図します」とのことだった・・・。
てぷ 「なんでそんな危ないことを・・・」
隊長 「若い子の考えは・・・わからんですな・・ハハッ・・・」
へちま 「強襲してきたのはあのワイバーンで間違いないな?」
隊長 「はい・・・最後に見たのは・・・に、しに・・・」
「西に」そう言い残して隊長は事切れた。野営地の犠牲者の遺体を並べ、リンクパールで皇都のある人物に報告。自分たちはワイバーンを追う旨を伝え、二人はミコトとワイバーンを追い西へと向かった―――
[
彼女の行方]
――隊長の遺言通りに二人は西へ向かっていた、時々空を見ては狼煙が上がっていないかと確認をする。しかし、天候は吹雪、さらに日も暮れて来ていて、たとえ狼煙が上がったとしても確認できるような状態ではなかった。それでも二人は野営地の仇を取るため、ミコトを見つけるために歩みを止めることは無かった・・・。
ふと、へちまが口を開いた。
へちま 「ミコトちゃん、なんでこんなことしたんだろうな?」
てぷ 「私もずっと考えてた。普通の女の子がここまでの事をするかな」
へちま 「テイルフェザーでの一件があるのかな・・・」
てぷ 「あれはショッキングだよね、とにかく狼煙を見逃さないように」
へちま 「おう」
狼煙を見逃すまいと上空に目を凝らしつつクルザス西部高地の最西端まで来た二人はこれ以上このエリアを探しても無駄だろうという結論に至り、ドラヴァニア高地へ続く道に入っていった。すると、道中チョコボのものと思わしき羽根が、微かな血痕と共にドラヴァニア高地へと続いていた。野営地で飼育していた騎兵用のチョコボの頭数が合わなかったことを思い出した二人は、確かな確信をもってドラヴァニア高地へと急いだ・・・。
[
ウデキキ]
――ドラヴァニア高地に入った二人はまずテイルフェザーへと立ち寄った、テイルフェザーの猟師たちに協力を仰ぐためだった、だが、反応はよろしくなく協力できないということだった。非友好的な猟師たちに怒りをあらわにするへちまをなんとかなだめさらに西へと向かうことにした・・・。
へちま 「くそっ!なんなんだあいつら!」
てぷ 「落ち着けよ、無理だってんなら仕方ないよ」
へちま 「でもよぉ!」
てぷ 「どこだって面倒ごとは御免さ、特に人間はね・・・」
へちま 「くっそ・・・本格的によるになってきやがったし、くっそ!」
てぷ 「今日はヴァスの塚に泊めてもらおう、食事は自分たちで」
へちま 「はぁ・・・そうだな」
二人は分かたれし者たちが集う「ヴァスの塚」へと向かった、ヴァスの塚に到着するとウデキキとストーリーテラーが歓迎してくれた。そして、今追っているワイバーンの件の協力を仰いだ。すると快く承諾し、ヴァスの塚総出でワイバーンとミコトの捜索を行ってくれることになった。捜索開始は明朝5時からという話でまとまったので二人は食事を済ませ早めに休もうとしていた。
ウデキキ「シシシシシ・・・師匠、大変なことになってるな」
てぷ 「まあ、これが冒険者ってもんだよ」
へちま 「そうだな、厄介ごと面倒ごと向こうから自然と寄ってくるよな」
ウデキキ「シシシシシ・・・そうなのか!オイラ明日は一番にワイバーンを見つけるよ!」
てぷ 「ありがとうウデキキ、君たちが居てくれて助かった」
ウデキキ「シシシシシ・・・オイラは冒険者ウデキキだからな!師匠のためならなんでもないよ!」
へちま 「頼もしいな、俺は明日用事を済ませてから合流する、それまで頼んだぞ」
てぷ 「わかった、気を付けて」
――明日の予定を決め二人はウデキキに再度感謝を述べ眠りについた、へちまはすぐにくっすり眠ってしまったがてぷはなかなか寝付けないでいた、昼間見たヒトの目のワイバーン、野営地の襲撃、ミコトの行動、なぜ急にワイバーンは野営地を襲ってきたのだろう?なぜミコトには気が付かず行ってしまったのだろう?様々な考えが頭をめぐっているうちにふっと睡魔に連れ去られその日は眠りに落ちた・・・。
~つづく~
あとがき
昨日はロドストメンテだったからねーしかたないねー、え?5時に終わった?
さぁ?なんのことだかさっぱりですねぇ?w
それはそうとFcのメンバー募集してますのでこちらよかったらどうぞ→
('ω')あ、そうそう。すでに頭の中では別の新作を練って考えているので
不定期枠でそのうち公開していきたいと思います(*'ω'*)
それではまた次回!まったきってね~♪
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