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思い出した話(※FF14とは全く関係ないです)

公開
フレとの会話がきっかけで思い出した怪談話をひとつ。
今回は語り口調で(`・ω・´)



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これは私が昔勤めていた会社の上司が体験した話だ。
題して『社畜にはロクなことがない』、とでも言っておこう。


それはとある春の日のこと。
彼は月末の納期に追われ、このままでは仕事が間に合わないと思い、その日は会社に泊ることにした。
会社に泊りがけになるのはいつものことで、慣れたくはなかったが既に慣れたものだと彼は死んだ目で語っていた。
社畜…なんと悲しい生き物だ。

夕刻になり、『キーンコーンカーンコーン』と時計のチャイムが鳴った。
社内の時計の1つは、昼間と夕方の決まった時間に、学校のようなチャイムが鳴るようにしてある。
休憩や退社などの時間を知らせるためのものだ。
まぁ定時であがれる事なんてほぼないのだが。
…失礼。
ああ、もうこんな時間かと彼は一旦キーボードを叩く手を止め、簡易布団の用意をし、夕飯を買いに出掛けた。


そしてその夜。
気が付けば日付が変わっているのをPCに表示されている時計で確認し、そこで仕事を切り上げ寝ることにした。
夜中になるとまだ若干肌寒いのと防犯のため、戸と窓は鍵を掛け完全に閉めた。
つい先日、仕事中に足を怪我した為、そちらの足だけは布団が傷にかさらないように投げ出しておき、横になる。
自分が寝ている以外、誰もいない真っ暗の事務室に、カチカチカチと時計の秒針の音が響く。
少しずつ眠気が押し寄せ、ウトウトとし始めた、

その時だった。


『キーンコーンカーンコーン…』


静まり返る室内に大音量のチャイムが響き渡った。
その音に驚いて眠気も飛び一気に目が覚める。
確かにチャイムが鳴る時計ではあるが、こんな夜中に鳴るようにはしていないし、これまで鳴ったこともない。
何しろその時計を設置し、かつ設定を行ったのは、他ならない自分なのだから。
不審に思い、時計の設定を見直してみようとして、更なる異変に気付いた。


身体が、動かない。


布団に横たわったまま、指先すら動かせずにいた。
これが金縛りというやつか、などと悠長に思ったものの、徐々に焦りも生まれてくる。
どうにか動けないかともがいてみると、顔や首周りは自由が利くようだった。
暗くてよく見えはしないが、音や気配はせず、誰かが入ってきたとかそういった様子は感じ取れない。

しかし、何か違和感があった。
具体的に何がどうおかしいのか、言葉で表すのは難しいが、とにかくこれまで泊まってきたときとは明らかに雰囲気が違った。
ザワザワとしていた外の風の音はいつの間にか止み、室内はじっとりと重く生暖かい空気に包まれていた。

と、微かに何か音がしたような気がしてじっと耳を澄ます。

すると「フー…フー…」と、人が息を吐くような音が聞こえてきた。

そしてその音は次第にこちらに近付いてきているように感じた。
足音のようなものはなく、その音のみが少しずつ大きく、近くなっていく。

ゆっくりだが、確実にこっちに来ている。
しかしこちらは身動きがとれない。

為す術がないと身構えていると、フーッという音が不意に止まった。
室内は、しん…と再び静寂に包まれる。

少しの間なのか長い間なのかは分からなかったが、しばらく耳を澄まし続けたが先程の音は聞こえない。
ただ、相も変わらず金縛りだけは解けずにいた。
疲れていたこともあり、こういうのは寝て起きたら解けているだろう、さっきの音もきっと気のせいだと思い直し、もう気にせず寝てしまおう、そうして目を閉じた。



が、



「フーッ」


先程の音が再び間近に聞こえ、布団から投げ出してあった自らの足に、息のような風が吹きかかった。

悲鳴を上げそうになるのをこらえ、身を固くし目を瞑る。
その音と風は段々と、今度は自分の頭の方に近付いてきていた。

これは、見てはいけないやつだ。
咄嗟にそう思い、ぎゅっと目を瞑り、それが過ぎ去るのをじっと待った。
「それ」は自分の顔の横まで来ると、フーッフーッと音を出しながら風を、いや、生暖かい息を吹きかけてきた。

何かが、顔を覗き込んでいる。
息を吹きかけながら、じっと覗き込まれている。

がたがたと震えながらひたすら耐えていると、いつしかフーッという音が小さくなり、息が掛かることもなくなり、気配もスッと消えた。


同時に金縛りも解け、慌てて飛び起き、事務室の明かりをつけに走った。
明かりのついた室内を見渡してみたが、当然のように誰も居ないし、動物が入り込んだ形跡もない。
窓と戸は内側からしっかり鍵が掛かったままで、外側からいじられたような様子もなかった。

その後再び音がすることはなかったが、その夜は怖くて殆ど眠れず、朝が来てから自宅へ飛ぶように帰ったという。

帰る直前に件の時計も確認してみたが、やはり真夜中にチャイムが鳴るような設定にはなっていなかったそうだ。





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後にこの現象は『フーフーさん』と名付けられ親しまれるようになったとか(?)
僕が以前勤めていた会社での上司の実体験です。

事あるごとにこの話題や『フーフーさん』の名前を出すと「その話やめてよォ!!!(´;ω;`)」と上司はガチ涙目になっていたので相当怖かったようです。

ちなみにフーフーさんにフーッとされたところ、彼の足の傷が翌日には治りかけていたという不思議現象が起きていました。
…フーフーさん、実は良いヒト(?)だったのでは…??
 
コメント(4)

Suama Umeaji

Hades [Mana]

フーフー ( ˘ ³˘)

Noir Arles

Hades [Mana]

>スコさん
フーフー(๑•́ ₃•̀)

Nagare Mochi

Hades [Mana]

怖いの駄目なのに寝る前に見るんじゃなかった…(◎-◎;)フヒィー

Noir Arles

Hades [Mana]

>もちさん
そんな時は温かいココアでも飲んで落ち着くのです!
( ˙³˙ )フーフー
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