世界巡覧の回顧録:オールド・シャーレアン(前編)知神の港"知の蓄積"を象徴した巻貝を共通意匠のモチーフとしている街。港の形も円形・曲線形を帯び、美観と機能を両立する成熟したデザインを印象付ける。
知神サリャクが流す"知識の水"と親和性の高い青系を基調とした色彩計画も素敵。
寒いよりも綺麗
建物細部にも巻貝意匠の拘りが見られる。オーダー(独立円柱)の下部にも、ペディメント(屋根の三角断面)にも。イディルシャイアでもお馴染みの作り込みだ。
エオルゼアに植民都市を作る前から、彼らの巻貝好きは変わらない。
知神の港に停泊中の小型帆船。よく見ると船首・船尾や両舷の鉄細工にも巻貝模様が。これもシャーレアン製なのか。
船尾やそれぞれのマストの手元で帆の張力を調整できる仕組みに見える。
オールド・シャーレアンの知神の港から海を臨む2人。どうやら沖の様子を見て異常がないか確認しているらしい。
そんなこととは知らず何か見えるのかと並んで見渡す観光客。知神は無慈悲。
船舶の繋留に用いる係船柱。ボラードと呼ぶらしい。こういう細かいところにも巻貝がちゃんといる。
街全体でこんなに統一性があるのは、トップダウンによるデザイン・カラーコードが徹底されているからなのだろう。規律正しい彼ららしい在り方だ。
グリーナー達のバッグが格好良い。
ランタンや水筒、予備のブーツを外付けできるみたい。ポケットがいくつもついていて収納の容量には困らなそうだ。左側にブックホルダーが付いているが独特で面白い。採取手帳かしら。
モデル:オールド・シャーレアンのボガさん
エーテライトから港側へ出た広場。ランドマークの石柱は側面や柱頭に巻貝をモチーフとした意匠が施される。柱頭の形状は、「優美」や「女性らしさ」が特徴なイオニア式と呼ばれる様式に近い。なんと知神に相応しい。
知神の港と七賢人の庭を渡すアーチ橋。綺麗な半円アーチだ。
この街の構造物は主材料に石を用いた組積造が多い。川路と陸路の動線を確保した組積造の橋となれば、アーチ橋となるのは必然だろう。
出入国管理所出入国管理所前には国旗が掲げられている。
国旗はお馴染み巻貝模様。知識の水や周囲が海洋に囲まれた島国というイメージもあり、青系色が国旗とよくマッチしていると感じる。
入港後に最初に訪れる建物。ドーム屋根と柱のみ構成された半外部のような空間で透明性は高そうだ。
建物に水平抵抗要素(壁や筋交い)が少ない。地震があまり来ないといった地域性とかあるのかしら。
待合用ベンチと受付のみのシンプルな計画。床はタイル仕上げで巻貝や波に見えるデザインが施されている。
シャーレアンはエオルゼアで言うイディル系の衣装が多い。官吏の方は今日もララフェルステップの上で眼光を放ってる。
ペリスタイルグリーナー達の納品や受注受付のある施設。物資の運搬があるため、船の荷下ろしからの動線が短くなるよう港に向かって計画されている。
柱と陸屋根、ドーム状のトップライトで構成され、外部との連絡が多い用途に即した半外部空間。
オールド・シャーレアンの魔法人形。ウルダハで良く見られる形とはまた別の容姿をしている。グリーナーの受付や物品審査は彼らも活躍している。
カウンター正面や卓上照明にまでシャーレアン意匠が見て取れる。よく拘っているな。
ギルドシップボード。ちゃんとこれにもシャーレアン意匠が施されている。黒板のようにも見えるけど、学術都市だからかしら。
物資集積のテント。支柱はオーダーを意識したデザイン、天幕にはお馴染み巻貝模様。
本当に隅から隅までシャーレアン意匠が息づいているな。ある程度発展しきった成熟国家の貫禄が感じられる。
グリーナーにより集積された物資は、ペリスタイルから都市内やラヴィリンソスへ運搬される。物流経路にはゴンドラを利用した水路もあるようだ。
重力を目減りさせる浮力利用、彼ら好みの合理的で効率的な手法だろう。
鉄くず木くず砂くずも、油も汗も血も、
皆のがんばりを受け止めてきた床。
クラフター達の休憩
そばにある
だから見えない
知神サリャク像柱廊の先、サリャク像は背面足元から入れるようになっている。賢人位の授与の時以外は入れないようだ。
建具の納まりが面白い。恐らく内開き。後付けしたようにも見える。内部があるなら彫刻ではなくてシェル構造なのかしら。
シャーレアンの守護神サリャクの石像。
水瓶からは絶えず水が海に注がれる。海を見守っているため、陸からは背中側しか見えない。よく見ると左腕の辺りには青いサリャクのシンボルが入っている。
塩害や浸食の心配は野暮かしら。
ラストスタンド食の最後の砦ことラストスタンド。室内席と屋外テラス席がある。床仕上げやテラス屋根は木が使われ、カジュアルで温かみある空間だ。
厨房や焼き窯の煙突が屋根に見える。鐘はお昼にでも鳴らすのかしら。
カフェの立て看板。描かれた巻貝が可愛らしい。コーヒーや紅茶、軽いものから重いものまで、美食を追求したメニューを提供している。
老若男女問わず愛されているようで、学生もいれば壮年紳士もいる。いつか私も食事に来よう。
ラストスタンドで朝食
現地調査前にラストスタンドで朝食を。
鮮やかなワンプレートメニューだ。賢人パン、キューカンバー、キャロット、ハムエッグ他。飲物は青汁か……?
特別絶品には見えないが間違いなく健康的だ。そうそう、実にこの地らしい食文化だ。この体験こそがおいしいのだ。
ほぼ外部ながらカフェと綺麗に連続した屋外テラス。屋根は木のルーバー。お洒落な天幕が掛けられ、カフェの雰囲気が外部にも染み出している。店内のムード作りもありながら、集客効果にも期待できそうな素敵空間だ。
この街でよく見られる陶器。何やらユニークな形状をしている。
この街のことだ、巻貝型の水瓶を造りたいが、本当に巻貝型にしてしまうと使い勝手があまりにも悪いから、この形に折衷したのだろう。伝統と合理の融合と言えば綺麗か。
店内の壁際には使用しているコーヒー豆や茶葉が並ぶ。瓶ごとに違う種類のものが入っているのだろう。グリーナー達を介して各地から取り寄せているのかしら。これだけあれば、ストレートもブレンドも様々楽しめよう。
屋外テラス席は一部海の真上に浮くように計画されている。木の束柱で水底から支持をとっている構造。水辺の席は海を近くに感じながらの飲食が楽しめそうだ。
ラストスタンドで軽食
今日の現地調査も終わり、休憩でラストスタンドに足を運ぶ。少し小腹も空いていて、腹持ちの良さそうなプレッツェルを頂こう。
ほう、巻貝型だ、さすがシャーレアン。この塩味も北洋で採れた塩なのだろうか。何だかかえって腹が減ってきたな。
寒空の下、ホットコーヒー飲みながら釣りができる、好きが詰まった特等席
コーヒーとサンドイッチでブレイク中の女学生さんかしら。
ラストスタンドのマークが入ったコーヒーカップいいなぁ。自宅でコーヒー飲む時に使いたい。ものすごく欲しい。
ラストスタンドのサンドイッチ
ラストスタンドで食事
ラストスタンドに立ち寄る。たまには軽食やお茶でなく、ちゃんとした食事を頼もう。
ほう、ユニークなプレートに乗った料理だ。一品一品の配置や量が決まっているのだろうか。栄養価のバランスに配慮されたヘルシーなメニューに見える。
頂きます。
エーテライト・プラザもともとエオルゼア各地のエーテライトはシャーレアンの技術をもとに造られているが、本場はまた一風変わった形状の新型だ。巻貝意匠は譲れない。
エーテライトに精通した転送魔法研究所も隣接し、メンテや試験もやり易かろう。
プラザに隣接する建物。扉は幾何と巻貝を組合せたようなデザイン。窓枠やランプ、柱脚部にも巻貝モチーフの模様が見られる。
ニュンクレフの岩の戸とはまた違う扉のデザインだ。用途や階級別で分けていたりするのだろうか。
毎日見てる違う顔
転送魔法研究所文字通り転送魔法に関する研究施設。身近なものと言えばエーテライトだろう。分かりやすいことに建物正面頂部にエーテライトを模した装飾が掲げられている。
おや、扉のデザインが今まで見たものとまた異なっているな。
緑のコートは研究所の制服か。立ち入りできないが、地下もある施設のようだ。
玄関から正面、良く見るエーテライトの台座が二つ。サイズ的にはプラザにあるような規模の台座だろうか。これだけを改めて見ても結構な大きさがある。
研究所に入って左側がエーテライトの製作などを行う作業スペース。部屋角の棚には小さなエーテライトが陳列されている。実験用の縮小モデルか何かかしら。可愛い。
壁を見るとエーテライトを取り巻くリングが掛けられている。大きさ的には都市内転送網で見かける小型エーテライトのものだろうか。
リングは本体のエーテライトクリスタルと逆向きに周るものがほとんどだ。何か理由がありそうだ。
研究作業卓の上には他所ではあまり見たことのない小物たちが並んでいる。クリスタルを覗く顕微鏡や、エーテライトの縮小サンプルなどなど。丸椅子のデザインも可愛らしい。
こういう作業中のごちゃっとした感じが好きだ。
地下階は立ち入りできないようになっている。覗いてみると、本棚や読書机、エーテライトのサンプルなどが見える。倉庫や書庫なのかしら。
また面白いインテリアがある。小型のエーテライトクリスタルを安置できる機能が備わった研究作業机。こんな限定的な機能、きっと特注品に違いない。皿と果物が気になる。
研究者ケケモさんはシュトラの論文を読むのに忙しそう。
研究所に入って右側は、デスクワーク中心のエリアになっている。個人用のブースと共同利用ができるスペースが緩やかに連続する空間だ。
赤のコートの研究者もいる。役職か何かで区別しているのかしら。
バルデシオン分館バルデシオン分館の入口。扉の意匠はニュンクレフの岩戸と同じだ。窓枠の巻貝デザインが可愛らしい。窓から灯りこぼれる夜の方が良く見える。思わずただいまと言いたくなる灯りだ。
分館ホールのペディメントもカーペットも貝だらけだ。この街の意匠のモチーフは貝が至る所に使われている。種類は巻貝と二枚貝が多く見られる。貝類は”永遠”を象徴し、中でも巻貝は"知の蓄積"を含意する。
ナップルーム仮眠室のベッド周り。オジカが清潔なシーツに交換してくれている。張り紙だらけの衝立で、一応入口からは見えないよう配慮されている。ヘッドボードやタオルケットにも渦模様。家具と建物の意匠整合が心地よい。
机に小物がごちゃっとしている。仮眠室の中でさえ研究に勤しむ者も少なくないのだろう。
キッチンまでは無いが、洗面や食器洗いくらいはできそうな水周りも一応備わっている。大変機能的。生活感が滲み出ている。
見上げるとロフト状の収納スペースがある。ほぼ満載状態だ。あぁなるほど立て掛けてある梯子はそのためか。
柱側面から頬杖を片持ちさせて支持。先端の渦の意匠に拘りを感じる。
バルデシオン分館、色々な資料が壁に貼られている。
あれ、これエウレカの断片か。懐かしきかな、バルデシオン・アーセナル。
七賢人の庭シャーレアンの建築は円形プランを積極的に取り入れたものが多い。そして円形建物の屋根は大体ドーム状になっている。イディルシャイアや低地ドラヴァニアでも沢山見られる。ドーナツ型のトップライトのサッシももちろん巻き模様。
エーテライトから北にある噴水。壁沿いにも水場がある。この街では水を積極的に外構や意匠に取り入れているように見える。
海洋に面している上、守護神としてサリャクを掲げているからだろうか、水との親和性が高いのだろう。
哲学者の広場の正面階段の踊り場。鑑賞用の植物が植えてある。周りの街路にも樹木は多少あるが、それと比べると計画的に街の美観に配慮して整えられた印象だ。
階段を上がって少し息を整えるにはちょうど良いスポットかもしれない。
アゴラ様々な商店が並ぶアゴラ。アゴラとは「人が集まる所」を意味する言葉で、市場や集会所などの公共広場を指す。人が多く集まる所は必然的に経済・政治・文化の拠点となる。
この街で冒険者の集う広場として相応しい名前だろう。
アゴラの天幕。中央の支柱から商店側に渡す形で掛けている。膜材端部のリングが支柱のフックに引っ掛かるように取り付く。メンテは容易そうだが、風で外れたりしないか少し心配。
天幕は意匠的な効果のほか、雨よけ・日よけにも効果的だ。
アゴラの商店。商店の窓口はアゴラの南東・北西の対角に位置。利用者と従業員のエリアが明確にゾーニングされた綺麗な計画だ。
商店のバックヤードも十分な広さがあり、商品のストック確保やテーブルでの手作業ができる空間となっている。
商店バックヤード。南側の裏口にはスロープで物資を搬入できる計画となっている。港からの物資搬送は台車が主力なのだろう。
バックヤードは両端にも通用口があり、従業員がアゴラ側にすぐ出られる計画になっている。使い勝手が良さそうだ。
商店の窓口。使われていない窓口には布を立て掛けているようだ。店がない空間を、閉鎖感を与えないように意匠的にうまく処理している。目立たないながらもよく配慮された素敵な工夫だ。
トフウィブの移動スタンド式書店。スタンドの側面の戸を展開するとカウンターやブックラックが現れる仕様だ。これは面白い。ランプ掛けも可愛い。
グリーナー達によって全国から様々な本が集まりそうだ。この街の住人は本好きに違いない。
漂流者の丘この街の東側の居住区。川を一つ跨ぐと雰囲気が落ち着いた住宅街だ。
この街の開祖ニュンクレフが争いを避け北洋に帰還した際、同舟の者達によってこの居留地が築かれたことから、”漂流者の丘”と呼ばれるようになったらしい。
一般的な住宅。この街の住宅は基本的にシンメトリーな造りとなっている。また、屋根や扉は街のカラーコードに合わせて青が基調色として使われている。
形状は数パターンあるがどれも荘厳さすら感じる外観だ。まるで神殿のようね。
一般民家の室内。室内の造りは同じ。
1階はメインの居住スペースでリビング・ダイニング・ベッドなどが計画。2階はロフトのような吹抜け状になっており物置として機能している。梯子が置いてあるのは2階に上がるためだろう。
パフィン広場ルヴェユール邸宅前の広場。街灯やベンチが計画的に配置されており、線対称且つ点対称に造られている。床のパターン模様が独特で面白い。
名前は、もともとパフィンの群生地だったことから来ているようだ。
ルヴェユール邸漂流者の丘の住宅の中でも一際大きい豪邸。さすがルヴェユール家。
左右対称、神殿のような造り、青を基調としたカラーコード。意匠自体は他の住宅とも整合しているところが多く、調和のとれた景観を築いている。
玄関ポーチ。扉の大きさも相まり、他所では見られない扉のパターンだ。扉上の垂れ壁の装飾が見事。巻貝モチーフがふんだんに使われている。
玄関を通るとホールが出迎える。2階吹抜けの大空間と豪華絢爛たる装飾だ。このホールを中心に各個室にアクセスする計画のようだ。
それにしても築300年とはとても思えない。日頃から丁寧にメンテナンスされているのだろう。
メインホールの床。玄関からまっすぐ伸びるカーペットにも周囲のタイルにも、随所に巻き模様が見られる。
タイル割りを見るに、カーペットが固定床材として計画されているようだ。これは凝ってる。
メインホールの装飾アーチ。建物の構造には寄与しない意匠材。この街を代表する邸宅だけあり、当然モチーフは巻貝。材料もデザインも豪奢を極めている。この装飾が見られるのはこの邸宅だけだ。
2階からホール天井を望む。隅角が丸みを帯び湾曲した天井形状が面白い。巻き模様入りのシャンデリアも大変豪勢。花瓶もシャーレアン様式。
四つ葉のクローバーのような意匠も色々なところに見られる。何かモチーフがあるのかしら。
2階の廊下。ホールの吹抜けに面して開放感がある。
柱頭は四角錐のような形状で二枚貝の装飾。腰壁にも巻貝と四つ葉のデザイン。細部に至るまで余すことなく装飾が施され、この街の名門としての貫禄すら感じられる。
天井のディテール。アーチ面にもしっかりデザインが入っている。廊下天井の段状になっている部分の納まりも
他の建物では見れないだろう。
本当に見れば見るだけ拘ったデザインが見つけられる。さすがルヴェユール家だ。
ニンファイオン哲学者の広場の正面階段の踊り場。水の精霊ニンフを祀った水場らしい。同じ水に関連する知神サリャクとの相性が良く、この街との親和性も高い。ペディメントの巻き模様が堂々としている。
2022/1/16~2022/3/18
Mine Chrysanthe