論文みたいなタイトルになってしまった。
※注意※
・「暁月のフィナーレ」ストーリーの考察です
・ネタバレしかありません
・「グノーシス」については専門外なので間違っている部分もあるかもしれません
・ウィキペディアを鵜呑みにしているので論文ではありません
暁月をプレイしていたら何となく分かると思いますが、暁月のストーリーでは多くの古代ギリシア用語が出てきます。イデアは哲学者プラトンの主義ですし、デュナミス、エンテレケイアは哲学者アリストテレスの主義、エルピスにいるNPCは殆どが古代ギリシアの思想家たちの名前ですし、エルピスの地名やハデス、ヘルメスなど古代ギリシア神話の名称も多々出てきます。
古代ギリシア神話や古代ギリシア哲学とストーリーの関連については、まとめてる方を見かけたので、ここでは世界は絶望で満ちているという結論の基になったであろう、「グノーシス」という考え方について紹介します。
「グノーシス」とは、古代ギリシア語で「認識・知識」を意味し、自己の本質と真の神についての認識に到達することを求める思想で、物質と霊の二元論に特徴があるそうです。
これだけだとなんのこっちゃって感じですが、具体的には「反宇宙的二元論」と呼ばれる世界観をしているそうです。
これは簡単に言えば、現在、我々が生きているこの世界を悪の宇宙、あるいは狂った世界と見て、原初には真の至高神が創造した善の宇宙があったと捉える考え方です。
つまり、我々が生きている宇宙は悪の宇宙であるが故に絶望に満ちている、と言えます。
これ、赤文字の太字で書いてあると思ってください。スマホでもPC版サイト開けさせてよしだ
ちなみにグノーシス神話ではソフィアって神様が作り出した狂った神がこの悪の宇宙を創ったらしいです。おや……?
ちなみにこれも二元論(全ての物事を二つに分類する考えのこと)ですが、先ほどの物質と霊の二元論と合わさり、物質がある狂った=悪の神が創造したこの宇宙を悪の宇宙、そして善の宇宙には霊やイデアが存在し、それが善なる存在と考えるそうです。
ところで物質を悪と考える考えは他の宗教にも影響していて、例えばキリスト教の禁欲主義とかそういうのです。
つまり、暁月のフィナーレ、というかハイデリンゾディアーク編は、このグノーシスの反宇宙的二元論の考え方を基として、「この宇宙は絶望しかない」と描かれたと考えられます。
また、アシエンたちは分たれた世界をいわゆる「悪の宇宙」、古代世界を「善の宇宙」として、善の宇宙を取り戻すために活動してたと言えると思います。
終末が来るまで古代人たちが絶望というものを知らなかったと考えると、ここは古代世界は善の世界と捉えても良さそうですね。エーテルは恐らく物質ではないでしょうし。
勿論、実際に古代世界や古代人が善の存在かどうかは、古代人やアーテリスを創り出したさらに上の神がいるのかどうか分からない現状、言い切るのは難しいですが。(エルピスのサブクエで神様という概念を古代人が知っていることを仄めかすものはありました)
ちなみにデュナミスについてですが、元々のアリストテレスの考えでは「可能性」(何かになれるもの)とされ、エンテレケイアは可能性を完全に具現化した物質とされています。
「私はエンテレケイア!」とメーティオンは言っていたので、エーテルで構成された古代人と違い、メーティオンは「物質」です。それを踏まえて「悪の宇宙に物質は存在する」という先ほどの反宇宙的二元論の考えを取り込むと……。
また先ほどソフィアについて触れましたが、気になって他の三闘神も調べてみました。
セフィロトは旧約聖書でエデンの園の中央に生えてる樹で、これの実を食べると神と同等の存在になれるとか。(知恵の実とは別物らしい)あとはセフィロトの木を表した図がこの物質世界を表すとか。(神秘主義に足を突っ込むのでムズカシイ)
ズルワーンはゾロアスター教という宗教の創造神で、善の神と悪の神を創り出した存在とされています。
暁月での世界観の根幹に関わるグノーシスの神話に出てくるソフィアが関連付いてくるということは、物質世界に関わるセフィロト、善と悪との二元論のズルワーンも今後また出てくるんじゃないかと思います。つまり次の冒険の舞台はメラシディアではないかとここで予想しておきます。
最後話がずれましたし、説明もうまくまとまりませんでしたが、メーティオンの「この世界は絶望で満ちている」という結論の基になった考え方があるということだけでも知っていただけたらと思います。
参考
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%B9%E4%B8%BB%E7%BE%A9(まあ、この世界は悪ってのは暁月に限らず色んな作品で見られますけどね 大体善性を信じてるキャラが可哀想なことになるやつ)