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「bóthar solas(コナウチ・チドリ&グオル・エイディン編2話・前編)」ロールプレイング企画

公開
「ミスト・ヴィレッジ」
リムサ・ロミンサ領ラノシア地方の居住区であり、「霧の村」と名付けられた海岸と隣接した海を愛する者達にとっては楽園のような場所である。
夏の季節などになるとビーチは多くの人で賑わう。


しかしそんな地でもやはり全く不満の無い生活が遅れているわけではない。
この地に住まうアウラ族のチドリもまたその一人である。

チドリ「スイちゃん、今日も暑いね~でもこの場所は風がとっても涼しくて好き。」
チドリは今だに人の友達が一人もいなかった。
それゆえにいつも一人でこの場所に来ては使役しているカーバンクル・エメラルドに話しかけて遊ぶ事が多い。
だが残念な事にカーバンクルは人の言葉を話す事ができない。
返事が返ってくる事のないチドリの問いかけは、いつも独り言のように見えた。
チドリは産まれた頃から一人でいる事に慣れてしまい、むしろこれが当たり前になってしまっていた。

チドリ「そろそろ日が暮れそうだし、お家へ帰ろっか!スイちゃん!」
時折見かける他所の子供達が仲良く遊んでいる姿を見るたびに羨ましく思う事はあるが、自分はこの地では稀有な種族である事から一緒にはなれないのだと薄々自覚している。
避けられるだけなら仕方ないと受け入れてさえいた。
だが・・・。


少年の声「おい、見てみろよ!アロガンス!またあそこで鱗女がカーバンクルに一人でブツブツ言ってやがるぞ。」
アロガンスと呼ばれた少年「まったく、あんなのが近くにいるだけで薄気味悪くなるぜ。」
少年の声「ここに近寄らねぇようにさせようぜ!」

アロガンス「あぁ、いくぞ。ミスチフ」
ミスチフと呼ばれた少年の声「へへ。」


アロガンス「おい!鱗女!ここで何してやがる!」
チドリ「え・・・私はただ暑い日はここで涼んでいるだけで・・・。」
ミスチフ「一人でいつもブツブツとカーバンクルに話しかけて気持ちわりぃんだよ!」


チドリ「そ、そんな・・・ごめんなさい・・・。」
アロガンス「こんなところにお前みたいな奴がウロウロしてるとイラつくんだよ。」
ミスチフ「まったくだぜ。」

チドリ「ごめんなさい・・・ごめんなさい。う・・うっ・・・。」
ミスチフ「はっ!泣き出しやがった!」
アロガンス「泣いてるだけじゃわかんねぇんだよ!わかったな!ここには二度と・・・」
凄みのある少年の声「何してんだてめぇら?」

その時、ルガディン族の少年らしき子が割って入ってきた。
少年は光景を見て、かなり不機嫌なようでこの状況を好ましく思っていないようだ。

ミスチフ「げ・・・グオル・・・。」
アロガンス「なんのようだグオル・・・てめぇには関係ねぇだろうが!来るんじゃねぇよ!」

グオルと呼ばれた少年「うるせぇ!俺に指図すんじゃねぇよ!俺の目の前で胸糞悪いもの見せやがって・・・。」
アロガンス「あぁ!?てめぇもいちいち生意気でむかつく野郎だぜ!そんなんだから仲間の一人もいねぇんだよ!」
グオル「へっ!お前みたいな弱い者虐めしかできねぇような仲間作るぐらいなら一人で結構だね!」
ミスチフ「と・・と・とにかく俺らの問題だ!ほっといてくれよ!グオル!なっ!」
グオル「嫌だね。正義だとか悪だとかには興味はねぇが、納得いかない事は見過ごせねぇのが俺だ。」
ミスチフ「ぐ・・・どうするアロガンス・・・?」
アロガンスはグオルとは犬猿の仲で、同世代の子供達の中ではライバル関係にあった。
徒党で行動するアロガンスとミスチフと比べ、無駄に群れる事を好まないグオルは真逆のタイプで常に衝突している。
しかし一度掴みあいの喧嘩となった際にグオルに負けてからは、アロガンスとミスチフは内心で苦手意識を持っていた。
特にミスチフはグオルを完全に恐れている。

アロガンス「ちっ・・・ミスチフ!行くぞ!」
ミスチフ「あ、あぁ!」
まだ前回負けた精神的ダメージが抜けていないアロガンスは退く判断にしたようだ。

アロガンス「だが、調子に乗るんじゃねぇぞグオル・・・いずれこの前の借りは返してやるからな。」
グオル「へいへい!いつでもかかってきな!」
ミスチフ「忘れんじゃねぇぞ!」

グオル「お前は腰ぬかしてガクガク震えてただけだろうが。アホらし!」
そして日が暮れ、夜になり始めた頃には事は収まっていた。


グオル「ほれ、そんなところで座り込んでんだよ終わったぞ。」
チドリ「う・・うっ・・・」
グオル「う~ん・・・泣いてる奴はどうも苦手だな・・・ほら!とりあえず立ちな!」
そう言いながら手を差し出すグオル。
チドリからすると人から助けられ、両親以外から手を差し出され、優しくされたのは初めてだった。
チドリ「ご、ごめん・・なさい・・・迷惑かけて・・・。」
グオル「良いから!俺が気にいらなかったから勝手にやっただけだ!気にすんな!」
チドリ「でも・・・。」
グオル「えぇ~い!そもそもお前は何も悪い事してねぇだろ!次またつっかかて来たら今度こそぶっ飛ばしてやるから安心しろ!」
チドリ「う・・・うん・・・。」

グオル「おっしゃ!じゃあもう帰るぞ!今日は家の前まで送ってやるからそれまでに泣くのやめんだぞ!心配されるぞ!」
チドリ「うん・・・うぅっ・・・」
グオル「またかよぉ~!」
チドリ「ごめんなさい・・・両親以外に優しくされたの初めてで・・・。」
グオル「俺が優しい!?そんな事初めて言われたわ!変わってんなぁお前!」
グオル「また明日ここに来いよ!あいつらが来ても手出しさせねぇから安心しろ!」
チドリ「う・・うん。」
そしてこの夜の出来事は、チドリの両親には隠しきる事はできずバレる事となったが、グオルに助けられた事に両親は驚き、そして明日また会う約束をしている事を聞いた両親は密かに初めての友達ができるのではないかと期待し始めていた。


グオル「おう!今日は元気そうだな!安心したぜ!」
チドリ「うん・・・その・・・昨日は、ありがとう・・・。」

グオル「な、何言ってんだよ!礼なんか言うなよ!恥ずかしくなるだろ!」
チドリ「ウフフ、グオル君もちょっと怖い人かと思ったけど、照れ屋さんなんだね!可愛い!」
グオル「う、うるせぇよ!突然何言いだしやがる!」
チドリ「えぇ~だって、私嬉しいんだ!こうやってお話ししてくれる人がいるって・・・私ずっとこの鱗のある肌と角のせいで友達がいないから・・・。」
グオル「何言ってんだよ!それがかっこいいんじゃねぇか!俺が欲しいぐらいだぜ!俺なら角がこう・・・ジャキーン!ってでかいのつけちゃうね!鱗も全身ビッシリつけて、火まで吐くのが良いな!」
チドリ「アハハ!それじゃもうドラゴンだよグオル君!」
グオル「それもそうだな!」
グオル「そういや、俺の自己紹介をしてなかったな!俺はグオル・エイディン!そう言えばお前の名前は?」
チドリ「私は、コナウチ・チドリって言うんだ!よろしくお願いします!」
グオル「へぇ~珍しい名前だな!でもなんとなく嫌いじゃない。」
チドリ「えへへ、良かった!」
グオル「だけどな!あんなアロガンスみたいな奴らにやられっぱなしは気に入らん!」
チドリ「で・・でも・・私、揉め事は苦手で・・・喧嘩もしたことないし・・・。」
グオル「そんな事は見てたらわかる!だから特訓だ!せめて追い返せるぐらいにはなれ!」
チドリ「そ、そんな事無理だよぉ!それになんだか、怖いし・・・。」
グオル「うるせぇ!それともお前はまたあいつらに虐められたいのか!?」
チドリ「ううん・・・やだ・・・。」
グオル「だろ!だから特訓だ!感謝しろ!この俺が一緒に付き合ってやる!」
チドリ「えっ!?グオル君も付き合ってくれるの!?」
グオル「あったりまえだ!言いだした俺がほっとけるかよ!」

そう言いながら、後ろにある人工の滝の段差に飛び乗り、チドリに活を入れた。

グオル「覚悟は良いかぁ!このグオル様についてこい!掛け声!」
チドリ「お、おぉ・・・。」
グオル「声が小さいぞぉ!」
チドリ「おぉ~!」
グオル「チドリ!俺がついてるからには1ヶ月後にはアロガンスもミスチフもメッタメタのギッタギタだ!」
チドリ「グオル君・・・なんか目的が変わってるよ・・・。」
グオル「細かいことは良いんだよ!じゃあチドリ!明日は中央ラノシアの出口近くで待ち合わせだ!良いな!」
チドリ「はい!よろしくお願いします!」

そして、翌日からグオルによるチドリの特訓が始まる事になる。

グオル「よぉし!!準備は良いなチドリ!」
チドリ「おぉ~!!」

グオル「突撃ぃい!!進めぇ!」
チドリ「お、おぉ~!」

グオル「うぉおおお!」
チドリ「ま、まってぇええグオルくぅううん!!」

強引で気の利かないグオルだが裏表のない活発なグオルだからこそ、臆病なチドリは引っ張りあげられ今までとは違う世界へと導かれ始めていた。
チドリもまたそのわかりやすい強引さに抵抗が全くないわけではなかったが、今はただ自分と一緒に何かをしてくれる存在がいるのが嬉しかった。
そしてこれから臆病だったチドリの自分を変える特訓が始まるのであった・・・。


中編に続く。
コメント(3)

Amelia Schneider

Hades [Mana]

読ませていただきました!

最初のいじめっ子見てたらチドリちゃんを助けたくなってしまった

後半のグオルとの会話はほっこりしてしまいましたね

読んでいておかしな場所とかはありません!♪ (#^ー°)v

Haborym Vandam

Hades [Mana]

「アメリアさん」
今までの中では1番ほっこりした話しかもだね〜(*ˊ˘ˋ*)
私的にはグオルみたいな単細胞キャラ好きなんですよね〜w
おかしなとこなくて良かった!

Haborym Vandam

Hades [Mana]

こちらもついに300閲覧です(*ˊ˘ˋ*)
皆様お読みくださりありがとうございます!
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