エオルゼア怪談 笠と赤い風車扉絵
ここで言う笠とは菅などでできた頭にかぶる笠です。
本稿は、2023年8月5日土曜日夜にアルテマサーバーで開催された、
まなかさん らいさん 主催の怪談大会に語り部として出席させていただいた際に
発表したものです。
https://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/36160163/blog/5262327/会の様子
司会進行のらいさん
客席の様子1
客席の様子2
集合記念写真
らいさん、まなかさん お疲れさまでした。
このお話の元は 怪談落語です。怪談といっても、四谷怪談(お岩さん)、
『牡丹灯篭(お露さん),番町(播州)皿屋敷(お菊さん),等と比べると、
全然怖くありません。ホントですよw
ななろーたさんでも平気だと思います。たぶん may be
それでは しばし お付き合いください
「笠と赤い風車」
江戸時代のお話ですが、判り易い様にエオルゼアに翻案いたしました。
このお話はフィクションです。登場人物などは全て架空です。
どこかで聞いた様な名前が出てくるかもしれませんが、
実在する人物、団体、教団、FF14のプレイヤー等とは一切関連ありません。
でも先に謝っておきます。 ごめんなさい
それでは はじめさせていただきます。
ウルダハ・ルビーロードでカレーハウスを営むララフェルの夫婦
七郎太(しちろうた)とミナコの間に男の子ライ吉が産まれた。
ミナコは産後の肥立ちが悪く、
SSはイメージです
ライ吉を産んで、すぐに亡くなった。
七郎太は途方に暮れたが、亡くなったミナコの実の妹のマナコが
なにくれと赤子の面倒を見てくれた。
周りの者の推めもあり、マナコは七郎太の後添いになった。
二人の間に子供はできなかった。
マナコはライ吉を実の息子の様に愛情をもって育てた。
しかし、ライ吉が、多感な十五歳の時に、一家の幸せを妬む者から、
マナコが実母では無い事や、姉の存命中から七郎太と懇ろだった等と、
ある事ない事を吹き込まれた。
それが原因でひねくれてしまい、二十歳の頃には手の付けられない不良になった。
七郎太はそれを苦に亡くなった。
それでも継母のマナコは深い愛情でで接したが、ライ吉が悪く取って始末に負えなかった。
それならと、界隈でも評判の可愛いララフェルおプリと祝言を上げさせたが、
ライ吉はおプリにも難癖をつけた。
おプリ SSはイメージです
実はライ吉にはウルダハで有名なミレイと云う悪女が付いていたのだ。
ミレイ SSはイメージです
しかもライ吉は知らないが、ミレイには砂蠍(さかつ)の丈(タケ)というヒモが付いていた。
SSはイメージです
ある時生前七郎太が預けておいた、もぐりのモーグリ投資信託が満期になり150万ギルになった。
ちょうどGL教団グリダニア大聖堂に熱心な教団員だった七郎太の遺骨を納めに行くことになり、
この150万ギルで教団の幸運を呼ぶ壺を買うことにした。
この話がミレイの耳に入り、丈と悪い相談をした。
ライ吉に親孝行の真似をしてその金を巻き上げろと悪知恵を吹き込んだのだ。
ライ吉が親孝行の真似事をしていると、マナコもほだされ150万ギルの
一件を話し、グリダニアに行く事を話すと、遠いし大変だから
自分が行くと言い出した。マナコは快く了承した。
出立の日が近づくと、マナコはあれこれと旅立ちの用意をした。
笠にはライ吉の実母の形見の赤い風車を縫い付けた。
当日、この赤い風車も母親だと思って、大聖堂に収めて欲しいと持たせた。
金が欲しいだけのライ吉はそのまま持って出た。
ミレイと合流したライ吉は初日、ブラックブラッシュに泊まった。
丈は一緒の宿には泊まらず、ミレイと逢って別の宿に投宿した。
ライ吉は笠の赤い風車が気になったが、しっかり縫い付けられていて取れない。
翌日、茶店で置き忘れたように笠ごと捨てた。
ドライボーンに宿を求めると、赤い風車が付いた笠が届いていた。
茶店のお婆さんが届けたという。
翌日、歩き始めて根渡り沼に笠を捨てた。
酒房バスカロンドラザースに腰を下ろすと、
赤い風車を付けた笠が届いていた。
品の良い2人の婦人が届けたという。
さすがのライ吉もゾーッとした。
ライ吉達は大聖堂のある東部森林に着いて
ホーソン家に宿を取ったが、名物の蜂蜜酒を飲んでも気が晴れない。
夜中ライ吉は気を紛らわせようと暗闇の中散歩にでかけた。
歩いていると、後ろから思いっ切り突き飛ばされて、深い谷川に転落してしまった。
突き飛ばしたのはヒモの丈で、その後
150万ギルの金を懐にミレイと二人南部森林方面に逃げてしまう。
ライ吉が気が付くとホーソン家の宿であった。
聞くと、漁師が赤い物を見付け、谷川を下りると、
川の中にララフェルが倒れていた。赤い物は風車だった。
不思議なことに笠がライ吉を支えるようにしていたため、
水も飲まず怪我もせず助かった。
笠はぐっしょり濡れて、その時の状況が見えるようだった。
笠に継母のマナコの姿をだぶらせたライ吉は、
居ても立っても居られず、急いでに家に帰ると・・・。
線香の煙の中、マナコは静かに横たわっていた。
顔の白い布をとると何かを成し遂げた様な安らかな顔だった。
嫁のおプリが言うには、ライ吉が旅立ってから食事も満足に喉を通らず、
毎日仏壇に手を合わせていた。昨晩は普通に寝たが、今朝起きてこないので、
見に行くと、両手を上に突き出して重いものを支えるような恰好で、
全身は水につかったようにぐっしょりと濡れて、息絶えていたとのこと。
「おっ母さん・・・・・
おっかさぁぁぁぁ~ん」と子供のように泣きじゃくるライ吉の背中で、
風車が風もないのに 狂った様に回りだした。
くるくる・・・・・
クルクル、クルクル・・・・・・・・・・
グルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルSSはイメージです
解説
「笠と赤い風車」は 落語です。八代目林家正蔵の持ちネタでした。
落語は笑えるお話ばかりではなく、こういうお話もあるんです。
https://www.youtube.com/watch?v=sKiwNyS2H5g前半約29分が本作です
昭和40年直木賞作家:平岩弓枝さんに依頼され作られた作品で、
文芸物が落語の高座に登るきっかけなった作品です。
正蔵はこの作品によって、同年の芸術祭奨励賞を受賞しています。
正蔵の語り口は独特で特に怪談噺に それはもう ぴったりです!!。
「林家正蔵」は東京の落語家の名跡です
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%97%E5%AE%B6%E6%AD%A3%E8%94%B5初代(1781-1842江戸時代)は林家の始祖で怪談噺の元祖とも言われ、
「怪談の正藏」の異名を取った。5代目(1824-1923年)も怪談話の名手といわれた。
7代目(1894ー1949年 55歳没)が本名「海老名 竹三郎」といい初代林家三平の父にあたる。
三平と同様時代感覚にあふれたギャグの達人だった。
初代林家三平(本名:海老名 泰一郎)(1925年ー1980年 54歳没)は1958年真打に昇進。
結局名跡「林家正蔵」を継がずに 前座名である三平の名を一枚看板までに大きくし、
初代林家三平の名を生涯貫いた。三平が継がなかったため、
1950年に後の林家彦六が1代限りの約束で林家正蔵の名を海老名家から借り八代目林家正蔵となる。
彼は怪談話も得意だった。
思うに7代目も林家三平もギャグが得意で、怪談話は芸風が全く合わなかったと思う。
八代目は三平の死後名前を海老名家に返却し以後林家彦六を名乗る。
その後三平の息子のこぶ平が2005年に9代目林家正蔵を継ぐことになるが
彼もあまり怪談はやらない様な気がする。
林家彦六(1895-1982)/八代目林家正蔵について
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%97%E5%AE%B6%E5%BD%A6%E5%85%AD1918年 二ツ目昇進し「橘家二三蔵」に改名。
1919年 圓楽が「三遊一朝」に改名し、圓楽の名を譲られ二ツ目のまま「三代目三遊亭圓楽」襲名。
1920年 真打昇進
1928年「五代目蝶花楼馬楽」襲名。
1950年 一代限りの条件で海老名家から正蔵の名跡を借り「八代目林家正蔵」を襲名。
1968年 紫綬褒章受章
1971-1981 日本テレビ演芸番組「笑点」に不定期に出演。
1974年 勲四等瑞宝章受章
1980年9月20日に林家三平が死去したため、同年9月28日に「正蔵」の名跡を海老名家に返上。
いずれは名跡を三平に返上するつもりでいたが、三平の好意により終生正蔵を名乗る事とし、
自らの死後三平に返上する事にした。しかし1980年三平の急死に伴い、正蔵の名跡を海老名家に
返上、「彦六」に改名する。「彦六」の由来は木村荘十二の監督した映画、『彦六大いに笑ふ』
(1936年)で徳川夢声が演じた役名「彦六」から。
1981年1月「林家彦六」に改名
1982年1月29日肺炎のため、入院先の代々木病院で死去した。86歳没。
*現在の林家正蔵は9代目 林家三平の息子で元林家こぶ平
2005年に正式に襲名しました。
https://rakugo-kyokai.jp/variety-entertainer/member_detail.php?uid=85オマケ
付録 私の過去の怖い日記
ひとりかくれんぼ
https://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/172216/blog/4823602/エッダちゃんの残留思念
https://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/172216/blog/5196358/エッダ豆
https://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/172216/blog/4770396/