薄暗い洞窟の中で、その声はどこからともなく響いてきた。
『…イ……イツマデ……』
『イツマデモ……』
『……イツマデ……イツマデモ……』
もう少しで碧甲羅の集落である、碧のタマミズへと向かう途中であった。
歪な、男とも女とも知れぬしゃがれた声で、『イツマデモ』と繰り返す声。
洞窟の中からでは無い。外だ。
きびすを返し、洞窟を登って外の急な坂を登り切る。
はたしてそこに、周りのベニツノより倍ほど大きな怪鳥がいた。
『イツマデ……』
『……イツ……イツマデ……』
怪鳥の口から、先ほどの不気味な声が漏れ出ている。
物悲しくも聞こえるそれを聞きながら、私は武器を構えた。
F.A.T.E. 不吉な怪鳥「イツマデ」
自然と人語を覚え いつまでも、いつまでもと叫ぶ 不吉な怪鳥、イツマデを倒せ********** 実体験。怖かったです。一人で討伐できた。頑張った。
ログが『イツマデモ』で埋まってたことも含めて結構こわいと思った敵です。
恐らく元ネタは、鳥山石燕『今昔画図続百鬼』の「いつまで/いつまでん」と呼ばれる怪鳥。
長らく放置された死者が弔われもしないのを、「いつまで放置しているのだ」と非難している声が象ったもの、だそう。
海で死んだものたちの声かもしれませんね。
印象的だったので記録。