リオレウスではないペルセウス。
どうして良いかわからない田舎の夜に
天空の素敵なプレゼント
そう奇しくも今夜は
ペルセウス座流星群だったのだ!
ペルセウス座ってどこ?
太古の人々の想像力には感心するしかない
カシオペア座のちょっと下
あのゴチャゴチャっとした星のかたまり
あれがペルセウス……ってわかるかあ!
それはともかく
家の裏の一番光が来ない場所に佇んで
アホのように口を開けて
垂直に空を見上げる
天の川がキッチリ半分空を分かち
その中央部分は
銀河の腕が黒々と光をさえぎり
周囲に散りばめられた星星、星。
それだけでもたいした絶景なのだが
あ。
星が走った。
また走った。
光の尾がしばらく残るほどのあからさまなヤツから
かすかにちらりんと短く走る控えめな子まで
なんて儚くて煌びやかな天空ショー
かの有名なネズ公が
魔法のステッキで操っているかのよう
ちらりん きらりん ちらきらりん。
一瞬の輝きを放ち消え去るこの時のために
何十億年もの旅を続けてきた
星になれなかった子供たち。
もう大丈夫
きみたちは燃え尽きてチリになることで
この地球の一部になれる
やがてはるかな未来には
母星の仲間たちと
また宇宙へ旅立つ日が来るかもしれないけれど
それまではこの青い星の大地で
いろんなものに姿を変えて
激しく命の点滅を繰り返すわたしたちを見るでしょう
…耳元で微かに震える声がした
それは星の泣き声笑い声 ?
…蚊だった。
「いつまでもアホみたいに口開けて
夜風に当たってるんじゃないよ!」
今年は例年になく暑いお盆だが
夜になると風がスーッと冷たく
…ぶぇっくし!
「はよ入り!」
「へ〜い」
そんな山の夜。 でした。