回復手段の乏しい格闘士で、数匹のモンスター「ゾンビもどき(仮名)」に囲まれたオレは、なさけなく逃げ出すしかなかった。
戦闘の舞台である遺跡みたいな所を抜け出し、入口に逃げ帰ってきた時である・・・
シュワワ~~~ン
みるみるオレのHPが回復していくではないか!
え!?(@。@;)
最初、おきた現象に訳が分からず、1~2秒間立ち止まる。そこで意識の回復とともに認識した光景にびっくり!
先ほどまで放置されていた幻術士さんが目の前で、オレにケアルを唱えてくれているではないか!
なぜ?っと思う前に、オレは動いた。このチャンス・・・
逃すものか!(@д@;)
幻術士さんが後ろからついてきてくれる事を確認しながら、目標のソンビもどきに向かって走り出した。
回復サポートさえあれば、こっちのもんだ!
1匹目にファーストアタック、すると、つかさずチーズも1匹目に攻撃開始。
オレは次の2打撃目を1匹目に打たず2匹目に打つ、3打撃目は3匹目、4打撃目は4匹目に打つ。
すると、1匹目のゾンビもどきは、その間にチーズが1匹目に攻撃し続けることによって、ヘイトをオレからチーズに変えている。
そうすることによって、脳筋野郎PTならではのタンク役分担。チーズのダメージを最小限におさえ、3匹のヘイトを引き受けたオレのダメージは見知らぬ幻術士さんにゆだねて回復してもらう。
この状況を作ったのには理由がある。格闘士の特徴は立つ位置によってダメージを加算することができるのだ!
ゾンビもどきに気分はジョジョW
ヘイトさえ外れてしまえば、有利なポジションをとることは、たやすいぞ!(`^´)ノ
うぉぉぉぉぉぉ~ふるえるぜハート!燃え尽きるほどにヒート!!
くらえ!側面からのクリティカルヒーーート!!!(@д@;)
(byジョナサン・ジョースター)
あ、いや・・・それでもダメージ値が低すぎるんですけどね(--;
その後、数ターンの攻撃を経て全滅させたオレは再び入口まで避難したところで、幻術士さんに一礼のエモートをする。すると・・・
幻術士さん「隠れていたので、おもわず笑っちゃいましたW」
つまり、幻術士さんは放置していたのではなく、オレを観察していたのだ^^
たしかに、はたからみれば、オレの行動は奇行だ^^
オレは、あらかじめセットしておいた定型文をsayでうつ
「キーボードが無いためチャット打つのが遅いです。ごめんなさい><」
そして、たどたどしくチャットを打った。
討伐手帳でここに来たんですが、周りが強すぎて、苦慮していました。
幻術士さん「なるほど、後からきて倒してごめん。何しているのか面白くて見てたんですよ^^」
いえいえ、結果的に助かりました。ありがとう。
その後、お互いに手を振り合い、さわやかに幻術士さんは去って行きました。
ソロだからっていっても、ここはネトゲの世界、なにも無いわけじゃないんだな・・・
遠ざかっていく幻術士さんを見送りながら、ぼんやり考えていた。
いつもと違うのは、こんな時に、親交がはじまったりするケースなんだろうけど、二人ともその話題に触れること無く別れたのだった。
いずれ、この世界を去るオレは、ここで友人を作る資格はない・・・一期一会でいい。つれないヤツと言われようが、それでいい。
ソロの旅は続く。
-おわり-