この日記は二次創作になります。
独自設定並びに、独自解釈を含みます。
また下記ネタバレを含みます。
・巴術/召喚士クエスト
・蛮族クエスト
・クリスタルタワー関連
・メインクエスト
・その他サブクエスト等
また露骨なパロディーを含みます。
ご注意ください。---------------------------
前回までのあらすじ聖コイナク財団がよこしたシャーレアン出身のミコッテ。
「ク・ウガ・ティア」は魔界幻士の事を研究しているという。
師もその研究に携わった可能性があることを知ったシドゥは、協力することを決めるが、
そんなシドゥに、ク・ウガは「蛮神になってもらう」と仰天の一言を放った。
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「蛮神になるって……どういうことだ?」
「……説明しましょう。 魔界幻士とは、
魔界、すなわち
エーテル界と人を繋ぐ者。
……神と人を繋ぐ者なのです」
「神と人を繋ぐ、もしや……」
「ええ、
その身に神を降ろし、己の力とする技法……すなわち、それが
”召喚合体”と呼ばれる
変身です」
「変身……だと?」
「ええ。
蛮神の化身を召喚するだけでなくその身に宿して戦うのです」
「バカな! それでは
憑依型蛮神と一緒ではないか? 俺にそんな事をやらせる気か?」
――俺はイシュガルドで降ろされたという神の事を思い出した。
「違います。 憑依型蛮神は神そのものになりますが、
あくまで召喚合体は、”エギ”と同じく制御されたモノになります。
俺の同僚にあたる、ヤ・ミトラさんが解明した召喚士の奥義にも、
バハムートの力をその身に降ろす、
トランスバハムートというものがあります」
「しかし、神の力をその身に宿すなど、本当に平気なのか?
信徒(テンパード)にされたり、
自身が蛮神となってしまうんじゃないのか?」
「……
その可能性は絶えずあります」
「ならば!」
「ですが……
それを制御する術はあります……シドゥさん、貴方に依頼した理由は……」
「シドゥ!」
冒険者ギルドの顔役もやっているモモディさんが、突然話に割って入ってきた。
「お話し中ごめんなさいね、ちょうど貴方に頼みたい仕事が舞い込んできたわ」
「仕事?」
「それが……すごく不可解な事件なの、何が来るかわからないから……現場の人たちの検証が終わるまで、警護として立ち会ってくれないかしら?」
「不可解……」
その言葉に、ク・ウガが反応した。
「シドゥさん、話はあとにしましょう。 ……何やら、非常事態みたいですし」
「……チッ、ひとまず、返事は保留させてもらうぜ、モモディさん、場所はどこだ」
「場所は……」
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――同時刻、クイックサンド、店外。
「……フッ」
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――ウルダハ、パールレーン
「こりゃひでえ……」
俺は顔をしかめた。
5、6名の遺骸が転がっていた。
どいつもこいつも、焼死体だった。
――それもファイア程度の魔法で焼かれた風ではない。
”人の形をした炭”になっていた。
「不滅隊が調査しているみたいですが、これはまるで
イフリートにやられたみたいだと」
現場検証をしていた銅刃団の一人が、シドゥに言った。
「バカな……こんな街中で
イフリートが召喚できるかよ?」
それくらい、一瞬で超火力に焼かれたような遺体だったのだ。
「ですよね……」
銅刃団の隊員も頭を抱えた
「実を言うと……ここ最近、妙な事件が多発してまして、南ザナラーンで、アマルジャ族の遺体が大量に見つかったりと」
「……アマルジャ族が?」
「それも今回のような消し炭同然になっている物も……」
「……アマルジャ……か……あの連中なら、何か知ってるかな」
俺はリトルアラミゴの付近。
カルン埋没寺院の近くに居を構えるアマルジャの一団を思い浮かべた。
「
灰の一党……なら」
「……シドゥさん」
そんな俺に、ク・ウガが声かけてきた。
「……ここの警護が終わったらクイックサンドに来てください。 話の続きをしましょう」
ク・ウガはそうを告げると、一足先に店へと帰っていった。
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南ザナラーン ザンラク戦陣
司祭のような衣装を着飾ったアマルジャ族が、一人のミコッテ族らしき男と話している。
「客人よ……感謝するぞ。 貴様のおかげで、我らが求める、更に強くなられた焔神が間もなく降臨される」
「……なに、俺は強いものが好きだ……強い神がその絶対的な力を振るう様を見たいだけだ」
「うむ、抜山蓋世。 猫にしては見上げた精神だ」
「ああ、では約束は守っていただこう」
「うむ。一諾千金、この
強欲のカザリ・チャー約束は果たそう」
「では、”焼かれしものたち里”の者たちは今より俺の部下、俺はあんたの下で、アマルジャの一員となろう」
「クク……臥薪嘗胆、ハムジ・ガーよ、見ているがよい……我ら炎牙衆の真の力を……」
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――クイックサンド
「シドゥさん、貴方は確かアマルジャの友好的なグループ……神に頼らず、古来の思想を保とうという”
灰の一党”と交友がありましたね」
「……ああ、それが何か?」
「実は、今回の蛮族の大量死の事件、もしかしたら俺が追っている、反シャーレアンのグループと関係があるかもしれません」
「話が読めんぞ?」
「さっきの話の続きですが……シドゥさん。
俺が貴方にこの件を依頼した理由は、先ず、貴方が蛮族達と広く交友を持っている所なんです」
「……?」
「古代アラグの伝説の魔界幻士
「ユルヤナ」は、蛮族の神の力を借りる為、その信仰を深く学んだといいます。
アラグ帝国は、結論から言えば蛮族の神を奪い、彼らを虐げましたが、ユルヤナは共存の道を探したとか……そして、結果、その彼の行動は、蛮神を完全に制御するに至る方法を見つけた」
「どういうことだ?」
俺はク・ウガに聞いた。
「ご存知かもしれませんが、暁の賢人たちの調べによれば、蛮神とは、クリスタル、エーテルの力を用いて、
”神を造る行為”に他なりません。
そして……”
神をを造る”に至る感情とは何か? ……
怒りです、
憎悪です。
そうして作られた神はどうなるか? ……怒りと憎しみの結晶体、即ちこの世界の全てを喰らいつくす
闘神になります。
……
それは本来の信仰とは程遠い位に」
「……」
俺は黙って、ク・ウガの話を聞いた。
「近年、かの魔大陸に乗り込み、闇竜ティアマトと交信した冒険者がいると聞きます。 かの竜は言ったそうです。 メラシディアの竜たちと共に呼び出したバハムートは、全くの紛い物だったと」
「つまりは……部族が祀る本当の神とは似て異なる、ということか」
「ええ……いかなる信仰も、最初は純粋なものだった筈。
先の霊災の折、
賢人ルイゾワは
エオルゼア十二神の力をダラガブを制御するために使おうとしました。
シャーレアン本国では、それは神卸と同義の禁忌ともいわれていますが、結果的には……それは
怒りと憎しみに捕らわれた最強の蛮神、バハムートを、エオルゼアの人々の純粋な信仰で迎え撃つ行為だったと俺は思います」
「……つまり、依頼ってのは」
「はい、シドゥさんには俺と、友好蛮族との仲介をお願いしたいのです、そして……」
ク・ウガは俺にソウルクリスタルのようなものを差し出した。
「これは……
魔界幻士の証です。二つあるので一つお譲りします」
「
二つ……?」
「魔界幻士の理論の実証……その時が来たら、
俺が貴方を選んだ理由をもう一度、お話しします……シドゥさんも見たでしょう、ウルダハで起きた奇妙な事件を……きっと良くないことが起ころうとしています、どうか、お願いします」
ク・ウガは俺の目を見つめてきた。
――その眼には、曇ったものは無かった。
「わかった……”灰の陣営”まで案内しよう……」
「ありがとうございます! さあ行きましょう!」
「お、おい!」
ク・ウガは俺の手を引いて、南ザナラーン行のキャレッジへと向かった。
「灰の一党の方々にも、理由を話せばわかっていただけるはずです! きっと!!」
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南ザナラーン 灰の陣営
「……断固拒否」 「 」