※過去
「さて、今日から降神祭な訳だが…」
今から親父がこうじんさい?ってのの料理を振る舞うとか言ってるんだけど…目の前に出てきたのは白くてよく伸びる…なんだか不思議な手触りだなぁ。
キョウヤ「なんなのこれ?新種のプリン?」
「魔物ではないよ…」
そう言いつつ苦笑する親父。
いや、オレはこんなの知らないって…
「これはな、『もち』って言うんだよ」
キョウヤ「もち…?」
「そう、もちだ。色んな食べ方があるし、何より腹持ちが良いのがいいところだ。」
キョウヤ「確かにほんのりいい匂いがするね。」
「そうだ、少ししかないが食べて見るといい!美味いぞ!」
キョウヤ「ホントだ…美味しい!」
「だろう…?では今度は一緒に作ってみようか。」
キョウヤ「え…オレでも作れるかな?」
「ああ、大丈夫さ!作れるようになったら友達にでも振る舞うといい。」
キョウヤ「うん!がんばる!」
「その意気だ!では外に行こうか…」
――――――――――――――――――――――――――――
※現在
キョウヤ「懐かしいな、親父が死んでから餅付きなんてしてなかったし出来るか分かんねぇが…」
体内の気を循環させ、身体能力を向上させていく…
キョウヤ「…ッハ!」
気の圧力で宙に浮いたもちに拳を叩き込む。
ただ打ち込むのではなく衝撃が他に逃げないように気で押さえつけて打ち込む。
そして最後に器の方向へ両の手のひらを使い弾き飛ばす。
キョウヤ「よし、出来上がりだ…」
これが中々に難しい。一方から殴っては吹き飛んでしまうから即座に反対からも殴らねばならない…速さだけに固執して重さが足りなければ美味いもちは出来ない…
疾風の如く素早く、迅雷の如く苛烈に餅を打つべし…
これをアウラ・レンの方々の前でやったら微妙な顔をされたのだが何故だろうか。