『森は空気がおいしいし、木漏れ日が気持ちいいー!おなかもすくー!』
さっき、焼き魚食べたばかりじゃない
『それはそれ。これはこれです。』
ものすごく力説された。
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詩人との取引に応じ、やっと詩を吟じてもらうことができた。
彼女は【決められたものに伝えるため】にこの詩があるのだといった。
礼をいい、立ち去ろうとする自分にだけ聞こえるよう詩人は呟いた。
はっ、と振り返った先にはもうその姿はなく、草を風がなぜる音だけが耳に残った。
・
『ずいぶん遠くまで来たね』
そういえば前に言ってたけど【どうしても叶えたい願い】言ってたけど、
もし差し支えなければ教えてほしい。
『うーん・・・うん。』
『内緒。・・・でも、少しだけ叶ったかもしれない。』
そういって彼女は微笑んだ。
お互いにおやすみ、と声をかけ横になる。
その脳裏にさっきの詩人の言葉が蘇る。詩を吟じた後自分にだけ聞こえるように詩人はいった。
【あの子はもうずいぶんと薄い。今度こそ旅が終わるといいわね・・光の戦士。】
その言葉が脳裏にこびり付いてその夜は、なかなか寝付くことができなかった。
薄い?今度こそ??それは一体・・・
そしてその翌日、カヤノは姿を消した。
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