無事にシルフ族を解放したのは、双蛇党に雇われた他の冒険者だった。
トトラクの千獄でも冒険者に先を越されてしまい、
傭兵たちの関係がギクシャクするのは致し方ない。
なぜなら、任務を全うさえすれば、それ相応の報酬が貰えるからだ。
お互いに口には出さないが、任務をしくじった責任は誰にあるのか・・・
報酬を貰えなかった私が所属する隊は険悪なムードが漂っていた。
このことは話には聞いていたが、これほどまでに殺伐とした雰囲気が
傭兵の間に流れるとは・・・
任務を受けるのは皆同じだが、個々の目的はそれぞれ違う。
そのことがギクシャクさせる原因なのかもしれない。
双蛇党で傭兵登録したのはいいが、これではお互いに理解出来ず、
心の溝は深まるばかりだ。
しばし、小休止するため近くの酒場へ寄ることにした。