何故か紅蓮のリベレーターのストーリーもまだ中盤(ヤンサに入ったところ)だと言うのに、育てていた全てのジョブ……つまり、ナイト・戦士・暗黒騎士・白魔道士・学者(召喚士)・占星術師がカンストしてしまった。
それもこれも全てはクリスタルタワーの周回プレイが原因である。彼の地のギミックを覚えようと無心でぐるぐる回ってたら、気が付けばこんなに成長してしまった。あそこのモンスターはちょっと栄養価が高過ぎやしませんかねえ。風呂上がりに体重計に乗ってショックを受けたみたいな話だ。
カンスト済みのジョブで話を進めるのは経験値が勿体無いので、最近は召喚士の装備を流用出来る黒魔道士のレベルを上げている(ついでに赤魔道士も)。私、こいつらのレベルが64になったらメインストーリー進めるんだ。
そんな訳で、黒魔道士の感想など。
黒魔道士とは約1500年前のエオルゼアでブイブイ言わせていた都市国家マハの流れを汲むジョブで、パラメータを自由に振り分けるタイプのゲームでは取り敢えず魔法攻撃力に一点集中で極振りしちゃう系の廃ゲーマーがWeb小説サイトで連載した『ぼくのかんがえたさいつよのこうげきまほうでいせかいさいつよ』的なブツをぶんぶん使い回すかのような、職業=中二病みたいなお仕事である。詰まりは、ロマン職という趣が強い。
現代のエオルゼアでは約1500年前の第六霊災が大体マハのせいということにされており、黒魔法は破滅をもたらす禁忌として今でも規制対象だ。当然の流れとしてその技の殆どは失伝してしまっており、ここ最近100年くらいでとある個人の研究により何とか極一部が再現されたといった按配となっている。呪術とか言う微妙に似たような魔法がマハの遠い遠い子孫にあたるウルダハで発展しているけど、あれはそもそもは他人の葬式を見ていた人がふと振り返って己のことを鑑みるにつれ、若気の至りに彩られた黒歴史の数々を思い出してしまい、自分の葬式でそれらを大暴露される前に全てを焼き尽くしたくなる的な発想から来ている魔法系統のようなので(あくまで個人の感想です)、破壊力を極めるためなら遠慮無しに魔界にまで手を伸ばすという現在進行形で黒歴史をもりもり量産していく極アグレッシブスタイルの黒魔法とは似て非なるものと言えるのでは無いか。
てことは、そんな呪術に乗っかる形で再現されている現代の黒魔法は恐らくもう原形を留めてはおるまい。ネコじじいやディアボロスなど、本場マハの関係者だった者達から見ると総じてなんちゃってコスプレの類に見えることだろう。現代のエオルゼアには頑張って本気で再現してみた系のガチのコスプレイヤー数名と、半端な再現度をその命を削ることで補っていたニワカなライト勢のコスプレイヤーが多少居るのみである。ライト勢の方がむしろ負担が大きいという辺りにこの世の無常を感じるが、こう言うのは往々にして良くある話だ。ちなみにライト勢とは光の戦士という意味では無い。ヒカセンはどう見ても重度のガチ勢である。
なお、レベル60くらいのジョブクエストでガチ勢がライト勢を殲滅・駆逐してしまったので、黒魔法はジャンルとしては既にオワコン化が確定している。ライト勢を蔑ろにして発展したコミュニティなんてものは無いのだよ明智君。嘗て格ゲーというジャンルが辿った悲劇をこんなところでまた目にすることになろうとは……あ、でも良く考えたら1500年前にはもうオワコンだったわ。今更か。
黒魔道士は、固定砲台としての火力は多分かなり高いと思う……のだが、火力を出すまでの準備が無駄に長い。約2000年前のマハに居たという黒魔法の創始者シャトトはきっと「呪文というものは詠唱が長ければ長いほどそれに比例して火力が上がるのですわぁ〜♪ オーホッホッホッホッホッホッ!」とか、そういう発想であれこれ作ったに違いない。それって一心不乱に作っている時は楽しいんだけど後で見直したら実用性皆無でロマンしか残ってなかったというパターンやできっと。
その辺、白魔法の脅威の利便性をちょっとは見習えと言いたい。最近流行りのPVPに黒魔道士で行って白魔道士とタイマンしたら0:10で封殺されるんやぞ(著者調べ)。とは言え、あっちはあっちで利便性が良過ぎて胡散臭いレベルにまでなってしまっているのだが。あの手合いはきっと表では聖人を気取りながら、裏では色々とえげつないことをしているタイプだね、私には分かる。
黒魔道士は足を止めての殴り合いに特化した存在なので、そこら中を縦横無尽に走り回るのが当たり前というか、むしろ立ち止まったら死ぬという地中海を泳ぐマグロみたいな生態を強いられる最近のエンドコンテンツにおいては容赦無く要らない子として認定されてしまっているらしい。不憫な。まあ、1500年前には各地に戦略兵器と津波警報を撒き散らしてTANKでも無いのに世界中からのヘイトを全部引き受けたようだから、これも歴史は繰り返すというやつか。情け無用だな。
レベル50くらいだと『吉田撃ち』と呼ばれる『サンダーで始動 → ファイガ → ファイア×n(当たりが出たらファイガ)→ MPが切れたらブリザガ → サンダー → 以下繰り返し』とするやり方が基本となるそうだけど、それがレベル60になると『ブリザガからスタート → エノキアン → サンダー → ブリザジャ → ファイガ →(ファイジャ×3 → ファイア)×n(当たりが出たらファイガ)→ MPが切れたらブリザガ → サンダー → 以下繰り返し』と変化するらしい。長い。それに何しれっと始動技がサンダーからブリザガに変わってるねん。ややこしいわ。
どうせやるならもっとロマン方向に振り切って、2分くらいの詠唱の後にやっと発動する一撃必殺の極大魔法でも用意すれば良かったのに。あれこれ色々なことを決められた順番でちまちま実行しないといけないのは操作が煩雑になって困る。でも、創始者の戦闘スタイルからして小技の連射を基本戦術としているようだし(その小技の一発一発がどうやら大魔王バーンのメラみたいなものらしいが)、本来は一撃必殺よりもむしろ手数で勝負するようデザインされたジョブなのかも知れない。
これが中二病感溢れる呪文詠唱を長々とすればするほど火力が上がるようなシステムだったら、私は今頃エオルゼアの破壊の化身と呼ばれていたことだろう。
…あ、もう呼ばれてたわ。