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ドラゴン語文法

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はじめに
某速報でドラゴン語/Dragonspeakのまとめを見たので、気になって調べてみました。その中でわかったことのまとめ。
ソースは、過去のフォーラムコメントやロドスト日記から。 *最後にリンクまとめあり。

ただ、断片的なまとめや特定の語の意味はあるものの、日本語でのまとめはなかったので少ない情報だがまとめてみる。
今回は文法のまとめになる。単語は対訳表がある。記事の末尾を参照。


それから、ある程度の英文法の知識推奨。英語をベースにして作っているため、日本語からだとやや理解しづらい部分があるという点だけ注意してほしい。


ドラゴン語文法講座

基本の文型
例えば
日本語:SOV
英語:SVO
と書くところが、
ドラゴン語:VOS


したがって、基本の語順は動詞・目的語・主語


人称代名詞
英語もだいたいこの辺から始まるよね。ちなみに学校の英語の授業は大嫌いでした。

一人称:a[n] - I/we - 私/私たち
二人称&三人称の生物:i[n] you/he/she/they - あなた/彼/彼女/彼ら/彼女ら
三人称の非生物:a[h]-it/that/this/those/these - それ/あれ/これ/それら/これら

非常にシンプルだ。なぜかと言うとまず単複の区別がない。次に大きく生物と非生物に分けて、前者は一人称かそれ以外かしかない。


時制

文法理解は何よりも例文を見るのが手っ取り早い。フォーラムコメントから一部変更を加えたものだが、次の例文を見ていこう。

ee[h]s fou[n] a[n] - We eat chicken. - 私たちは鶏を食べる。

これは一般的な習慣を示す現在形の文なので、まず現在時制はそのままこれを入れる。

現在:ee[h]s fou[n] a[n] - We eat chicken - 私たちは鶏を食べる。
過去:ee[h]s fou[n] a[n] - We ate chicken - 私たちは鶏を食べた。


現在と過去は区別がないため、全く同じ文になる。
未来形から少し変わり、動詞の語頭に"s"をつけるこれが助動詞"will"相当ということだろう。


未来:see[h]s fou[n] a[n] - We will eat chicken - 私たちは鶏を食べるだろう。

進行形と完了形はほとんど使わないという設定らしい。基本ドラゴンたちは時制ががばがばだそうだから。
進行形 (a) - now - 今をつけて示す。これも時制感覚の大雑把なドラゴン語においては、あまり意味をなさないだろう。人間と喋るとき用か。

進行:ee[h]s (a) fou[n] a[n] - We are eating chicken - 私たちは鶏を食べている。


完了形は for[h] - not now - 非現在 を置く。要領は進行形と同じ。

完了:ee[h]s (for[h]) fou[n] a[n] - We have eaten chicken - 私たちは鶏を食べていた/食べたところだ/食べたことがある。

こちらもほとんど使わない。気になる方は注釈をどうぞ。
これが基本的なドラゴン語の時制になる。

注釈
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現在と過去を区別しないことから、最後の完了形もほとんど不要だ。現在完了形は日本語話者には今ひとつ掴みづらい時制だが、現在までのどこかの段階で行われた、あるいはある程度の幅をもって行われてきた行為を指す。ざっくりいってしまうと過去のどこかでの出来事が現在との関係・対比で示されるときに使うのだ。しかし、ドラゴン語では現在と過去の区別はないので、あまり意味をなさない。何のためにあるかそもそもわからないが、おそらく物事の順序を時系列で示すときなどの差別化のために用いられるのではないかと思われる。そういえばフランス語は現在完了形で過去形を包括しているが、もしかしたら感覚的にはそれに近いのかもしれない。



否定文
否定文を作るときは、nを動詞の先頭に足せばいい。フランス語と少し似てる。ちなみにnから始まる単語の場合はnoとなる。
上の例文で行くと、現在の否定文は、

nee[h]s fou[n] a[n] - We don't eat chicken - 私たちは鶏を食べない


となる。


修飾語の語順
修飾語って何ぞやって人向けに簡単に言うと、形容詞と副詞だ。形容詞は名詞を、副詞は文全体、形容詞、動詞など様々に文に情報を付け足してくれる役割を持つ。

例えば以下の例を見てほしい。

wa[h]r a[h]lm - calm water - 穏やかな水面

対訳表によると、
calm - a[h]km
water - wa[h]
*どちらかがタイポでなければwa[h]rはrが余計なはずだが、ここでなぜrが入るかは不明。間違いでなければ、そのままだとwa[h] a[h]lmと母音が続くため、rが挟まるのではないかと推測。それはひとまずおいてといて、これは英語・日本語にそのまま戻すと、

water calm - 水面穏やかな

という語順になっている。ドラゴン語は基本的に後置修飾ということになる。

注釈
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これは高地ドラヴァニアのウィローム・リバーのもととなったドラゴン語の地名らしい。「ウィローム・リバー」に実際に行ってみるとわかるが、細い小川が流れている。この名前は、ドラゴン語を聞いた人間が、その音からエオルゼア語へとtransliteration、音を文字へと書き起こした際に語感や意味の近いものへと置き換えたところからきていると言う設定らしい。つまり、ドラゴン語の地名を耳にし、何のことかよく意味はわからないけど、当地の情景を見た人間側がイメージや語感をもとにそれっぽい単語を当て、エオルゼア語での地名として定着させたということだ。

これは他の語でも同じ。

例えばよく例としてでてくる、みんな大好きアク・モーン。
これは

ak[h] mor[n] - circle death - 輪 死

となるが、実際の訳語としては、
circle of death - 死の輪なので後ろから前へという風になっている。
またもう一つわかるのは、名詞を二つ並べただけのこれらが一つの塊としてつながり、意味を持つということは、英語の前置詞"of"、日本語の「の」にあたる属格がないということだ。だから何?って感じかもしれないが、ただそれだけだ。英語の前置詞や日本語の助詞など、機能語にあたる単語は存在しないと思われる。

余談
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よくこれと一緒にでてくるアラモーンだが、
なぜか、

arr[n] mor[n] - person of death - 死の人

と訳されているのを見るが、これはおそらく間違いで、正しくは
alamor[n] - extinction - 絶滅/死滅
だろう。そもそもarr[n]って「ラ」ないじゃんっていう...。

あとはアク・ラーイもよく一緒にでてくる。エデン共鳴編零式で死ぬほど見ました...。実際になんどもやられました。
これは英語版のアルファ2層のミドガルズオルムの詠唱を動画で確認してみたところ、
ak[h] rhaiだった。

最近某速報などでは、
ak[h] lye - circle of light - 光の輪
という解釈を見たが、rhaiとlyeが合わない。
個人的にはこれは、
ak[h] r[h]ei - the circle of prayers - 祈りの輪
ではないかと思う。でも綴りちがうじゃんってなる。ここがわからない。
本当にただの推測だけど、もしかしたらこれどちらかがスペルミスなのではないか。しかしながら、そもそもドラゴン語が(おそらくは)書き言葉を持っていないことを考えると、その言葉の表記は実際の発音をもとに人の手による書字だと考えられるから、表記のズレがあるのはある種当然のことかもしれない。



所有格
所有格ってなんぞやって人(ry。要するに、誰々の〜みたいなやつだ。
例文は、

Thor[n] sja[h]s - Thordan’s vengeance - トールダンの復讐

所有格の場合は、前置される。
*Thor[n]となっているのはトールダンが生物だから。
所有格はそれ自体の形を持たないので、上述の主格の人称代名詞をそのまま適用できる。
すでにでてきた単語で例文を作るなら、

a[n] fou[n] - my/our chicken - 私/私たちの鶏
i[n] fou[n] - your/his/her/their chicken - あなたの/彼の/彼女の/彼らの/彼女の鶏
a[h] fou[n] - its/this/that/these/those chicken - それの/これの/あれの/それらの/これらの鶏


となる。

注釈
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するとまたここで、どうしてそうなるんだ?と疑問が湧くわけだが、これはおそらく人称代名詞の格変化が起こらないための混同を防ぐためではなかろうか。

どういうことかと言うと、これは例文を見ればわかりやすい。
例えば
Hraesvelgr a[n]
がmy Hraesvelgrだとしよう。
すると、
[n] Hraesvelgr a[n] - I am Hraesvelgr との差がbe動詞にあたる[n]だけになってしまう。[]で示される子音は、見る限り発音が微弱で聞き取りづらいと思われるので、おそらくこれを回避するためではないかと思われる。ただの推測に過ぎないが。また、所有格と主格の差が小さいことは、彼我の区別、他者に対する所有・帰属の観念が弱い、もしくは逆に強いとも捉えられるかもしれない。このあたりは、ドラゴン族の世界観ともあわせて考察・解釈の余地があるように思われる。


各品詞の形
これはとても簡単だ。
名詞・動詞・形容詞(分詞)の区別はない。全て同じ単語を用いることができる。
以下例文。注目すべきところは、"te[n]" - corrupt/corruption/corrupted - 腐敗させる/腐敗/腐敗した、が全て同型である点。

te[n] le[h]s Thor[n] - Thordan corrupted the land - トールダンはその地を腐敗(堕落)させた
to[h]m te[n] Thor[n] - Thordan brings corruption - トールダンは腐敗(堕落)をもたらす。
[n] err[n] te[n] Thor[n] - Thordan is a corrupted man - トールダンは腐敗した(堕落した)男だ。

色をつけた部分はそれぞれ動詞・名詞・形容詞(過去分詞)に相当する。英語・日本語では全て何らかの形で語形に変化や追加が起こっているが、ドラゴン語は全て同じ形で書かれている。このような格変化の有無により、言語を「屈折語」「非屈折語」と分類できる。いわゆる活用形みたいなものがある言語は屈折する言語だ(英語のI/my/me/mineのような例)。したがって、どの格にあっても同形のドラゴン語は非屈折語となる。そういう意味では、各変化が起こらず、助詞を用いて格を示す日本語との類似もあると言えるだろう。

余談
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これをふまえると、全く同じ単語3つが連続して並ぶ同語反復文もあり得るってことになる。
なかなか作るのは難しいが、英語的になんとかいけそうなものを無理やり作ってみると
[h]ess y so[h]m [h]ess y so[h]m [h]ess y so[h]m - A dream dreams a dream - 夢は夢を夢見る
みたいななかなか面白いことが(一応文法上は)できる。何となく面白い。ただそれだけ。補足しておくと、英語の場合は、すべて"dream"が使われているが、格によってかたちが変わっており、"a dream" "dreams" "a dream"と格により何らかの追加がなされている。




まとめーー解説と考察
もしゲーム内のドラゴン語を理解したいという人向けに、超ざっくりポイントだけ示しておくと、
ドラゴン語はVOSなので、日本語のSOVに訳したければ、
単純に
VOS
321

と後ろから逆さまに訳出していけばいい。
英語にしたい場合は、
VOS
231

とすればOK。あとは単語がわかるかどうかとナレーションを聞き取れるかどうかだろう。ちなみに私はそこまでやっていない。

今回調べた範囲でまとめられるのはここまで。フォーラムのコメントの抜粋、和訳、整理作業に過ぎないので興味がある人は英文を全部読んだ方がいい。和訳もあったはず(一通り目を通したが、翻訳の精度は悪くなかった)。

微妙に気になるのは助動詞の種類(少なくとも未来を示す助動詞は"s"はある)がどの程度あるのかということだが、これは探せばありそうだ。それから、今回見つけれられなかった条件節、比較、文による修飾語(英語で言うところの関係詞みたいなやつ)はどれも作り方や規則がわからない。関係詞は対象の名詞の後ろにVSと並べればいけそうな気もするけど...。

全体としては、現在と過去の区別はないのが特徴。これはドラゴン族のあまりに長大な寿命ゆえに現在と過去の区別が曖昧だからという理由らしい。これに限らず、ドラゴン語の特徴は大抵長寿だからで解決できるので、まあ正直あんまり参考にならない...。
それからフォーラムでも最も重要なポイントとして挙げられている生物・無生物を区別する[n]と[h]。これは私たちの常識では必ずしも判別できず、ドラゴン族の死生観がわかる良い設定だ。
それから英語や日本語にある各種機能語が全くない。
冠詞や前置詞、助詞、さらには単複や品詞の区別もないようだ。

これらはドラゴン族が異常な長寿で、保守的な種族だからだと思われる。
こういうのを「ハイコンテクスト」と言うのだが、要するに「言わなくてもわかる」前提部分を各々が非常に多く共有できているということだ。
日本語もハイコンテクスト性が高い言語で、いわゆる「空気を読む」というのはそういうところを示している。逆に英語などはローコンテクストな言語で主語から何からいちいち言わなきゃいけないのを、おそらく日本語話者は誰しも一度くらい「くどい」と思ったことがあるのではないだろうか。
この「くどい」と思う感覚こそ、ハイコンテクストの証左だ。しかし、逆にいうとこれは排他的でもあるということで、その言語のコンテクスト、つまり文脈を知らない者にとっては非常に理解しづらいコミュニティが出来上がる。ストーリーを思い返してみると、竜詩戦争もそういうところが原因にあるのかもしれない。久々に宿屋で研究がてら見直してみようかと思った次第である。


参考リンク集
フォーラム
全てMichael Christopher Koji Fox氏による書き込み
An Introduction to Dragonspeak概説
A Lesson in Dragonspeak文法解説
Dragonspeak Dictionary英語との対訳表

ロドスト(アルファベット順)
Rhyme Chyme氏 ドラゴンさんの技の意味を調べてみた(アク・モーン、アク・アファー、カータライズ)
Syruptrap Pancake氏【akhアク】ドラゴン語の文法解析と単語の意味予想【mornモーン】
Misty Widow氏 ドラゴン語翻訳


外部blog
Anemone Aura氏 ドラゴン語のレッスン
これはフォーラムの"A Lesson in Dragonspeak"の全訳。
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