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ストーリー【とある少女の回想録】第1章:出会い

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物心がつく前から、自分の手には刃が握られていた。命ぜられるがままにただひたすら標的からものを奪い、時には直接手にかけることで日々の糧を得、そしていつの日か周りと同じように自分もこの砂漠の一部になる。
昔からずっとそう教えられてきたから、それが自分の歩む道だと受け入れていた。

ある日、自分のいた組織にひとつの任務が課せられた。
内容はウルダハに流れてきた1人の傭兵の暗殺。
渡された情報によると標的はかなりの手練れのようだから、この日はこっちも人手を集めてから取りかかることになった。

任務は辺りがろくに見えなくなる真夜中、標的が人気のない路地裏に1人で入っていったのを見計らって決行された。数の利ではこっちが圧倒的に優勢、本来なら楽な任務になるはずだった。
だけど予想外だったのは、標的の実力のほうがこっちよりも遥かに上だったこと。あっという間に連携を崩されて、味方は1人、また1人とやられていった。

状況は最悪、下手すればこっちがやられてしまうほどに自分達は追い詰められてしまった。どうにか撤退、あわよくば深手を与えることが出来ればと必死に気を引き締めていると、突然片足に激痛が走った。
標的は正面にいるのにも関わらず、背後からの攻撃。標的の仲間の乱入、魔術の行使、様々な可能性が頭を駆け巡った。でもその思考は聞き覚えのある背後からの叫び声によって打ち消された。
自分の背後にいた味方が、自分を囮にして逃げ出そうと自分の腱を切ったんだ。
いくら組織の中でも俊敏なほうだった自分でも、腱を切られてしまっては走ることすらままならない。全速力で逃げ去っていくかつての味方の背中を、自分は見送ることしかできなかった。
文字通り為す術を失くした自分に、標的が一歩、また一歩と歩み寄ってくる。しかし自分の死が確実に迫ってきているにも関わらず、自分は不思議と落ち着いていた。なぜなら自分がこれまで生きてきた世界は弱肉強食がモットーの裏社会、負けたほうがどんな結末を迎えるかは自分もよく知っていたからだ。
だから自分はこの時自然と落ち着いていた。
いつかはこうなることがわかっていたから、ただ自分の番が回ってきただけだと思えたから。悪あがきを諦め結末を受け入れることにした自分は、そのまま意識を手放した。
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