仕事の先輩と居酒屋に呑みに行き
新規の店で結構混んでいたため
カウンター席に座った
横に男性と女性の二人組がおり
男性の方が女性に
「周りに気を遣えない奴はダメだ」
いかに見えない境界線をキレイに保って
皆が笑顔でいれるようにするべきか、を熱く語り
女性もまた、そんな男性の目を見つめて
溢れんばかりの笑顔で相槌していた
良い雰囲気になった二人は
どちらともなく自然に
「どこか落ち着いた店でもう一回呑まない?」
そんなドラマのワンシーンの様な
酔いしれる光景に
近くで呑んでいる僕としても
まるで上質なお酒を奢ってもらった気分になり
雰囲気を楽しみたくなって
先輩が薦めてくれたお酒を
携帯で検索しようとした瞬間
先程の二人組の男性の方が
携帯で次に行く店を探そうとしたのか
まぁまぁ大きい声で
「OK Google❗」と叫んだ
気付くと僕の携帯は
それを受けて
一緒に呑んでいた先輩の
サラダの咀嚼音を検索していた
境界線を越えられた
その時の僕に
笑顔は無かった