黄金の漁師の皆さま、日々お疲れ様です。
7.4のヌシもやっと条件が判明し…
ええ、絶望してます。オオヌシか?
とはいえまあ7.4の漁師担当を呪うのもほどほどにしておき、
できれば数少ないチャンスをモノにしたい訳です。
オオヌシ実装を控えた今、色んなスキルや仕様を整理しつつ、
効率よくターゲットを狙うための指標、そんなものを考えてみましたのでここに書き記します。
※計算式に使用されている定数値は、実際と異なる場合がありますので参考程度にしてください。
第1章:抽選の仕組み
まず、釣りの確率がどのように決まっているか、その根本的な仕組みを理解しましょう。確率はパーセントで固定されているわけではありません。全ての魚には「重み(Weight)」という数値が設定されており、それをすべて箱に入れた「抽選箱」から1つ引くという考え方をするとわかりやすくなります。
【例:ある釣り場の抽選箱】
ここには3種類の魚が生息しており、それぞれの「強さ(釣れやすさ)」がボールの数として決まっているとします。
・ターゲット魚A:ボール10個
・外道B:ボール60個
・外道C:ボール30個
・(合計:100個)
この状態でキャストすると、ターゲット魚Aが釣れる確率は10/100=10%です。
トレードリリース(SurfaceSlap)の効果
ここで「トレードリリース」を使い、最も邪魔な外道B(60個)を除外したとします。すると抽選箱の中身は劇的に変化します。
・ターゲット魚A:ボール10個
・外道B:ボール0個(除外)
・外道C:ボール30個
・(合計:40個)
ターゲットのボールの数は変わっていませんが、分母(合計)が減ったため、確率は10/40=25%に跳ね上がりました。
「外道を減らす」という行為は、ターゲットの当選率を数学的にブーストさせる強力な手段なのです。
第2章:ルアーの数学的効果
パッチ7.0で追加された「アンビシャスルアー/モデストルアー」は、ターゲットの「ボールの数」を直接増やすスキルです。
1.重みの増幅(WeightMultiplier)
ルアーを使うと、適合する型(大型/小型)の魚のボールの数が掛け算で増えます。その倍率は使用回数に応じて以下の通り設定されています。
・1回使用:重み1.5倍
・2回使用:重み2.0倍
・3回使用:重み6.0倍
先ほどの例(ターゲット魚A:10個、合計40個の状態)で、魚Aにのみ適合したルアーを3回フル使用したとします。
・ターゲット魚A:10個×6.0=60個
・外道C:30個(変化なし)
・(合計:90個)
確率は60/90=約66.7%まで上昇します。
トレードリリースで分母を削り、ルアーで分子を爆発的に増やす。これが確率操作の基本コンボです。
2.型確定(Guarantee)
さらにルアーには、確率で「次にかかる魚の型」を固定する効果があります。もし「大型」が確定すれば、抽選箱の中に残っている「小型」の魚のボールは、その瞬間すべて強制的に0個になります。これもまた、強力なフィルタリング機能です。
第3章:釣り動作のサイクル
確率と同時に、かかる時間も効率には重要です。
キャストしてから魚がヒットするまでにかかる時間は、以下のどちらか長い方が適用されるというルールがあります。
①魚本来の「待機時間×撒き餌補正」
魚にはそれぞれ「何秒でヒットするか」という待機時間が決まっています。
・撒き餌による補正:0.5
②ルアー使用による「空白時間」
ルアーを使用すると、アクション演出とシステム的な空白時間が必ず発生します。魚がどれだけ早く食いつきたくても、この時間が終わるまではアタリが発生しません。
・計算式:(ルアー回数×2.5秒)+空白時間(2.5秒)
実際の競合例
魚Aは待機時間が10秒だったとしましょう。
例1(撒き餌のみ):キャスト後5秒でヒットする
例2(撒き餌+ルアー3回の拘束):キャスト後、(3×2.5)+2.5=10秒でヒットする
システムは「長い方」を採用するため、例2でのキャスト後の待ち時間は10秒になります。
つまり、せっかく撒き餌を使ったのに、ルアーを使いすぎたせいで短縮効果が完全に無効化されていることになります。
「確率を66%に上げるが、10秒かかる」のと、「確率は25%だが、5秒で回せる」のでは、どちらが早くターゲットを捕まえられるか?これを天秤にかける必要があります。
以下の式を1サイクルの時間としましょう。
撒き餌動作+キャスト動作+(撒き餌+待機時間 VS ルアーの空白時間 の長い方)+竿上げ動作
撒き餌、キャスト、竿上げにも動作時間がありますから、それぞれ1秒、1秒、2秒としましょう。
第4章:評価指標「期待待機時間」
確率と時間のトレードオフを解決するための指標が、「期待待機時間」です。
これはシンプルに言えば、「ターゲットを1匹釣るために、合計で何秒待つことになるか」という平均値です。
この数値が最も小さい手順(シナリオ)こそが、最短でターゲットを釣り上げるための正解ルートです。
期待待機時間=1回あたりの平均サイクル時間÷ターゲットのヒット率
※厳密には、ここから「ターゲットを釣り上げた時の演出時間」を引き算して評価しますが、大まかな比較としては「1匹釣るのにかかる総時間」を最小化する、と考えて差し支えありません。
魚Bをトレードした状態の、魚A(66%)、魚C(34%)の釣り場で考えてみましょう。
魚Aの待機時間は10秒、魚Cの待機時間は30秒、今回使うルアーに適合するのは魚Aのみとします。
①撒き餌のみ
それぞれのサイクル時間と発生する確率は
撒き餌動作(1秒)+キャスト動作(1秒)+10×0.5+竿上げ動作(2秒)=9秒 :25%
撒き餌動作(1秒)+キャスト動作(1秒)+30×0.5+竿上げ動作(2秒)=19秒 :75%
平均のサイクル時間は
9×0.25+19×0.75=16.5秒
このシナリオでの期待待機時間は
T1=16.5÷0.25=66秒
②ルアー使用3回
それぞれのサイクル時間と発生する確率は
キャスト動作(1秒)+ルアー動作と空白(10秒)+竿上げ動作(2秒)=10秒 :66%
キャスト動作(1秒)+魚Cの待機時間(30秒)+竿上げ動作(2秒)=33秒 :34%
平均のサイクル時間は
10×0.66+33×0.34=17.6秒
このシナリオでの期待待機時間は
T2=17.6÷0.66=26.7秒
②の方が魚Aがヒットするまでの時間が短いですね。
撒き餌よりもルアー使用が有効だと判断できます。
「戦略」による最適化
「毎回決まった手順」だけでなく、「もし発見したらこうする」「型確定したらルアーをやめる」といった、状況に応じたシナリオの分岐(戦略)を含めてこの計算を行うことで、より実践的な最適解が見えてきます。
第5章:隠し魚のパラドックス
ルアーには「隠し魚の発見(Discovery)」という機能があります。
ケースA:隠し魚をターゲットにする場合
当然、発見しなければ釣れません。
注意すべきは、一度発見した後に追加でルアーを使わないことです。発見済みの隠し魚に対してさらにルアーを使うと、ヒット率に強烈なペナルティ補正がかかり、逆に釣れなくなる現象が確認されています。
ケースB:隠し魚と同じ型の他の魚(例えばヌシ)をターゲットにする場合
「通常の大型魚」を狙ってルアーを使っているのに、「大型の隠し魚」を発見してしまうと、抽選箱に「隠し魚という名の新たな外道ボール」が混ざってしまいます。
これを避けるために、「あえてルアーを2回で止めて発見リスクを減らす」や、「発見してしまったら、ルアーを追加してペナルティを与え、隠し魚の率を下げる」といった戦略が有効になることもあるでしょう。
おわりに:データの蓄積が勝利の鍵 ーー釣ろう、魚
ここまで解説した理論を使えば、最適な釣り方は数学的に導き出せます。
しかし、それを正確に計算するためには、その釣り場の「各魚の重み」や「隠し魚の出現率」といったデータが不可欠です。
ヌシやオオヌシを探している時、あるいは何気なく釣りをしている時、どんな条件で何が釣れたか。そのデータの積み重ねが、将来の実装で現れる強敵との勝負において、あなたを助ける強力な武器になるでしょう。
※なお、本稿では時間の最適化に焦点を当てており、GP効率や泳がせ釣りについては考慮していません。漁師の探求の道は、まだまだ先が長いのです。