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小話: 褪せぬ太陽は天高く(3)

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「……あ、やべ」
 慌てて地図を取り出し、現在地を確認する。冒険者歴それなりの自負として、ある程度の方向感覚はあるので、同行の少女たちと逸れても問題ないはずなのだが。
「うーん……」
 目的地である集落の方向は、分かっている。眼下に見えるエーテライトのクリスタル、あれを目標にすればたどり着けるだろう。
 ただし、途中存在する魔物たちと、高低差を無視すれば、の話だけれども。
 実際、直線距離で言えば大したことがないのだ。何しろ、目標地点が目視できる距離である。が、崖を転がり落ちることなく無事に安全に向かおうとするのなら、当然地形に沿って移動する必要がある。そうなると、ぐるりと大回りしていく形にならざるを得ない。
 うーんうーん、と唸りながら、地図を指で辿る。さすが霊峰のお膝元というべきか、切り立った崖の間に伸びる道は細く、地図を見ながら歩けばうっかり踏み外しかねない。都度、立ち止まり、方角を確認し、慎重に進むべきだろう。
 あちこちに傷をこさえての合流となれば、ウクラマトたちは不安がるだろうし、何よりも年長者としての、熟練の冒険者としての面子がちょっとばかり立たない。
「よし」
 地図を懐に仕舞いこみ、晴れ渡った空を見上げる。急ぐ旅ではあるけれど、ちょっと遠回りをする余裕ぐらいはある。助力を求めた手間賃だと諦めてもらうことにして、のんびりと歩き出すことにしたのだった。


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隊商宿の帰り、めちゃくちゃ道に迷いました。帰りもアルパカで楽々帰りたかった…。
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