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盗賊物語 58 ‐傍観者たち‐

公開
「閣下。地上にてエオルゼア同盟軍と対峙している、

軍第VII軍団副団長アイゼン・モル・コットから、

我が艦へ砲撃支援要請がきております。いかがなさいますか?」

カルテノー平原の北。

数キロ離れた空に、巨大な鉄の塊が浮いている。

赤と黒を基調としたそれは、

百あまりもの砲を備えた、

帝国第XIV軍団団長ガイウス・ヴァン・バエサルの指揮する、

戦艦ザエナス・アーヴァである。

そして、ザエナスの上甲板には平原を見渡す一人の男が立っていた。

「これはネール・ヴァン・ダーナスの最後の意志だ。手出しは無用。」

漆黒の王狼の異名をとるこの男は、

不気味なほどの威圧感を放ちながら静かに言った。

「し、しかし・・・ここで第VII軍団が敗退しては・・・!」

ガイウスへ報告に来た兵士は声を震わせながらも、

その場を立ち去ることをしなかった。

地上に展開する第VII軍団からの再三の支援要請と、

ガレマール帝国本国からの命により、

何らかの圧力を受けているのだろう。

だが、そんな兵士の問いかけに、ガイウスは口を開く事は無かった。

「閣下の手を煩わせないで。それとも今ここで死にたいの?」

ガイウスの部下であるリウィア・サス・ユニウスが、

兵士の頭へと銃口を突きつけた。

純白の魔女と恐れられるこの女は、

甲冑と一体化した投擲武器を腕に仕込んでいる。

目の前の男のためならば、どんな相手であろうと躊躇する事無く

その引き金引くであろう。

そんな非常な女なのだ。

「やめろ、ユニウス。閣下の前で無益な殺生をするな。そ奴は分かっておらぬのだ。

第VII軍団がエオルゼア同盟軍に負けようが勝とうが、

閣下にとってはどちらでも都合のよい事。ならば我等は一層の事、

この戦いを傍観し、次に備えればいいと言うことをな・・・・。」

重厚な鎧に身を包むこの男は、

軍人という模範を示すにたる実直な男である。

癖の強いガイウスの部下の中で、

武人たる性質を備えているのはこのリットアティン・サス・アルヴィナだけであろう。

ユニウスと言い、そしてこの最後の男といい、

どうにも兵士や軍人といった性質とは、かけ離れている者が多いのだ。

「はっはっはっ。リットのおっさんの言うとおりだ。

この戦いの勝ち負けなど、閣下にとってはどうでもいいことなんだよ。

どうせ白銀の凶鳥ネール・ヴァン・ダーナスはもう死んでいるのだろうしな。

奴が亡き今、この戦で第VII軍団が勝っても西洲の統治は閣下が任せられるだろう。

もし負けたとしても、この地への侵攻作戦の指揮官は閣下のものだ。」

ネロ・トル・スカエウァ。

真紅の鎧からにやついた笑みを思わせるこの男の声は、

どこか相手を馬鹿にしているように見える。

それはきっと思い違いに過ぎない些細なことなのだろうが・・・。

ガレマール帝国では技工士として生きていた者であるからか、

堅苦しい軍人特有の空気を一切感じさせない。

だがその反面、何を考えているのか読みにくい男である。

「リウィア、ネロ、リット。あれを見よ。

朱塗りの如く紅い、妖艶に輝く球体。あれがこの戦いを終わらせるだろう。

いや、この地を・・・か。」


ネールよ。貴様がその命を賭してまで、すがりついた希望。

それをこの私が、最後まで見届けようぞ。

第七霊災が何を終わらせ、何を生み出すのか・・・。

混沌としたこの世界で、貴様が見た理想郷がどんなものになるのか。

楽しみだ。ククク・・・。
コメント(3)

Tora Tora

Valefor [Meteor]

56,57,58からの連続掲載です。お見逃しなくっ('д'

Leonidas Silva

Valefor [Meteor]

続きが・・・・・・・・・・・・続きがみたいわぁ~
ト、トラにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!

Tora Tora

Valefor [Meteor]

レオおおオオオオオオオオオオオオオオオオオ(’д’
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