師「おそらくじゃが、この数日のうちにNINJAの者どもがこの里に攻め込んでくるであろう。」
下忍「この攻撃忍術で受けてたとうじゃございませんか!一歩も引きませんぞ!」
師「おぬしら下忍たちは、偽の巻物を読んで修行を積んだ。それはつまり、おぬしらの忍術もまた偽物だということ。」
下忍「偽物だとしても攻撃の術でございますぞ!戦えます!」
師「NINJAどもの勢力は我々の数倍じゃぞ。戦いたいやつは犬死すればよい。それが望みならば止めはせぬ。」
下忍「・・・では、逃げるというのでございますか!」
師「そのとおりじゃ。逃げるが勝ち。それがこの里のためなのじゃ!」
下忍「しかし、我々が逃げればこの里を失うことになりますぞ!」
師「おぬしらは里の意味も分かっておらんのだろう。里とはなすなわち、我々そのものじゃ。我々が里なのじゃ。一族が滅びるとき、それが里の滅びるときじゃ!」
下忍「そうやって逃げ続けて生き延びる一族になんの価値がありましょうか!師匠、戦いましょう!」
師「嫌じゃ!わしはひとりでも逃げるからな!くのいちを連れて逃げるぞ!そして新たな土地に里をつくるのじゃ。おぬしらはこの場所に骨を埋めるがよい!」
下忍「我々を見捨てるのですか!」
師「そうではない!言っておるじゃろう。逃げるが勝ちなのじゃ。おぬしらも逃げるのじゃ!」
下忍「しかし・・・納得がいきませぬ!忍者というのは逃げるだけの存在なんですか!?」
師「そうは言っておらぬ。忍者は暗殺と諜報と逃走じゃ。あんなド派手な攻撃忍術なんて使わないし、正面からぶつかっていくタイプではないじゃろ!!」
下忍「でも、やられたらやり返すのが・・・」
師「まだ分からんようじゃな。しかたない・・・。ならば話そう。」
下忍「・・・・・・・。」
師「あのNINJAという異端どもは、我々の一族の派生じゃ。あの書き換えられた巻物の攻撃術、もともとはわしが若い頃に考案したものじゃ・・・。」
下忍「なんですと!?」
師「わしもおぬしらと同じように強くなりたかった。先祖代々伝わってきた逃走術の教えを破り、ひとりで攻撃術を開発したのじゃ。わしは天才忍者ともてはやされ、一族の若い世代の中でそれが乱用されるようになった。」
下忍「ふむふむ。」
師「わしは強さというものをはき違えておった。しかしそれに気づいたときにはもう手遅れじゃった・・・。一族は分裂し、攻撃忍術を使う者たちが新たなグループをつくり、ギャングのように各地を荒らしはじめたんじゃ。」
下忍「なるほど。それがあのNINJAということか・・・。」
師「そうじゃ。わしは反省し、先祖の教えを守って攻撃忍術を封印した。そしてこの一族を守り続けると誓ったのじゃ。なのにまた奴らが・・・。まぁ、これはわしの自業自得じゃ。」
下忍「ですな。」
師「・・・とにかく、わしについてくればきっちり逃がしてやる。わしもこの歳でボケてきてはいるが、おぬしらを逃がすことぐらいできる!ともに逃げるのじゃ。黙って準備せぃ!」
翌日、里にNINJAの先遣隊が到着した。
NINJA「もう今の世の中では貴様ら忍者は古すぎるのだ。我々の流儀に従え!さもなくばこの里を滅ぼす!」
師「やれるもんならやってみるのじゃな。こちらは一族の流儀を捨てるつもりは一切ないからのぉ。」
NINJA「ほぉ。なかなか強気ではないかこのボケ老人が!後悔するんじゃないぞ。すでにこの里は我々NINJAに包囲されている。せいぜい残りわずかな余生を楽しむんだな。」
師「おととい来やがれ!このマザファッキンNINJAどもめ!!」
NINJA「おっと、忘れてた。お前たちの中には、我々の攻撃的な忍術の流儀が好きな者もいるだろう。名乗りをあげれば今すぐ仲間にしてやろう。」
師「愚かなことをぬかすな!そんな裏切り者はこの里にはいないぞよ!」
アブ「パイセン!ハットリパイセン!どうします?」
ハットリ「どうするって?裏切るに決まってんだろw」
アブ「そうっすよねぇ、やっぱパイセンはそうくると思ってましたわ!w 一緒にNINJAサイドにつきましょう!」
ハットリ「おうよ。おい見たかあいつらのNINJA装束。ちょーかっこよくね?」
アブ「そうっすよね、ヤバイっすよね。なんか金属の派手な飾りとかもついてるし、自分らのボロボロの布切れとは大違いっすわ!」
ハットリ「さっきリアルシュノーケル持ってるやつもいたぜ。俺と同じ考えしてんだよあいつら!やっぱ流行に敏感な俺はNINJAになる運命だったんだな。」
アブ「自分もっすよ!最新のものとかチェックするのマジで好きなんすから!こんな古くさい忍者とかやってらんないっす!」
ハットリ「これからは思いっきりド派手に攻撃忍術をぶちかませるぜ!」
アブ「そうっすねー!楽しみっす!」
ハットリ「よし、隙を見てNINJAサイドにつくぞ。ついて来い!」
アブ「らじゃ!w」
数時間後、里は戦場と化した。