イーアの里にテレポしたけどやっぱり誰もいない。
里の南の方にコフと仲間達が集まってた。
ウリエンジェは竜達の集落も重い沈黙に包まれていたけどここは皆眠ってるかのようだと言った。
言葉を使わずに意思疎通をするのなら皆黙ってるはずだものね。そもそも誰もいないけど。
アリゼーは誰もいないように見えると言った。
大丈夫、私の目にも同じように見えるわ。
アルフィノは「これが……「里」なのか……?」と言ってる。
気持ち分かるぞ。寂れてるなんていうレベルじゃないものね。
シュトラは肉体が無い者達の里だから私達の知る里と違って当たり前だと言ってる。
賢いな。
ラハ君はここにも紫色のクリスタルがある事に気付いた。
そうなのか。私は気付かなかった。言われてみれば辺りに紫色の光がある。
星空の色と相まって妙に不穏だというけど、ウルティマ・トゥーレは全体的に不穏だよ?
コフが里の皆は自分以外は今家の中でだらけていると言った。
いちいち表現が面白いな、コフ。
家ってどれなんだろ、紫色の石碑みたいなのが家なのかな。
当たってた。石状支柱に水滴のようなクリスタルが付いているものが彼らの家。
シュトラが皆だらけているという所に反応した。彼ら懐古主義者は肉体を再現する為に試行錯誤しているという話を聞いたから。
それに飽きて、というか正解が分からなくなって、面倒になってダラダラしてるんじゃないんですかね。
シュトラの台詞をコフはまるで定命の生命体のようで素晴らしいと褒めた。
私達、定められた命しか持ってないので。
「……いや君達は実際にそうなのだろうがね」
その通りです。コフ面白いな。ぬいぐるみかミニオン欲しい。無いの?
彼らに意欲的な研究はもう必要無い。したいとも望んでない。
精々微睡んでる時に何か思い立てば起きて試してみる程度。コフはちょうどそのタイミングだった。
かといってだらける事を必要としてる訳じゃないから声を掛ければ出てくる。
つまり、悠久の時を持て余して暇すぎて暇すぎて仕方がないのね。
好きなイーアの家に交感して中にいる同胞に語りかけてみるといいと言われた。
はーい。
これがイーアの家だと理解すると確かにここは里だわ。いっぱい同じ物があるもの。
イーアの家と交感した。
微かにうめき声が聞こえたけどまもなくそれも聞こえなくなった。
こちらの要求は多分伝わっていない。
1発目からハズレを引いたのかな。
イーアの家と交感した。
「僕らがどうして終わりたいのかって?いいよ、話をしてあげよう」
今度は当たりを引いたみたい。
ずっと溶けてたから自分の形状が分からなくなってるから少し待ってくれと言われた。
話の続きは!?それで終わりかい!!
アルフィノがいた。これが家な事に驚いてる。
肉体の無い精神体が宿る場所としては道理だろうと言ってた。
アルフィノがいるって事は他の人もいるのかな。少し探してくるか。
ラハ君がいた。ここのイーアは間もなく出てきてくれるらしい。
コフと同じような見た目なのかなと言ってる。
うーん、イーア同士で姿の擦り合わせとかしてなさそうだし、違う見た目かもしれないよね。
辞世の連句群とかいうお墓みたいなのもあった。その近くの家にウリエンジェがいた。
その近くの家からは反応が無いらしい。深く眠ってるか、あるいは……。
死んでる可能性もあるのか。
この里、池もあるぞ。知らなくてチョコボでその上通ったら落ちたぞ。
池の近くにシュトラがいた。
意欲的な研究はもう必要無いと言ってたから、肉体を取り戻したいというのもそれほど切迫した願いじゃないのかしらと言ってる。
悠久の時があるのなら、その終わりを迎える前に肉体があったらラッキーくらいの認識なのかもしれないね。
ここで眠ってるイーアを起こして話を聞きたいと言ってるけど、無視される事も多いよ。
誰もいなかったらラハ君の所に合流しよ?あそこのイーアは話を聞いてくれるみたいだから。
すぐ近くにアリゼーもいた。
エーテライトみたいに交換すればいいみたいだけど途切れ途切れのうめき声みたいなのしか聞こえないと言ってる。
私の交感した家もそんな感じだったよ。
イーアの家と交感した。
ハナシがしたいのなら構わない。すぐに支度をして出ていこう。
途切れ途切れに言われたからあと100年くらいかかるかもしれない。
イーアの家と交感した。反応が無い。待ってもただ沈黙を続けてる。
コフに報告。皆話をしてくれると言ってたかい?と聞かれたけど半分くらいはダメだったぞ。
上手く対話出来なかった者がいるのは仕方ないんだって。
長くだらけているうちに思考まで溶けてしまう者がいるとか。
そうなったらイーアはただの少し濃いエーテルだから他に住居を欲しがる者もいないから放置しておいても支障は無いらしい。
冷たいな。
応答した同胞が出てくるのを待とうって。100年は待たないよね?
次のクエスト名『●●を捨てて久しく』
これは分かるぞ肉体だね。
コフの所に皆が戻ってきた。
アリゼーは上手く対話出来る相手に巡り会えなかったけど他の皆は起きてくれたイーアもいたみたいだと言った。私の方にも少しいたよ。
コフが丁度来たようだと言った。
コフの他に3体いる。何だ。皆姿は同じだ。そこは共通認識なのか。
ラァ=ラーク、デゥ=デーク、ネェ=ネーグ。個体の区別が付かないからリボンでも付けといて欲しいわ。
左手挙げて挨拶したぞ。なにこれ可愛い。
ラァがコフに久しぶりだと言った。会わないうちにサドルⅣが一回りしたんじゃないかって。
ええと太ったって言いたいのか?よく分からん。
コフは旅人達に指摘されるまで気づかなかったけどここに集った者ももう随分溶けてしまったようだと言った。
サドルⅣは時間の概念なのかな?
ネェが自分達は旅人達に呼ばれたと言った。
肉体の再獲得を目指すに至る話を聞きたいからと。
コフがそうらしいと答える。
「話すべき事実は隣星までの距離よりも明確だが私1人では個人的見解だと受け取られかねないのでね」
まあ確かに私達、必ず何人かに話を聞くわね。
1人でも構わないと思うけど必ず何人か探すわね。
ラハ君が感じ取れる声も喋り方もそっくりで誰が話してるか分からないと言った。
ああ。私は字幕が出るから誰が話してるか分かるからな。
ウリエンジェが肉体に起因する揺らぎがないとこうなるのかもしれないと答えた。
デゥがコフに旅人諸君に「そういうこと」をしたのか尋ねた。
おい。何する気だ。不穏な事?
他所からの来客を迎える際の決まり事や作法があったらしい。それなら平和な事かな。
あ、また首を外した。これはコフらしい。
びっくりしたり、何かの感情表現をするのに首を細くしてスポーンと外すんかな。慣れてきたぞ。
久々すぎて「そういうこと」をするのを失念していたらしい。
話をする前に「そういうこと」をするのが理性ある存在としてのマナーだとコフは言う。
デゥも首を外した。これは何の表現なの。同意?
肝心の「そういうこと」の内容が思い出せないらしい。
「ええと……つまりは……何だったか……」
知らんがな。歓迎会でもしてくれるのか?
ネェが記録庫で検索すればいいと提案した。
そこまでするほどの事なの!?
コフが記録庫は昔に凍結したと答えた。
あれと繋がると「やるせない病」になるらしい。
こいつらホント面白いな。
ラァが思い出した。食事を振る舞うんだって。やっぱ歓迎会じゃん。
でも君達の食べ物と私達の食べ物は違うと思うの。
私達のような生命は肉体を維持する為にエーテルをとめどなく消費する。その補給に寄与する事で親交を望む旨を示すらしい。
物凄く合理的過ぎる理由と考え方だな。やっぱり感情捨ててると思うイーア。
イーア達全員がそうだったと思い出した。
私達を食事に招待してからゆっくり話をしたいらしい。
さぁ食べられる物は出てくるんでしょうか!
偏食激しいので、よろしくお願いします。
アルフィノがきちんと話してもらえるなら断る理由は無いと言った。
コイツ食べられない物が出てくる事を予測してないのか?
すぐそこの環状の設備へ行けと言われた。
「最高純度のエーテルをご馳走しよう」
あ、やっぱこれ食べ物じゃなさそうだわ。
イーアの里にイーアがいっぱい増えてる!
ケェ=ケースに私の到来は自分達の失った概念をもたらしてくれたからいつまでもここに滞在して欲しいと言われた。限りある生命だとそうは行かないから難しいって。
ジャウ=ジャーグが知性ある者同士の語らいはいつでも楽しいと言ってる。アーモロートの古代人を思い出す。
今は最も理知的な終わり方について議論している。
不穏!!!!
「君はどんな結末を理想とするのかも是非聞かせて欲しいね」
即死がいいですね。苦しまずに死ぬのが理想です。朝起きたら寝てる間に死んでたみたいなのがいいです。
池の側に倒れてるイーアがいる。「う……あ……」って吹き出し出てるのに側にいるイーアの集団は無視して首伸ばして遊んでる。
なんか大きな個体がいるな?
その側にノォ=ノークがいた。
私の肉体は実に刺激的だから、私を分解して肉体の構造を見たいという衝動が起きてるらしい。
やめてくれ。
そんな野蛮な行為はもちろんしないって。まだ己の理性を手放してないから。
つまり理性をなくしたら襲ってくるんだな、コイツ。
アルフィノは食事用の施設があるのならエーテルが補給出来なくなって未来が閉ざされた訳じゃ無さそうと言った。
多分1番の敵は退屈だったんじゃないかな。
シュトラは予想通りならこの食事は……と言葉を濁す。
大丈夫だよ、私の予想もおそらく普通の食事は出てこなくて液体とか何かエーテルそのものが出てくるんだと思う。
エーテルの概念がよく分からないからアレだけどスプラウト出されて食べてって言われるかもね。
結果を見た方が早いとシュトラは言った。身に危険が及ぶような事にはならないらしい。
じゃあスプラウト出される事はないか。
アリゼーはエーテルと言ってたから変な事にはならないと思うけどちょっとドキドキすると言った。
まあ普通の食事では無さそうだけどね。
ウリエンジェは外周にも何やら浴びてるイーア達がいると言った。
そういうの気付かなかった。イーア達は全身を使ってエーテルの流れを直接取り込むのだろうかと聞かれたけど知らんがな。
空見上げてぼーっとしてるイーアが確かに沢山いるわ。
ペウ=ペーシュに話しかけた。
あ、これはいつもの色々教えてくれるNPCだ。
ペウは宇宙の運命を研究する者だったらしい。今は覆らない終わりに絶望して無為にただ空を眺める漂いかけ。
空を眺めてるイーアで合ってた。
イーアの里は昔は研究の場だったのね。
ラハ君がテキトーに立ってろって言われたから立ってるけど、これじゃ食事というより儀式だな!?と言ってる。
多分合ってる。エーテル補給の為の儀式。
ネェが記録庫の事も忘れかけてたから今回は長くだらけすぎてたと言った。
長くってどれくらい?100年くらい?
そのまま自我が消えても問題ないんだって。
肉体を持つ生物の寿命のようだから。
デゥがイーアの管理する星には元々外からの来客が少なかったと教えてくれた。
肉体を完全に捨てた生物は宇宙でも珍しく何かと様式が合わなかった。
そりゃそうでしょうね。
意思伝達の方法が合わないと致命的で、彼らの持つ情報は特に隠蔽しなくても多くの生命にとっては盗み聞きさえ出来なかった。
メーティオンなら盗み聞きでも何でも出来そうね。
私はイーアと対話出来る稀有な存在らしい。
「感情によって動くエネルギー」を使っているから。デュナミスの事か。
それもまた虚しい成果ではあるけど良い着眼点らしい。
所々が分かりづらいぞ。
ラァに私達はどれくらいのエーテルを吸うのか聞かれた。中毒症状の心配が無いのかも。
やっぱり吸うんかーい。
エーテル酔いだけはやめて。
コフによるとこの環状の設備はイーアがエーテルを補給するのに使ってる施設。名前はレストラン。名前だけは食事提供施設だね!
中に入って好きな場所に立てば極上のエーテルが溢れ出してくるから好きなだけ吸うといい。
…………そっかー……。
エーテルの純度は保証するから仲間達と共に好きなだけ堪能しろって。
いや別に楽しくないし要らないわ。
じゃあエーテルを吸いに行くか。
指定地点に立ったけど濃厚なエーテルが流れ出してくるはずなのに何も起きないからもう少し待つ。
待ってもやっぱり変化なし。
シュトラがイーアの星を模してるけどここはウルティマ・トゥーレだからエーテルをそうそう発生させられる訳がないって。
デュナミス優位の場所にエーテルは発生させられないか。
再現体の彼らはそれを認識していない。幻影アーモロートの古代人のように。
ヒュトロダエウスは認識してたけどな、自分が再現体だって。
シュトラに気をつけてと言われた。
私達が話してるのは死者の記録とその再現だから、彼らのペースに乗せられて立ち止まってはダメだと言われた。
はーい、肝に銘じまーす。
イーア達4人が来た。彼らの認識では高純度エーテルをたっぷり供給したつもりらしい。
出てこなかったって嘘をつくのかな。
シュトラが私達の造りでは上手く吸収出来なかったと言った。優しい嘘だー。
コフに普段どの器官を使って食事をしてるか聞かれた。
口と胃と腸ですかね。
イーア達がびっくりする。経口摂取は古典的で素晴らしいんだって。
口が発音器官も兼ねているのはイーア達の管理域では絶滅したタイプの肉体らしい。
イーア達と話してると自分が古代人か原始人のように思えるね。
ウリエンジェがエーテルを摂る事は出来なくても歓待の気持ちは貰ったと話した。
こんなに高度なイーアの文化に触れるたびに何故肉体を得て終わりにしようとしてるのか疑問だから、その話を聞かせて欲しいと言った。
コフがまた首をちぎって飛ばした。
「ふむ、実に肉体持ちらしい忙しなさだ。だが、それもまた趣深い……」
私達には時間があまり残されてないのでね。
イーアがまだ肉体を持ってた頃、イーアの祖先は知識と技術の発展に勤しんでた。
祖先達はあらゆる限界をなくす事で悲しみの種を排除し、真の幸福をもたらそうとした。
メーティオンの話してた他の星の生命に肉体を捨てて幸福を探した星があった気がする。
悲劇の根源は有限な時間にあると考えて無限を目指したけど、宇宙さえも有限だから終わりからは逃げられないと悟り、未来と共に生きる理由を失った。
これかな。
土地や資源や労働力など色々限界があったけど一番問題だったのは肉体の限界。
当時のイーアの寿命は中途半端だった。
どうせ終わるものと捨てるには長く、寛容に生きるには短すぎた。
肉体を良い状態で維持する事にも多くのエネルギーと研究時間が費やされていた。
イーアは長年の研究の末に肉体を捨てて精神生命へ変わる方法を編み出した。
彼らは肉体の限界から解放され、健やかな永遠の生を手に入れた。
在り方の変化は彼らの知識を更に発展させた。より広い視野と長い時間をかけて物事を研究出来た。
「だから、僕達は最後の限界に挑む事にした」
「すなわち、知の限界……この世全ての理を解明する事だ」
なんかシャーレアンみたいな事言ってる。
過去、いかにして宇宙が生じたかを解き、現在を織りなす森羅万象を明かし、やがて至る未来を予測する。
それを成し遂げた時に彼らは全ての不安や憂いが取り払われるはずだと考えた。
そうして、宇宙すらも有限だと分かって絶望したんだね。
シュトラが全てを解いたのか尋ねた。コフはしばらく沈黙した後、解き明かしたと答えた。
知りたければ特に重大な事柄について教えてくれるらしい。イーアについての話を続けるのには必要不可欠だとも言ってる。
じゃあもうそのまま続けてくれ。
デゥがそれはダメだと言った。
私達は見た所まだ発展途上の生命だから伝えるのは酷過ぎるって。
いや割と酷い事見て来てるんで大丈夫です。
ネェが私達にはまだ肉体があるから滅びる事も簡単だから、今のうちに伝えてやる事が先ゆく者達の責務ではないかと言った。
あ、やっぱりこのイーア達は終焉を謳うものだな。終わりを望むもの達なのがこの一連の会話でよく分かる。
イーア達は議論を始めてしまった。
ウリエンジェがシュトラにどう思うか尋ねたけど、シュトラは聞こえないかのようにずっとイーア達を見つめている。
多分聞こえてない。
ウリエンジェはシュトラと話すのを諦めて目を伏せた。
イーア達の意見がまとまった。
私達が望むのなら彼らが得た世界の真実を交えてこの続きを話してくれるらしい。
里の外れにある辞世の連句碑で待つから聞く気があるならそこに来いって。
では行くかー。
シュトラはマトーヤと同じく世界の真実を追い求めている。彼女にとってイーアの全てを解いたという言葉と、その果てに彼らが終わりを望んだという事実はどれほどの重みを持つ事だろうとウリエンジェが言った。
だからさっきずっとイーアを見つめてたのか。
アリゼーが全知と全能は別物だと言った。突然どうした。
分かってるのに上手く対処できない事はアリゼーにも沢山ある。
イーア達は知識と現実の差で悩む事はなかったのだろうかと疑問を抱いてる。技術力があって足りない事が無かったのかもね。
アルフィノが知らないという事はそれだけで恐怖や不安を生むから全てを知識で埋められれば安心を得られるかもしれないと言った。
ハイデリンは負の感情を完全に排除しようとした星々は全部成し遂げられなかったと言ってた。
私も同じ話をメーティオンから聞いたから知ってる。
この世界で私とハイデリン以外のヒトは誰もそれを知らないの。覚えてないから。
イーアもこうして滅んだ者達の記録に加えられているから、彼らがこれから語る話は喜ばしい話ではないだろうとアルフィノは締め括った。
全ての過去と現在と未来を解き明かすなんて永遠の命があったとしても、むしろ期限がないからこそ容易くなかったはずだとラハ君が言った。
ラハ君も半分永遠の命を持ってたようなものだから説得力が違うな。
知る前の究明に邁進しているイーア達と、知った後の溶けるほど意欲を失ってるイーア達のどちらが幸せだったのかってつい考えたらしい。
多分、知る前のイーアの方が幸せだったと思う。
シュトラが「全てを解き明かした、ね……」と呟いた。
探求を極めた者達がこんなていたらくである理由を聞かせてもらうと意気込んだ。
イーアの話を聞きに行くのなら念の為私達に「あの話」をしようかと言ってる。あの話?
でも下手に構えさせても何だしその時が来たらで良さそうだと自己完結した。
何の話?教えてほしい。一旦忘れてくれと言われたけど様子のおかしかったニャンは消えてしまったから、シュトラも同じ事をしないでよね。泣くぞ。
ウリエンジェが話の続きを聞きに行くのなら一つだけ先に調べたい事があると言った。
些細な事だから時間は取らないけど私とラハ君には同行してほしいらしい。ウリエンジェ、ラハ君の事呼び捨てなんだな。私はさん付けなのに。
アラグの遺跡か竜でもいた?いいよ。ラハ君も構わないって。
里の外へ行こうと言われた。シュトラが何を企んでるのか気になるけど信じるわよ、ウリエンジェと言う。
シュトラの事をウリエンジェも気にしてたからそれ関係かなあ。
シュトラ達は先に辞世の連句碑の所に行くけど話は始めないから大丈夫と言われた。
ウリエンジェはシュトラに礼をすると歩き始めた。
皆まだ残ってるじゃん。
シュトラにそんなに念入りに確認しなくても勝手に話を進めたりしないから大丈夫、必ずあなた達を待ってるわと言われた。
いや信用してないわけじゃないのよ。
アルフィノが一面砂漠ばかりのようだけど里の外に調べるものがあるのだろうかと言ってる。
他の人を省いて話をしたい時の方便だと思います。
あと風脈があったぞ。
アリゼーはウリエンジェが考えをちゃんと伝えられるなら相手は私じゃなくてもいいと言った。
ヤキモチ!?ヤキモチなの!?!?
「……しっかり聞いてあげてね」
やっぱウリエンジェの調べたい事があるというのは嘘だってアリゼーにはバレてるんだな。
多分何か話があるんだ。それを彼女は気付いてて、自分には話してくれない事に少し寂しさを感じてる。
2023年8月14日③