・特忌点
この宇宙の法則では何一つ解明できていない、超超常的な能力をその身に宿すもの達の呼称。
生まれる時期も場所も条件も何一つ分かっていない。
多くの者が略奪、戦争、支配など暴力性にてその名を轟かせていたことや、善悪問わず歴史的な分岐点を産み出していたこと。また、能力を発現した者の多くは狂気に呑み込まれ非業の最期を遂げていたことから、いつしか忌み嫌われる者として、「特忌点」と呼ばれるようになった。
ある者は、他の生物と精神的な同化を繰り返し、幾つもの惑星を支配した。
しかし、同化を繰り返すうちに自己の境界が曖昧になり発狂。後に銀河系最大・最狂の超集団的な自己破壊を行うこととなった。
ある者は、物理や魔法あらゆる事象からの干渉を受け付けない不滅の身体を持ち、数多の戦場で武功を挙げその名を轟かせた。
しかし、肉体の老化には抗えず前線を退いた頃、憎しみを抱いた者達に捕えられ、視覚的、精神的な拷問を一切の休み無く受け続け発狂。それは命尽きるまで続いた。
ある者は、自身の想像を現実に投影することが出来た。何よりも平和を愛し、安定を求め続けた結果、停止を選択。惑星規模での物理的完全固定、何者もからの干渉を受け付けない、終わりの無い終わりを迎えた。
今尚、どこかの宙域に存在しており、他の文明の観光星になっているとかいないとか。
ある者は、過去・現在・未来を見通すことが出来き、その星に爆発的な技術革新を起こした。
しかし、今までなんとなくと避けてきた自身の未来を覗いた際、発狂。未来とは、別の者にとっての過去であった、と言い残し消息不明となる。
後にその者の日記と思わしき書物が発見されるが、不思議なことに読む者によって内容が全く異なることが分かった。共通していることは、何気無い誰でも書きそうな日常の出来事をギリギリ判別できるかという程の殴り書き。これの意味することは未だに謎のままである。
そして時は流れ、この星にも新たな特忌点が生まれる......