°.☀︎𝓖𝓸𝓸𝓭 𝓶𝓸𝓻𝓷𝓲𝓷𝓰☀︎.°
さて、今日も矢野論文のツッコミどころに触れていくとしよう。
矢野氏は日本政府の負債(政府が発行した貨幣「国債」)が増大している事を矢野論文の末尾でこう記載している。
「先程の喩えで言えば、衝突するまでの距離は分からないけれど、日本が氷山に向かって突進している事だけは確かなのです。この壊滅的な衝突を避けるには、不都合な事実もきちんと直視し、先送りする事なく、最も賢明なやり方で対処していかなければ、将来必ず、財政が破綻するか、大きな負担が国民にのしかかってきます」と、抽象論のみで財政破綻を煽っている。
衝突するまでの距離を財務事務次官とあろう者が「分からない」と明言しているのだ。
そもそも、この時期を明言しないどころか詳細なデータや数字、或いは記録ですら示せないのは財務事務次官として如何なものか?
しかも、「財政が破綻する」とは「国債の債務不履行」と定義したとしても「国民にのしかかる大きな負担」とは、一体何を意味しているのか全く明言されないのは、最早、論理矛盾と論理破綻を迎えると言えるのでは無いだろうか。
上記で筆者が定義付けをしたように財政破綻が国債の債務不履行であるのであれば、part1とpart2で反証してきたように、矢野論文とは畢竟、論理が破綻している経済論文という事になる。
重ねて言うが「財務事務次官」が「経済論文で論理破綻させている」という事になるのだ。
そして、財務省ですら先の日記に記載したように、財政破綻が有り得ない事は財務省ですら認める事実に過ぎない。以下は財務省ホームページからの引用となる
1.
貴社による日本国債の格付けについては、当方としては日本経済の強固なファンダメンタルズを考えると既に低過ぎ、更なる格下げは根拠を欠くと考えている。貴社の格付け判定は、従来より定性的な説明が大宗である一方、客観的な基準を欠き、これは、格付けの信頼性にも関わる大きな問題と考えている。
従って、以下の諸点に関し、貴社の考え方を具体的・定量的に明らかにされたい。
(1)
日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない。デフォルトとして如何なる事態を想定しているのか。
(2)
格付けは財政状態のみならず、広い経済全体の文脈、特に経済のファンダメンタルズを考慮し、総合的に判断されるべきである。
例えば、以下の要素をどのように評価しているのか。
・
マクロ的に見れば、日本は世界最大の貯蓄超過国
・
その結果、国債はほとんど国内で極めて低金利で安定的に消化されている
・
日本は世界最大の経常黒字国、債権国であり、外貨準備も世界最高
(3)
各国間の格付けの整合性に疑問。次のような例はどのように説明されるのか。
・
一人当たりのGDPが日本の1/3でかつ大きな経常赤字国でも、日本より格付けが高い国がある。
・
1976年のポンド危機とIMF借入れの僅か2年後(1978年)に発行された英国の外債や双子の赤字の持続性が疑問視された1980年代半ばの米国債はAAA格を維持した。
・
日本国債がシングルAに格下げされれば、日本より経済のファンダメンタルズではるかに格差のある新興市場国と同格付けとなる。
2.
以上の疑問の提示は、日本政府が改革について真剣ではないということでは全くない。政府は実際、財政構造改革をはじめとする各般の構造改革を真摯に遂行している。同時に、格付けについて、市場はより客観性・透明性の高い方法論や基準を必要としている。
引用元
https://www.mof.go.jp/about_mof/other/other/rating/p140430.htm因みに、「財政破綻」は起き得る、記載したように僅かな確率であるがそのためには「条件」が満たされなければならない。
最も単純な条件は1つは政府が外貨建てである事
もう1つはEU加盟国のように、共通通貨建てで国債を発行し続けたケースである。例を挙げるとギリシャが正にこれに当たる。
何しろ、日本であれば、日銀に指示し、自国通貨、つまりは円を創出させる事は出来るが外貨は無理だ。
例えば、日本が外貨建ての国債を発行していたとなれば、財政破綻の可能性は生じるだろう。ところが日本政府は全て日本円建ての国債以外に発行していないのである。財務省が(1)で述べたように、矢野氏曰くの「自国通貨建ての国債デフォルト(政府の債務不履行)」は考えられないと財務省自身が否定している。完全に省内不一致であるのだ。
矢野氏には自分が所属してる省庁と異なる見解を堂々と何故公表したのか説明する責任が生じてしまっているが、未だに果たされていない。
今日のFF14で学ぶ経済学はこれ迄。そして矢野論文への反証はこれで終了とする。次回は外貨建て国債での財政破綻のプロセスへ話をシフトしていく。では(・ω・)ノシ