一旦メインストーリーはさておいて、先日クルルさんが言いかけていた某かの件について話を聞きに来ました。
なんでも、聖コイナク財団のラムブルースからバルデシオン委員会への協力依頼が舞い込んだとか。
ということでグ・ラハと一緒に会いに行くことになりました。ちょっと物足りなくもありますがなんとも懐かしい顔ぶれです。
ラムブルースの言うことには、彼のもとに、「『幻域』を見つけた!」と豪語する冒険家がやってきたのだそう。
幻域とは「世界各地に蜃気楼のごとく現れ、よくよく見ようと近づくと消えてしまう不思議な場所」のことですが、そもそも古今に渡って信憑性のある目撃情報は伝わっておらず、都市伝説の一種として知られるばかりです。
ところがこの度発見された「幻域」は、正真正銘実在が確認できる未知の空間でした。
考古学の専門家であるラムブルースは一見して自分の手には負えないものだと悟って、調査依頼をバルデシオン委員会へと持ち込むことにしたのだそう。
近づくと消えてしまうはずの幻域が、理解の範疇を超えていると判断できるくらいに近づいてもまだ消えなかったってことは、それは「幻域」の定義から外れた全く別物の何かなのではないでしょうか。
まあ、そんな野暮な話はさておいて。
件の冒険家ことデリックは、若干協調性に乏しいところが見られますが、ちっちゃい動物に懐かれているのでおそらく心の優しい良い奴です。
彼の先導で魔法のかかった銀泪湖の湖面を歩き、見えない門をくぐった先は、何やら神話チックな情緒漂う浮島の庭園でした。プラネタリウムで見たぞ。
ざっと散策して回ったところ、見慣れない建築様式のなかに見慣れたエオルゼア十二神のシンボルがあしらわれていました。また、眼下に広がる雲の合間にうっすらとクリスタルタワーの姿が見えますが、グ・ラハいわく物理的にあの地上と連続した空間ではなく、次元が若干ズレているんじゃないかとのことです。
つまりこの浮島オムファロス(命名:デリック)は「誰かが十二神信仰の場として造り、次元の狭間に隠匿した空間」だと考えられますが、これほど大がかりなものを誰が作り得るのか、となると見当もつきません。
かるく覗きに来た程度の備えではこれ以上調べようがありませんので一旦出直そう、となった矢先。
「人間風情が神々の領域に入ってくるなど不遜だぞ」という声と共に、エオルゼアの神々だと名乗る四人組が現れ、退却を阻止されてしまいました。
玄関開けっ放しにした不用心はそっちでしょうが。
面と向かって「実在したのか⁉」とか言ってるグ・ラハは、確かにまあまあ不遜ですけど。
それはともかく。
終末に瀕してゾディアークを造り……と続いてきたアーテリスの歩みを知った今となっては、エオルゼア十二神の登場する創世神話は真実ではあり得ないと断言できます。神話が創作である以上、それらの名を称する彼らは胡乱な存在に他なりません。
そんな正体不明の神々の目的は、自己申告によれば、ポストハイデリンとして星の支配者になること。
で、手始めに取った行動が「玄関開けて放置」ってことですよね。なんだか愉快な神々です。
新たなる星の支配者にならんと目論む御一同にとって、光の加護を受けた冒険者は排除すべき障害だとかなんとかかんとか。
でも彼らは神なので、器の大きさを見せつけるために、一旦実戦による審査を挟んでくれるらしいです。しかも、万全に準備を整えたうえで仲間を連れて来いとのお達しです。
やっぱりこの人たちめちゃくちゃ愉快じゃないですか。
そうは言ってもアーテリスに住む人々にとっては、もし万が一本気で星を支配されては困るどころの話じゃ済みませんから、笑い事ではありません。
待ち受ける神々を打倒すべく、デリックの案内を頼りにしつつ、総勢23人の仲間を引き連れてのアライアンスレイドです。
てことで『輝ける神域 アグライア』に行ってきました。BGMの清涼でやや柔らかい感がすごく好みでした。
めちゃくちゃ火力を出してくださってた23人の皆様の背中に、とにかく死なないようにとあたふたしながら頑張って張り付くばかりのひどい有様でしたが、まあ頼もしい仲間を引けた運も実力のうちってことで。予習段階で怯えてたギミックのいくつかは見ないままに終わりました。
これまでのアライアンスレイドコンテンツと同じくみっつダンジョンがあって、それぞれ神が4柱ずつ登場する感じなんでしょうかね。
それにしても、戦った全員から「打ち勝ってくれるよね? ね?(チラッ チラッ」みたいな空気を感じたのですが、思い過ごしでしょうか。
アーゼマ様に至ってはかなりダイレクトに好意をぶつけてきてた気がします。
やっぱりどうも、支配云々って茶番っぽいような。
で、実際、一連の脅しは冒険者たちを神域に引き入れるための茶番だったそうです。
真面目に付き合い続けるにはちょっと洒落にならない冗談だったので、種明かしが早くて助かります。
ずっと「面白さんだなあ」と思ってたので全然大丈夫ですよ。
なんでも彼らは、エーテルを糧とし人の願いによって顕現する蛮神とは異なった存在であり、ダラガブ落下の際にルイゾワによって召喚されたエオルゼア十二神の、いわば「オリジナル」にあたるのだとか。
そんな彼らには叶えたい願いがあり、そのために人と戦う必要があるので、いまひとつ詰めの甘いひと芝居を打って冒険者を巻き込んだのでした。
ひどいことしてゴメンネと謝ってくれるわりには、肝心の「願い」の内容は教えてくれません。
こんな腰の低い人がどうしてもと言うのだから、いよいよ本気で困っているんだろうなとは察しがつくのですが。
なんとなく「消しゴムに好きな人の名前を書いて、誰にも見られずに使い切れたら恋が成就する」っておまじないを思い出しました。
創世神であるはずがなく、また人の願いによって創られたものでもないという彼らが何であるのか、真実を知るためにはさらに調べ進めねばならないそうです。
しかし、現状において幻域もとい神域で調べられることは尽きてしまいました。
今度は地上に降り、このたびまみえた神々を信仰する人間の文化についてなぞってみることにします。が、それはまた次の機会に。
さて、ビエルゴ様ははっきりと「人の神」を自称し、他の神々も全員もれなく現行人類を守護対象とみなしているようです。
ということはとりあえず、彼らがうまれたのは、どんなに早くともハイデリンキックの後だと思うんですよね。
欠けていない魂の持ち主こそが人類でありエーテルが薄い生命は使い魔の類だろうと判断する古代人の感覚とは明らかに違う基準で、この神々は冒険者たちを「人」と認識しています。
そうなると、世界分割後に生じ得る上位存在って何なのだろう、との謎が深まります。
まず、蛮神でないことは確定して良さそうだ、とグ・ラハが言ってたのでそうなのでしょう。
さりとて、ヴォイドのように過酷な弱肉強食の世界で鍛えられたってわけでもなさそうですし。
ドラゴン族やオメガのように宇宙の外からやってきたにしては、やたらと人に対する情と責任感に満ちています。
少なくともハイデリンと彼らの間には何らかのパイプはあるのだろう、とは推測できます。
根拠となるのが、先日世界の真相が明かされるまで、ハイデリンを差し置いて創世神とされていたこと。
かつこの欺瞞を、ゾディアークの信徒であるエメトセルクが、看破したうえで見過ごしていたことです。
(それについてエメトセルクが過去に言及しており、その台詞が用意されていたことを、回想シーンの差し込みによって再確認させられているあたり、メタ的な意図を感じなくもない)
ゾディアークの敗北に端を発する世界の成り立ちの真相は、アシエンにとってかなりセンシティブな事柄でしょうから、それを捏造し騙る謎の集団を黙認し放置するとは考え難いです。
となるとエオルゼア十二神は、ハイデリン側に属する勢力であって、それ故にアシエンらは容易に手出しできず、手をこまねいているうちに創世神話が定着してしまったと考えるのが妥当でしょう。
ハイデリンの傘下にあって、彼女に代わって創世神の役割を担っているということは、すなわちハイデリンにその役割を託されたということです。
野良の自称神様を捕まえてきてその役に任命したのか、任命するためにレポリットと同じ要領で造ったのかはわかりませんが。
ハイデリンが人に対して強いて嘘をつかなくちゃならない理由が思いつきませんので、テイムしたかわざわざ造ったかならば前者の可能性が高いのかなとも思うのですが、そうなると人間大好きな彼らの出自がまた謎になってしまいます。
かと言って後者だと仮定すると、ハイデリンがいかに力を削がれようとも、創世神話の欺瞞を暴かれようとも、星に終末が迫ろうとも、いよいよハイデリンが消滅の時を迎えようとも、じっと黙って神域に籠もっていたのが不自然に思えてくる。
まあ、活動開始のタイミングに関してはお話の都合という要素も多々あるのでしょうが。
ともかく、ハイデリンとエオルゼア十二神の間には「私は星の意思ハイデリン。あなたたちは私の名のもと、仮初の創世神となって人を守護しなさい」「御意」的なやり取りがあったはずだと思うのです。
で、結局その正体とは何ぞや。
……などと真面目に考えていても、どうしても愉快な印象に邪魔されてしまいます。
彼ら、銀泪湖上に扉を開いて水面に魔法をかけて、「あの子、来てくれるかな?」「大丈夫! 絶対来てくれるよ!」なんてソワソワしてたんでしょうか。
デリックがやってきて内部をうろちょろしてた時は「あっ……違うの……きみじゃないんです……」とか思ってたんでしょうか。
とにかく、冒険者に神域を訪れてもらいたかったわりには招き方が受け身すぎて、ポンコツ臭が否めません。
宣伝もせずに湖の上に不可視の扉を開いたって、そうそう気付かれやしませんよ。
あの入り口からの招待は、徒歩で湖への突入を試みる奇矯な人間が居ないことには成り立ちません。
もしかすると船や飛行機械でも扉の判定には触れられるのかもしれませんが、そもそも銀泪湖は人の往来が少ない場所だったはず。見つけてもらえるのがいつになるかは予想が立ちません。
デリックとかいうピンポイント奇行男の存在がミラクルラッキーすぎる。
もっと言えば、デリックから冒険者までの伝達ルートも、確実性が高いとは言えない、幸運な偶然をあてにしたものです。
願いのために、人と神のために冒険者と出会わなければならないわりには、運を天に任せすぎでしょう。
みんなで「あんまりわざとらしいと警戒されるかな?」「冒険心をくすぐる感じでいこう」とか何とか議論を交わした結果があれなのでしょうか。
考えれば考えるほど愉快な想像が頭を過る人たちです。人ではなくて神らしいですけど。
正体はわかりませんが、愛すべき奴らなんだろうなということだけは、既に確信しています。
というところで、今回はここまで。