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「煌めく街で ーside キルシュー2」

公開
どうも!!!!

番外の番外の本編です(?)

なんでか、本編だったヒカル編より長くなりそうです!!!!(*´-`)n
なんででしょうね!!!!!

きっと私は、あの時じつは!!!みたいな裏話的なのがk好きなんでしょうね(((((


さて、キルシュ編 2 です!
たぶんあと一回続きます!!!!(*´-`)

ということでここから下は本文です!!!



さぁ!!!!!妄想にお付き合いいただける方のみ下へ!!!!







「煌めく街で ーside キルシュー2」



そんなこんなで1、2年ほどたった頃だろうか。

今までの無謀な生活で知らず知らずのうちに色んな素材やその効能を実体験で理解していたあたしは図らずして錬金術師として順調に歩み進んで、いや駆け上がっていたと思う。
(あの時揉めた錬金術師ともすぐに和解し、今では円滑に同僚としてやっていっている)

そんな折、マスターからとある案件について話しをされた。

何やら急ではあるが今晩ウルダハ各ギルドが砂蠍衆に召集され報告会を兼ねた品評会が催される事になったそうだ。
それで今回錬金術師ギルドとしては若手の紹介という事でなんとあたしが選抜されたというのだ。
もちろんこの男、マスターセヴェリアンの気分による采配なのは間違いない。

そして今回の題目が「ギルド若手製作による武具」というのだが砂蠍衆の嫌がらせだろうか、素材からすべて若手クラフター収集、制作に限る。というとんでもない制約がつけられていた。

なのでギルド保有の素材在庫なんて使えないし、各ギルドの若手は死にものぐるいで駆け回る事になるそうだが、あたしも例に漏れず「そう言う事だから」と一言だけ添えられて放り出された。





「くっそーあの男。ぜっっったい内心楽しんでるでしょ!」

そんな悪態をぶちぶち吐きながら、あたしは表通りで素材を探してみるがやはりウルダハに流通している素材だけでは圧倒的に不足していた。
恐らく今回の品評会で評価を得るには他の二国で流通してる素材も利用してなければ、それに値する品物は作れないだろう。
とは言え、今のあたしの手持ちでは交易品扱いになる他国の素材なんて買えるだろうか。

「......仕方、ない。か。」

ここであたしがヘマしてギルドの評判を落としたとあったら、みんなに顔向けできない。

逡巡の迷いはあれどーーそれは避けなければならない。あそこはこんなあたしを迎い入れてくれた唯一の場所。だから、今日だけはーー

そう決意を固めてあたしは冒険者ギルドも兼ねるウルダハ市民憩いの場、クイックサンドへ足を運んだ。

辿り着いたクイックサンドはやはりいつものように繁盛していた。さすがは名女将モモディさんが営む店だ、ここの活気の良さは国際市場にも劣らないだろう。
そんな賑やかな店内であたしは目的を果たすために行き交う客を見渡しながらーーいた。
周りをやたらとキョロキョロしながら宿の手配をしている、黒地の裾広がりのコートを羽織るそのショートヘアの女。

あたしはそいつに決めると手配を終えて出て行くそいつと間合いをとりながら、長手のローブをカバンから取り出した。


やはりその女は他国からの旅行客であろう。
表通りにでると物珍しそうにあたりを見渡しながらチンタラと歩いていた。
そんな女に少しだけのイラつきを覚えながら、その女と周りの人間の注意が逸れる瞬間を狙ってーー

思い切りぶつかってやった。

「ぎゃ!?」

と無様な声を出しながら盛大に倒れこむ女ーーその瞬間にコートに手を滑り込ませるーー(なんだコイツ貧乏人かよ)
ーー財布の異常な軽さに即座に標的を切り替え手当たり次第にまさぐるがーー
(なんだよ何も持ってないじゃないか)
ーー手応えの無さに落胆し
(何やら大きめな袋があるけどこれは無理だな、じゃあこれだけでも)
ーー腰にぶら下げていた手帳と思わしき物を抜き取り
(?!)

ーー女ともども倒れ込んだ。

「痛ったぁ......ちょっとどこに目つけてんのよ!」

思ってもみなかった女のフィジカルの強さに押し通るはずが弾き飛ばされ、割と本心から口から文句が出た。

当の女は尻を付き出し体をくの字に曲げながら思い切りぶつけたのだろう顔面を押さえていた。
こっちだって腰やら尻を打ったっての。
思わぬ仕打ちに打ったところをさすりながら立ち上がり裾のホコリも払ってから、なにやら恨めしそうに顔を上げた女を一瞥してあたしは足速にその場を離れた。


少し離れたところまで来たところで、先程の収穫品を確認する事にしたあたしはローブに潜めていた収穫品の手帳をーーとおもったらそれは薄汚れた本のようだった。

「あちゃー......流石にウデ鈍ったかな。昔ならあの一瞬の感触で見極めたモノは大体思った通りだったんだけど」

とひとりごちながら、薄汚れて特になぜか角がやたらと磨り減った本を開くと、中身も擦れているのか潰れて読み解けない文字なのか記号なのかよくわからないもので埋め尽くされていた。

これじゃ売り物にもならないかも......まぁでも物好きはいるかも知れない。一回は査定にだすか。あっちは......できれば1人では行きたくないけど。

一抹の不安を覚えながら、あたしは国際市場へと足を運んだ。

しばらく歩いて到着した国際市場は、相変わらずも喧噪だった。
腹にイチモツもニモツも抱えてそうな商人達の薄っぺらな笑顔とそのわりに媚びた声。
買いに来る者も大概は商人かギルドのクラフター。それに混じる疎らな旅行客と冒険者。

きっとコイツらはこの明るく賑わう世界の裏側にある暗くて殺伐とした貧民達の世界がある事なんて知らない、知ってもどうとも思わないのだろう。

今でもたまに買出しの為にギルドの仲間とここに来る事はあるけど、1人で来る事なんて最近ではなかったので正直生きた心地がしない。見知った顔の商人やらが見えるたびに過去の消してしまいたい経験が頭をチラチラとよぎる。

呼吸が早くなるのを感じながら、でもこれもギルドの為。と言い聞かせ買取屋までは速足で向かう。

あれから数年立ったし、ギルドでの生活のお陰であたしも以前からすれば背格好も変わったはず、だから大丈夫。と、この前新調したローブで厚めに口元を隠してさらに速く浅くなる呼吸をなんとか抑えながら店の前まできた。

来客に店主は景気の良さそうな声色で迎える
が、あたしの姿をみると眉を顰めた。それもそうか、こんなローブで顔を隠した女が来れば何かと思うだろう。
とはいえ今のあたしは普通の客のつもりなので懐からあのボロボロの収穫品を取り出すと査定を依頼した。

一応とある国を旅行中に入手した年代物の本だ。と嘯いてみたがそこはさすがの商人の目利とでもいうべきか、2回ほど物を回しながら見定めてから「これじゃチョコボの餌代にもならない」と突き返してきた。

まぁそんな事だろうと思っていたし期待もしていた訳ではないが、思っていた値にもならないようなのであたしは売ってお金にするのは諦めて一度ギルドへ戻る事にした。
たしかそれなりに精度のいい分解用機材があったはずだ。あれで分解をかければまぁ素材くらいは回収できるだろう。

落胆が隠せないがギルドへ帰ろうと踵を返した時、市場の入り口付近に見覚えのあるコート姿が見えた。

「げ、さっきの女じゃん」

おもわず悪態がもれたが、あちらから帰ると鉢合わせてしまう。
あたしは咄嗟に店の壁側に身を潜めると、しばらくあの女の動向を探った。やはり物珍しいのか田舎者感全開の女はあっちへ行ったりこっちへ行ったりと落ち着きがない。
落ち着かないのはこちらもそうだけど。

女は数軒店を回った後、なにを思ったかマーケットボードの辺りに向かったのでこれはチャンスと物陰から出た。
しかし運悪くあの女は入り口側のボードを見始めたもので、結局あちらは通り抜けられなさそうだ。

どうしようか少し迷ったが、ここに居続ける方が得策ではないだろう。意を決して周りを警戒しながら市場中央を曲がったさきにあるあたしの忌々しい過去の象徴でもある貧民層が集う裏路地へと向かった。




やはりここはいつになっても嫌なものだ。
見慣れていたとは言え、ここの惨状を目にすると気が滅入る。
あたしの今すぐ消してしまいたい劣悪な記憶を嫌でも思い出してしまう。もう早々と通り抜けてコロセウムロビーまで行ってしまおう。あそこからなら階段をのぼればすぐギルドだ。
そう思い歩み進めようとしたところ、なんとなく覚えのある気配が市場の方から感じられたので思わず側にあった水瓶の影に体を滑り込ませた。
するとすぐにやっぱり覚えのあるコート姿の女がこちらの方へ歩いてきた。

女は訝しげに周りを見渡すと、口元に手をやって何やら考え事を始めたようだった。

その様子に何故か腹立たしくなったあたしは、隠れてやり過ごすつもりが気付けば立ち上がり女に啖呵を切っていた。

「ウルダハの光と闇って感じでしょ。」

突然聞こえたあたしの声に驚いたのか目を丸くしながらこちらを振り向いた。

何か思う所があったのかあたしの言葉をそのまま返してきた女の顔にあたしは余計にイラついた。

「はぁ?見ての通りなんだけど。貧富の差ってやつ。こんな露骨だと地元の私でさえ嫌気が差すけどね」

自分で言っていて腹立たしいが、事実なのだから取り繕う必要もない。それにもう話す事もない、とあたしが路地を進もうとしたとき

「ちょっと、待ってよ。言ってる意味は分かったけどそれにしてもこんな、その、こういうところ通るのは流石に危ないんじゃ」

と女は抜かしやがった。
危ない?危ないだと?危ないからなんだと言うんだ。女のいったその言葉にあたしの堪忍袋ははち切れた。

「危ない?あんたみたいな気楽な冒険者様には危ないし異常かもね。だけどね、あたしにとってはこれが日常なの。何も知らないクセに口出ししないでくれる」

あまりのイラつきにいっそ殴りかかってやろうかと思ってしまったが、ここで騒ぎを起こしたら表にも聞こえてしまうし、きっとギルドにも迷惑がかかってしまう。
すんでの所でなんとか気を鎮めたがこれ以上この女と話していたらどこまで我慢出来るかわからない。

あたしは女への苛立ちを抑え、なるべく素っ気ない態度で別れを告げるとそそくさと先を急いで角を曲がった時ーー





「おい、お前ル・キルシュだろ?」

ーー忌々しくも、どうしょうもなく聞き慣れた声に呼び止められた。

無意識に肩が跳ねたあたしの様子に、声の主達は暗がりからその姿を現した。

「よう、久しいじゃねぇか、おい」

「キヒっおひさしぃキルシュちゃん」

「・・・」

その声の主達はやはり、記憶の中で一番悲惨で一番つらくて一番消し去りたかったあの時の。
捕まったあと酷い目にあわされ続けた、あの小金持ちの用心棒の

「いやぁ、見違えたぜぇキルシュちゃんよぉ」

今日までもそれから明日からも、絶対に会いたくなった最悪の三人組だった。

奴らは以前と変わらぬ嫌らしい目つきと、ぬめるような気持ち悪い声色であたしに近寄ってきた。

「ち、違います。きっと、人違い、です。だから、だから、さよならッ」

咄嗟に言い訳じみた事が口から飛び出たが、この浮ずり様では気付かれるか。

極力、へんな態度が出ないように横を通り抜けようと思ったがーー

「はぁ?この辺に割のいい色した金髪のミコッテが二人といるかよ、あぁ?」

用心棒の一人である細身の男はそういいながらあたしの髪に手を伸ばすと力任せに引っ張りあげた。

「あぁッ、ちょ、っとなにするのよ!はッ離してッ!」

精一杯強がってみたが、細身の男は髪から手を離さない。そうだったこいつは何故かやたらとあたしの髪を気に入っていたのだ。

男達は、あたしの態度が気に食わなかったのかそのまま乱暴に路地奥の暗がりまで引っ張り込んで投げ付けるように壁に追いやると、あたしを取り囲んだ。

「なぁ、ひどいよなぁ、いきなり姿が見えなくなったと思ったらいつのまにか錬金術師になってやがるんだからよ。ギルドに入られちゃこっちも迂闊に手をだせねぇしよ。全くあんなに世話してやったのによ」

男の一人がそう言いながらあたしのローブを乱暴に引っ張った。
その拍子に首元の布地が破れて、少しだけ肌が露出する。

その様子を他の二人は食い入る様に見ているのがわかる。あぁ、本当に、気持ち悪い。

とはいえあたしは男達の圧力と、これから行われるであろう行為が嫌でも想像されて息が詰まって何も言えなくなっていた。

そんなあたしの様子になにやら昂ぶったのか、細身の男が目をギラつかせた。

「なぁ、久しぶりに再会できたんだ。また前みたいに仲良くしようぜぇ。なぁに、あの頃から一年、いや二年か。お前も寂しかったろ?」

舐め尽くすように上から下まであたしの身体を見回すと、男は鼻息を荒げながらローブに手を伸ばしてーー

「ちょっとあなた達何してるの!その子嫌がってるじゃない!離しなさいッ」

その声に男達は声の主を見やった。
そこにいたのさっき別れたはずのコート女だった。

「なんだよ嬢ちゃん、こっちは用があってコイツと"お話"してるだけなんだけどよ。」

ドスの効いた声で男はコート女を威嚇するが、向こうにはあまり効果がなかったらしい。その様子に

「っていうか俺たちコイツの世話までしてたっていうか、そういう仲なワケ。だからオタクになんも言われる筋合いないんだよネー!」

細身の男があたしの髪をまた強引に引き上げながら言うとそのまま男の顔の高さくらいまで上げられたとき耳元でこう囁いた。

「おい、あの女を追い払え。じゃねぇとお前がただの盗人で、しかも俺らの"オモチャ"だったこと、錬金ギルドに言いふらすぞ」

「ッ!!」

それは、
とても、
酷い。

それは、
せっかくできた、
あたしの、

居場所を、
なくす、
酷い事だ。

あたしの居場所が、あたしの仲間が、あたしの家族がまた消えて無くなるのを想像して、身体の震えが止まらなくなった。
でも、ここであの女を追い払わなければ、そしてきっとその後にこの男達に乱雑に扱われるのを黙って耐えなければ、それはきっと確実に訪れる。そういう奴らなのだコイツらは。

それだけは、それだけは、絶対に避けなければーー

「そ、そうよ。あっあんたにはカンケイ無いんだから、早く、早くどっかいきなさいよ!」

震える喉と萎む肺を無理矢理動かしてあたしは叫んだ。

すると、コート女は急に頭を押さえ出してなにやら体もフラついているようにみえる。
その女の様子に、細身の男は痺れを切らしたようで懐に手を入れながら女の側に歩み寄った。

あぁ、もうだめだ。きっとあの女は男に酷い目に遭わされる。怪我では絶対にすまない。そしてきっとあたし同様にオモチャのように扱われるのだ。

そう思った矢先だった。

男が隠し持っていたナイフでコート女に襲いかかろうと刃先を向けた時にーーそのナイフがあらぬ方向へ飛んで行った。
そしてそのすぐあと男が呻くとそのまま崩れ落ちた。みるとコート女は男の腹の辺りを蹴ったようだった。

「えっー」

きっとその声はあたしと、のこり二人の男の声だったかもしれない。けど確かめる間もなくあたしの手はコート女に引かれていた。






「ねぇ、ちょっと、ちょっと待ってってば!」

しばらく走り回ったあとだろうか。
何度目かの呼び掛けにコート女はやっと振り返ると、そのまま倒れこむように側の壁によりかかった。

しばらくお互い息を整えながらあたしは文句を言い続けたが、この女は何を言っても曖昧な答えしかせずしまいには「困ってるみたいだったから助けた」と言い抜けた。

全く、なんなんだこの底抜けのお人好しは。

なんだかこれ以上毒づくのにも疲れちゃってあたしも腰をおろし、ふと見ると女の手の甲からかなりの血が出ているのに気付いた。

「ちょっとあんたそれ......」

ヘラヘラ笑っていた女もそれに気付くとさすがに痛んだのか涙目になっていた。
もう笑ったり泣いたり、忙しいやつだな。となぜかあたしも笑えてきた。
ーーなんだろう、こいつ、不思議なやつだな。

ふと湧いた慣れない感情に、気付けばあたしは女に名乗っていた。なんだか錬金術師ギルドに入ってからこんなことばかりだ。
そんな自分の声に自分でも驚きつつ、女も何故か驚いたような様子だったがそれに返答するようにヒカルと名乗った。

そうしてお互い何故か名乗ってからまた女ーヒカルが話し出そうとした時


「よう嬢ちゃん、借りを返させてもらうぜ」

とチンピラ三人組が現れた。
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