私は三大珍味に合う最高のワインを探して、ワインポートにいる元海雄旅団のシャマニ・ロマーニを訪れました。
彼は目が見えないのに、嗅覚だけで依頼を言い当て、旧友ヴェイスケートからの依頼だとすぐに分かりました。
彼は快く最高のワインを用意することを約束してくれたのですが、あいにく手元には二級品しかなく、どうやら一級品はワイナリーオーナーのビルギレントが持っているとのことでした。
ビルギレントにワインを求めて交渉しましたが、冷たく突き放され、全く話が進みませんでした。
どうしようもなくなって、再度シャマニに相談しました。
彼もビルギレントからの調達を諦めるしかないと判断し、別の手段で最高のワインを探すことにしました。
シャマニが言う最高のワインは、ワインポートにしか実らない「バッカスグレープ」で作られたもので、その究極の一滴は「バッカスの酒」と呼ばれる伝説的なワインでした。
しかし、第七霊災でバッカスグレープの木は全滅してしまい、今はもう作れなくなってしまったそうです。
ボトルすらほとんど失われ、シャマニも持っていないとのことでした。
シャマニ・ロマーニは、彼がワイン師を志したきっかけとなったバッカスの酒を用意できなかったことに深く落胆していましたが、すぐに別の方法を考えてくれることになりました。
目が見えないのに、嗅覚と知識で最高のワインを追求する彼の姿に感動しながら、私はまだ見ぬ究極の一杯に希望を抱きました。
「ごちそうには美酒を」より