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【暁光の刻】第8話:帝国軍の影

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帝国軍の飛空戦艦が目撃された――それは、ドマに訪れかけた平穏を打ち砕く報せだった。

「これで……大龍月亮門の障壁はどうにかなるはずだ」
シドから届けられた資料に目を通し、アルフィノは小さく息をついた。

安堵の言葉ではあったが、その表情は険しいままだ。
次々と降りかかる問題に追われるばかりの状況が、焦りとなって胸に重くのしかかっていた。

「忍の里からの急報があった」と、ヒエンが告げる。
「ドマの国境付近で、帝国軍の飛空戦艦が目撃された」

「ヨツユの奪還に動いたか、あるいは再侵攻の前触れか……」
ヒエンの言葉に、誰もが息を呑んだ。

「現地に赴き、帝国軍の出方を見極めたい」
ヒエンの声は冷静だったが、その瞳には鋭い決意が宿っていた。

「僕たちにも、何か役割をください」
アルフィノが声を上げる。
「ドマに危機が迫っているかもしれない状況で、ただ傍観していることなどできません!」

「では、甘えさせてもらおう」
ヒエンは頷き、アルフィノに人狼族のハクロウと協力し、町人地の見回りを任せる。

「拙者は……?」
ゴウセツが問うと、ヒエンは一瞬だけ目を伏せてから、静かに告げた。

「烈士庵に残り、ヨツユを守ってくれ」

「……承知つかまつった」
短く答えたゴウセツの声は静かだったが、その目には迷いのない覚悟があった。

「さあ、行こう。帝国の狙いを確かめるぞ」
ヒエンの言葉に、ユウギリが無言で深く頷く。

一行はカストルム・フルーミニスへと静かに歩みを進めた。
遠く、黒雲が空を覆い始めていた――。
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