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帝国の影 記憶の断章 1-4 :「悪逆無道」

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「そろそろ、帝国兵を捕らえに行った連中が、帰還する頃だろう。」

彼の指示を受けて、タラ・モルコー少牙士がすぐに行動に移した。私に指示を仰ぎ、少し待機している間、私たちはその報告を受ける準備をしていた。数時間後、ようやくその報告が届いた。

「無事に帝国兵を連れ帰ることができましたよ」とタラ・モルコー少牙士が言った。「あなたが、スウェスリク大牙将に上申してくれたおかげです。」

だが、その後の話を聞くにつれ、私はただ事ではないと感じ始めた。捕虜からの情報、それはただの帝国兵の捕虜ではなく、背後に深い闇を感じさせるものだった。

「ビターミルで何をしていたのですか?」と問いかけると、帝国兵は沈黙の後、こう答えた。

「人を探していたんだ。記憶を失った人物が脱走して、どこかに隠れている。」

その人物が、かつて帝国軍の施設に幽閉されていたこと、そしてその人物の記憶が失われたことに、私は少なからず驚きながらも話を聞いていた。話を続けるその兵士は、彼の過去に関わる恐ろしい事実を語り始めた。

「20年前、帝国軍は捕虜を実験場として使っていた。」彼は続けた。「その目的は、猛毒の化学兵器『黒薔薇』の開発だ。捕虜たちを使い、無差別に毒を撒き、生物を死滅させる兵器を作り上げた。」

その時、私たちの背後でタラ・モルコー少牙士が固まり、言葉を失った。

「その実験の結果、すべての捕虜は死んだ。」兵士は続けた。「そして、計画が中止された。しかし、『黒薔薇』の開発者、軍医師長のグリエルメが、サンプルを持ち逃げした。」

タラ・モルコー少牙士は眉をひそめ、「あの保護した男が、グリエルメ軍医師長だと?」と呟いた。

その情報を受け、私たちはビターミルの地面を掘り起こすことになった。金属製の容器を見つけた時、何かを感じた。それは「黒薔薇」のサンプルであり、その恐ろしさを物語る証拠だった。

「これが『黒薔薇』のサンプルだとすれば、帝国の影はまだ消えていない。」タラ・モルコー少牙士は冷静に言った。「すぐにスウェスリク大牙将に報告しよう。」

スウェスリク大牙将に報告した後、彼は迅速に回収部隊を派遣した。回収されたサンプルは、直ちに破棄されるべきだと確認され、私たちの手を離れた。

タラ・モルコー少牙士は私に向かって微笑みながら、こう言った。

「ありがとう、あなたがいなければ、この『黒薔薇』のサンプルが世に出ることになったかもしれません。今後も、この事件が教訓となり、再び同じ過ちを繰り返さないように、しっかりと記録を残すべきですね。」
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