暁の活動再開に向けて、仲間たちが再び顔を揃えた。
帝国の動向や次の行動を話し合うなかで、それぞれが自らの役割を決めていく。
サンクレッドとウリエンジェは帝国へ潜入。リセはアラミゴの現状を伝え、同盟軍との会議に繋いでくれる。
確かに重要な動きだ。それでも、私の胸に残ったのは――アリゼーの言葉だった。
彼女は会議への参加を辞退し、自分のやるべきことを明確に口にした。
「テンパードを救いたい」――その強い願いのために。
第一世界で罪喰いの治療を試みた経験から、彼女は確信を得ていた。
テンパードもまた、魂が不活性化した状態にあるのではないか、と。
ならば、あのときのようにポークシーを媒介にした魔法で魂を活性化できるかもしれない。
可能性に賭けるその姿勢は、無謀とも言える。だが、彼女は決して焦ってはいなかった。
「安全を確かめながら、一歩ずつ進めたい」と。
その言葉には、これまでの旅路で数えきれないほどの挫折と挑戦を乗り越えてきた彼女の成長が滲んでいた。
無力さに悔し涙を流していた彼女は、もうそこにはいない。
仲間を、そして未来を救うために、自らの道を選び取る強さを手にしていた。
だからこそ、私も心から彼女を信じられる。
この志がいつか実を結ぶよう、共に歩むことを誓う。
ボナンザ号に乗り、魔大陸を目指す道のりは始まったばかり。
けれど、今日という日は、アリゼーの決意を胸に刻む大切な一日となった。