【 新生エオルゼア 】黒魔道士LV54
私はバルタン、どうやら魔界へ転生したようだ。
私は魔王様の末弟としてイシュガルドを目指している。
使い魔に導かれながらようやくクルザスに到達した。
イシュガルドの大門が見えたと思った瞬間、時空が歪む感覚に襲われた。
強制テレポだ!
以前にトゥーナ漁へ向かう時に発動したテレポと同じ感覚、今回は私の意思に関わらずに起こった空間転移である。
こんなことができる「お方」は限られている…。
焦点が定まると、目の前には「アルダネス聖櫃堂」がそびえ立っていた。
ここは、呪術士のギルドがあり、エオルゼアで魔族に最も縁のある場所である。
その場所は、眷属達が集結していた。
ものすごい数である。
周りは全て、私とは比べものにならない実力者ばかりである。
これほどのツワモノ達の頂点に立つ魔王様は、やはり御力の底が知れない。
辺りの景色だが、どこかいつもと違う気がする。
空はどんよりと薄暗く、日の暮れた闇紫色の夜空は、この世のものとは思えなかった。
風の噂でオーロラが出ていたと聞くが、それだけではないだろう。
では、ここは、いったいどこなのか?
疑問を抱いた瞬間、またテレポの感覚に襲われる。
次にどこへ転移するのかは「王」のみぞ知る。
再び焦点が定まる。
目の前には、王の元へ続く通路「ロイヤル・プロムナード」が伸びていた。
既に転送されたであろう上級眷属達は、道の両端に等間隔で並び、直立不動で魔王様が現れるのを今か今かと待っていた。
いや、現れるまで何も言わずに数日は待つであろう。
それを苦とも思わない精鋭ばかりである。
私も空いた末席で待機することにした。
王のいる部屋の扉が開く。
黒く輝く法衣を纏い、ゆっくりと、そして堂々と道の真ん中を歩いた。
魔王様が立ち止まった地点は、王の間から階段を降りた場所、一騎当千の眷属達が向かい合った道の最前である。
魔王様から、その場にいる全員に向けて号令をかける。
今こそ立ち上がる時だと
吾らの力を見せる時だと
光があるから、闇もあるのではない
闇があるから、光の存在が知れるのだ
道の両端に立つ歴戦の幹部達は一斉に同意の声をあげる。
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
「オオオオオオおおおおぉぉぉーーー!!」
その声で、ロイヤル・プロムナードが震えた。
その響きだけで、私のような下級の眷属は気を失いかけるほどだった!
演説が終わりを迎えようとした時、魔王様が一言発せられた。
「末弟バルタンはいるか」
なんと、魔王様が私を呼び出した。
急いでロイヤル・プロムナードの中央、魔王様の前へと歩み寄る。
「はい、こちらに」
私の知りうる最上級の敬礼を行い、魔王様の前に跪いた。
「両手を出すがよい」
「汝に杖を与える」
魔王様の手が光り輝いた。
「ここはナルザルの都だったな。一つは黒魔道士の杖、もう一つは白魔道士の杖だ」
私は跪きながら、杖を受け取るように両方の掌を天に向けて差し出した。
ほんの少しだけ顔を上げると、二本の特別な杖が見えた。
その二本の杖を、魔王様は片手で私の差し出した両手にそっと載せようとしていた。
私は慌てて、顔を伏せた。
両手に杖の冷たさが伝わる。
だが重さはそれほど感じない。
羽根のような軽さだと思い、受け取ろうとする。
魔王様が手を離した途端、手が地面に引き寄せる感覚に囚われた。
それほど杖が持つ魔力の圧力は凄まじい。
倒れそうに、なるのを、必死で堪え、ながら、
「慎んで、受け賜ります」
そう、答えるのが、やっと、だった。
「 励め 」
それは、魔王様が私に「この杖を使いこなしてみせよ」と、お言葉を述べられたように感じた。
杖を受け取ると同時にロイヤル・プロムナードに拍手が響き渡った。
私以外は皆、魔王軍の大幹部である。
竜王様や勇者殿も混じっていたが、皆が私を温かく迎え入れてくれた。
「魔王軍に期待の新人が誕生したか」
「魔王様のご期待に応えられるように頑張れ」
さまざまな声が私にかけられた。
私は、喜びに震えた手で二本の杖を抱え、列に戻った。
こうして魔王様から恩賜の杖が授与された。
私は黒魔道士である。
白魔道士の修行は一度もしたことがない。
だがなぜ魔王様は、私に二本の杖を下賜されたのだろうか?
黒だけでなく、白も…。
私の守護神がナルザル神だということは、当然御存知なはずである。
それだけだろうか?
まず、初めにアルダネス聖櫃堂に魔王軍を集めたのはなぜだろう?
あの場所にはザル神が祀られている。
また、そもそも私達を魔都イシュガルドへ来させれば良いはずである。
私の未来の姿が見えるのだろうか?
まさか、私の名前の由来を御存知なのだろうか?
きっと全て御存知なのであろう。
全てがひとつに繋がる感覚がして、全身を雷が貫いた。
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なたんです。中の人です。
最っ高の一日でした!
今日は魔王様のイベントがありました。
一人の冒険者さんが主催したイベントです。
本編とは関係ない独自のイベントなのですが、本編以上の熱気がありました。
始まりは10日前、ロードストーンで呼びかけがありました。
「ミラプリ」をして、みんなが集まるというイベントです。
何かをするのが目的ではなくて、集まるために「衣装を決める」ことが目的なのだそうです。
ボクも初めてミラプリに挑戦して、イシュガルドに住む魔王様の元へ行くつもりでした。
「新生エオルゼア」が、シナリオの内容から終わりを迎え、エンディングまで観れたのですが、この時点でイシュガルドには行けませんでした。
イベント主催者さんはボクよりもずっと先のストーリーを進めています。
ボクがまだイシュガルドにたどり着けないことは知っているはずです。
だから、ボクのようなストーリーをあまり進めていない人が参加できる「ウルダハ」を開催場所を選んでくれました。
データセンター移動、ワールド移動は体験済みです。
練習も無事終わり、イベント当日には問題なく会場へ行くことができました。
会場に着くと、CWLSという「パーティーチャット」に入れてもらい、イベントの会話に参加することができました。
参加者は30人以上来ていたので、チャットがものすごい勢いで流れます。
「アルダネス聖櫃堂」の堂内で主催者の演説が始まりました。
流れるセリフに「マクロ」を感じました。
ボクもこれから使えるように勉強している真っ最中だったので、お手本を見ることができて良かったです。
周りの冒険者のアイコンにカメラマークが付いている方が何人か見えました。
ビデオ録画かな?と思ったのですが、チャットを見ると、どうやら写真を撮っているようです。
写真はボクも撮ってみたいです。
多分まだ解放していない機能です。
主催者と一緒に写真撮影大会が始まりました。
武器を構える冒険者もいました。
これは、ミラプリの勉強のため、いろんな方の日記を読んでいて知りました。
習得するにはマグ(MGP)が必要みたいなので、いつかはゲットしたいです。
その後「ロイヤル・プロムナード」に移動して、魔王様が来るのを待っていました。
イベントの二次会場です。
入口近くで待っていると、有志で案内をしていた方が、ボクに向かって「てまねき」のエモートをしました。
チャット欄にも「バルタンにてまねきした」とあります。
移動を促しているように感じました。
その方の元へ行くと、近くに空いたスペースがありました。
そこでボクも立って待つことにしました。
周りの何人かが「休め」のエモートをしています。
多分手を後ろに組む動作です。
ボクも真似しようと思いましたが、まだできないみたいです。
魔王様が到着しました。
通路の真ん中を歩き、みんなが両サイドで整列する姿は圧巻の一言です。
「こうしよう」とかチャットで会話すると魔王様にも聞こえてしまうので、みんなが「察して」の行動です。
これだけでもすごいです!
そして魔王様がボクを呼び、魔王様の前に立つことになりました。
ボクのアドリブパートが始まりました。
急なことだったので、バルタンというよりも、なたんが出てしまったように思えます。
それくらい没入していました。
あの場所に実際にいる感覚になりました。
そしてアイテムを受け取りました。
トレード方法はもう知っています。
二つの杖はそれぞれ黒魔道士と白魔道士の「専用装備」でレベル70から装備できます。
しかも魔王様の「ネーム」入りです!
初めて他の冒険者さんの「ネームドウェポン」が手に入ったことが何よりも嬉しかったです。
今は装備できませんが、いつか絶対に使いこなしてみせます。
その後はみんなでイシュガルドへ移動して「儀式」をするみたいです。
ボクはまだ行けません。
ここでボクはお別れです。
ボクみたいな初心者が、この先「イシュガルド」へ行こうとする原動力になりました。
今日は今までで一番の出来事でした。
でも冒険をしていくうちに「一番の出来事のひとつ」になっていくでしょう。
そんな冒険をこれからも続けていきます。
ボクはいま、良きエオルゼアライフを満喫しています!
そしてこれからも!
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▽ あとがき
「 輝ける二本の杖 」の投稿を終えて
この日記の内容は少しだけ前の出来事です。
投稿した今でも鮮やかな映像として心に刻まれています。
この日記は文字しかありません。
でも、その記憶はロードストーンのあちこちに散らばっています。
写真も数多く掲載されています。
「魔王軍の眷属になろう!」
というタグで検索すると日記の映像を「補完」することができます。
このイベント後、写真を巡ってこのイベントを追体験しました。
イベントの周回とでも言いましょうか。
当時こっそりと行っていました。
イベントに参加していた方は、ほとんどの方が新生エオルゼアを攻略しています。
そんな方でも今回のストーリーは誰もが初めて体験するものでした。
主催者さんもここまでの展開になることをきっと予想していなかったはずです!
(していたのならばもはやそれはひとではないでしょう)
「お疲れさま」という言葉とともに最上級の感謝を送ります。
本当にありがとうございました。
そして良きエオルゼアライフを!
この時にCWLS(クロスワールドリンクシェル)というグループに入れてもらえました。
DCやワールドを越えてロードストーンを記録するみなさんと交流ができています。
いつかまた、エオルゼアの世界で出会って一緒に遊ぶ時があるかもしれません。
会うのは初めてだけど、よく存じております!
という不思議な関係性が作られつつあります。
日記を書いていて本当に良かったです。
まだまだできないことや、やりたいことがたくさんあります。
やりたいことがいくつか分かったので、今後はそれらを冒険の目標にしていきます。
ロードストーンのみなさんにも会いたいです。
いつか頂いた杖を装備してマイキャラクターに表示するのも目標のひとつです。
そしてイシュガルドの魔王様に会いに行きます!
待っていてくださいね!
なたん