理想が少し高いようだ。
そうしていると、時折、見失いそうになる。
息をついていると、昨日は隣に座ってプレイしていた人が、やっぱりなと言って
切符をくれた。
家から電車とバスで2時間半、交通機関がないので歩いてさらに1時間、そうしてやってきた懐かしいお寺。
息をついて手を合わせる。
前に来たときは、わたしは長い時間、生きていけると思っていた。
でも、いまは違うかもしれない。
手を合わせ、足をくんで、自然の声を聞く。
「熱心ですね。」
そう言って、声をかけてくれた、おばあさん。お寺のひとなのだろうか分からなかった。
「いえ、しょうもないことです。」
「そんなものは、ないですよ。万物にはすべて意味がある。それに、そのことにそれだけ思いを持っているのであれば、それは、もう大きなものじゃないですかね」
「・・・」
そうだった。
頭をあげて、仏様をみる。
不動、そう、いつでも、ここにいるのだ。
「正しいものはないけど、真理はありますよね?」
そういうと、おばあさんは目を丸くした。
風がふき、髪をなでる。
こんな問いに答えられるのだろうか…
「仏様はいつでも微笑んでらっしゃっていますよ」
「え?」
そういい、私は仏様を見た。
なにも語りはしないが、伝わるその姿に、わたしは本当の真理を知った。