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FF14狼鬼冒険記‐追想録‐ 073 【~究極幻想アルテマウェポン】ネタバレあり

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第73話「新生エオルゼア」

 光の戦士カミカゼ・ロウキです!これまでの冒険を振り返ってるという設定で書いているこの日記。ジャンプポーションを使った方が大体のストーリーを把握したり、シャキ待ちの待機時間にでも読んでもらえればと思います!
 ただし、寸劇やストーリーのネタバレ、さらに独自解釈や設定もありますのでご注意下さい!




 目前には強大な力を放つ巨影。辺りに広がる崩壊の炎でその姿は墨で塗りつぶしたかの様に黒く映る。その超兵器に挑むのは、たったの三人。しかし、その状況に絶望を覚える事は無かった。

 光の戦士。
 それは、かつて数多の世界を救った英雄に与えられてきた称号。そしてこの世界でも、かつての大戦でそう呼ぶに相応しい活躍をした冒険者達に与えられた名。

 その力を受け継いだオレ達に、今の状況は決して絶望などでは無かった。


 セラがアルテマウェポンの敵視を受け止める。そして、オレとクルエリさんで遠近両距離からの攻撃。いつも通り、何も変わる事は無い。ただ全力を込めてその槍をオレは振るった。

 アルテマウェポンは魔導ピッドという砲撃装置を身体から切り放ち、オレ達の攻撃の手を止めるために四方より砲撃を放つ。しかし、クルエリさんの魔防壁により大した威力は無く、加えて光の力によって強化されているオレの槍に簡単に撃破される。

 さらに、先程の魔法、アルテマの難を逃れ、状況を確認に来たのであろう帝国の飛空艇が流れ弾に被弾し墜落してくる。本来であれば大参事であるが、墜落場所にはもう何もなく、オレ達もハイデリンの守護により致命傷を負う事も無い。


 このまま倒し切れる。オレ達は確信する。しかしその確信はオレ達だけではなく、どこぞで戦闘を眺めていたラハブレアにも感じられたのであろう。

 アルテマウェポンは再びガイウスの制御を離れ、ラハブレアの意志によって動かされる。ガイウスから発せられた言葉でそれを悟った。

「なに!?アルテマ・・・だとッ!?」

 あの究極魔法が、再び放たれようとしているのか。アルテマウェポンは先程と同じく、体に青白い電流の様なモノを纏い、力を溜めていく。

―― 滅びの魔法が、再び放たれようとしています ――

 ハイデリンの声が脳内に響く。オレだけでなく、セラナイトやクルエリさんにもその声は届いたようだ。オレ達は顔を見合わせる。発動される前に、一気に止めを刺す。



 オレは全身に感じる光の力を両の腕に集める。イメージするのは、眼前の闇を打ち払う巨大な剣。
 セラナイトが、クルエリさんが、自身の光の力をオレに集める。パーティ全員の力で限界を突破して、最大攻撃を繰り出すリミット・ブレイク。

 終わりだ、ガイウス。


 持っていた槍を光が包み込み、出現する巨大な剣。オレはアルテマウェポンへ走り寄るとその場で跳躍し、剣を振り上げる。
 ブレイドダンス。何度も何度も、対峙する巨躯が果てるまで、オレは光の剣を振り回す。その全てがアルテマウェポンに叩き込まれると同時に、刃先より光の力が流れ込む。
 それはアルテマウェポンの内部でさらなる力の爆発を引き起こし、やがて関節部や胴体から次々と爆炎となって噴き出してくる。

「なぜだ、なぜ・・・!!!」

 ガイウスの声が響く。やがてアルテマウェポンは膝から崩れ落ち、一際大きな爆発の後、首の操縦席に繋がる装甲が吹き飛んだ。炎が吹き出し、同時に機体から投げ出せれたガイウスがオレ達の前に落下してくる。地面にたたきつけられると同時に、金色に変色していた鎧が元の色へと戻る。纏っていた力が、消失したのだろう。

「民が、力無き者に導かれ、神に縋るが故に世が乱れる・・・。愚民を作るのは弱き為政者・・・。弱き為政者を作るのも、愚民なのだ」

 瀕死と言える状態であろう。それでもガイウスは身を起こし、オレ達へ語りかける。

「貴様ほどの力を持つ者が、何故この心理を理解せん・・・っ!」

 その言葉を最後に、ガイウスは倒れ、動かなくなる。オレには明確にガイウスを否定する言葉が無かった。それでも彼の前に立ち塞がったのは、今のオレに出来る最大の返答が、それだったから。


 ガイウスは死んだのだろうか。まだ、息はあるのか。確認の為に近づこうとするが、その時アルテマウェポンが振動を始める。その中にある究極の力とやらを、機体が抑えられなくなったのだろう。光が放たれ、爆砕する。
 機体の破片も残らぬほどの爆発。オレの前に飛び出したセラが盾を構え、その後ろにクルエリさんと共に身を隠した。


 爆発が収まると。再び巨大なクレーターがその場に出来ていた。アルテマウェポンも、ガイウスの姿も無かった。



「無様だな・・・」

 上空より響いてきたラハブレアの声。目をやると、サンクレッド姿をしたアシエンがこの光景を宙に浮かびながら眺めていた。


「貴様が力を求めたからこそ、究極魔法を授けたというのに・・・所詮は人の子か。この程度のものとは」

「降りてこい、ラハブレア。この期に及んで観ているだけとはいかんだろう?」

 オレは言う。
 その言葉に従ったわけでは無いだろうが、ラハブレアがオレ達の前へと降り立つ。

「この星の理は乱れている。このままではいずれ、この星のみならず、物質界・・・エーテル界・・・世界を成す、全ての法則が乱れるであろう」

 世界の 法則が 乱れる。
 何のためにアシエンがこの世界で暗躍しているかは知らない。だが、お前たちの行動は決して相容れないモノばかりだ。自分たちの為だけに動いているようにしか見えない。ならオレ達も、自分たちの為に戦わせてもらう。
 法則なんて乱れてからが本番だろう。

「母なる星を守るためには、病巣を焼き払い、理を正さねばならない。その為にはわが神が再臨する他ない」

 アシエン達の言う神の再臨には、この地により多くの混沌が必要になると言う。その為には、神を狩る事の出来るオレ達の超える力が邪魔となる。
 それが幾度となくオレ達の前に現れ命を狙ってくる理由。各地で暗躍し、秩序を乱す理由。

 そうか、つまり。所詮お前達も何者かのテンパードという事か。

「この黒き城と共に消えるがいいッ!」

 ラハブレアが臨戦態勢に入る。オレ達も残った力を振り絞る。
 返してもらうぞ、仲間の身体を。



 もはや何も考えずとも体が動く。槍を、剣を、魔法を。ラハブレアに叩き込んでいく。防壁を貼り、闇の魔法でオレ達を攻撃するラハブレアであったが、もはや構う事も無い。この身体が傷付く事にも怯まず、オレとセラは突撃していく。

 クルエリさんは回復に専念し、さらにオレ達へ魔防壁を貼り直してくれる。

「やるではないか冒険者。しかし良いのか?私を倒すと言う事は、私が取りついたこの者を殺すという事だぞ」

 押し込まれているラハブレアだが、笑みを浮かべながら言う。サンクレッドの顔とは思えない程邪悪な笑みであった。

 確かに、このままラハブレアの魔防壁を破壊したとして、どうする。まさかサンクレッドごと斬り捨てるわけにもいかない。その時、三度ハイデリンの声が響く。

―― 光の意志を持つ者よ。闇の言葉に惑わされてはなりません・・・ ――

―― 闇の力を打ち砕くのは、光の力のみ・・・ ――

―― 今一度、あなたに光の力を ――

 光のクリスタルを掲げろというハイデリンの言葉を、もはや信じるしかなかった。クリスタルを顕現させ、天に掲げる。クリスタルが膨大な力を放つその瞬間、黒煙で包まれていた辺りが、白い光に飲まれ、再び闇の中に。しかしその闇は決して邪悪なものではなく、オレ達を包み込む優しさを感じる黒。

 良く見れば・・・この場所をオレは知っている・・・?

 ああ、そうだ。初めてエオルゼアへ来たあの日。チョコボキャリッジの中で見た夢。あまり覚えてはいないが微かに記憶に残る光景に似ている気がする。日記に残してはいなかったが、そうか・・・オレはあの時に、光の力を継いでいたのか。


 何もない黒い空間。いや遠くをみると、微かな星の輝きが見える。ここは宇宙のような場所だろうか。そこに、オレとアシエン・ラハブレアの二人。

―― その光を武器に変え、闇を切り裂くのです ――

 ハイデリンの声と共に、俺の足元に何度となく見た魔法陣が展開される。その中に今まで集めてきたクリスタルが光を放ちながら鎮座するように出現する。その光は一層と強くなり、それを打ち出すかのように上方へと光の柱が放たれる。

 そのすべてが、オレの中へと流れ込んでくる。これからオレが何をするべきか。オレは知っている。何故か、かつて一度経験したかのような感覚を覚える。

 白銀に輝く槍がオレの手の中に出現する。

 ラハブレアは、この空間で思う様に動けないのか。逃げるでも構えるでもなく、オレを睨みつけている。だがそれもオレが武器を構えて猛進を始めるまでである。先程の様に魔法での攻撃をしてくるわけでは無いが、両手を突出し、俺へ向かって同じように走り寄ってくる。

 オレ達の身体が、互いに手を伸ばせば届く距離まで近付く。ラハブレアから闇の塊のようなものが飛び出し、オレを襲うが、その塊ごと、オレの手にした槍は切り裂いていた。

 サンクレッドの身体は一切傷付いてはいなかった。確実に、振るわれた槍の刃は彼の身体を薙いだが、それは彼の中にある闇の存在のみを吹き飛ばしていた。

「なにぃ!?」

 サンクレッドより吹き飛ばされた闇は人の形となり、アシエン・ラハブレアが出現した。予想外の事態だろうか、ラハブレアが驚愕を顔に浮かべる。

 そのラハブレアの視線の先――オレの背後。そこに巨大なクリスタルの塊が現れる。オレは、見なくてもその存在を感じる。分かる。この空間の総てが、視えていた。そのクリスタルこそが、ハイデリン。

 ハイデリンに宿る星の命達。光の意志を持つ者達の力が、オレの周りに集結していくのが分かる。
 それは、オレの記憶の中にある人の形を纏う。彼らが事実そこに現れたわけではないだろうが、彼らの意志が、確実にそこに存在した。

 アルフィノ、ミンフィリア、イダ、パパリモ、ヤ・シュトラ、シド。暁の血盟の仲間達に加え、カヌ・エ、ラウバーン、メルウィブ。そしてセラナイトにクルエリさん。
 オレを先頭に、叫び声を掲げながら光の意志は一つとなり、闇の眷属へと向かう。


――これが・・・光の力・・・!?光の意志は・・・人と人とを・・・繋ぐというのか!?――

 ラハブレアの身体を、光の力が貫いていく。絶叫と共に、その身体は散っていく。そして光は弾け、サンクレッッドの中に眠っていた闇のクリスタルは砕かれた。







 目を開くと、先程と同じく、帝国基地の残骸が転がるクレーターの中であった。辺りでは墜落した飛空艇などが爆発を繰り返している。この場所も、じきに炎に包まれるだろう。

 アシエンの気配は無くなっていた。そして、セラとクルエリさんの姿も。超える力の限界を超えて戦っていた為か、力を放つと同時に元の世界へと戻されたのだろう。
 オレの前には、サンクレッドが倒れていた。もう、闇の気配は感じない。恐らく、大丈夫だろう。

 彼を担ぎ、オレは走り出す。ここで炎に飲まれて終わるなんてありえない。脱出だ。

 そんなオレ達の前に、炎を飛び越えて向かう影があった。帝国軍の魔導アーマー。敵かと一瞬身構えたが、その機体に描かれたアイアンワークスの社紋をみて安堵する。お前も、無事だったか。

 爆発は激しさを増す。アルテマウェポンと戦っていた場所は、もう炎に飲まれていた。その中に、フラフラと立ち上がるガイウスの姿を見た気がしたが、炎の揺らめきが見せる幻影だったのかもしれない。確認する余裕は、今は無かった。


 魔導アーマーのナビシステムで基地の外への最短距離を入力する。まだ道が繋がっていればいいが・・・。

 入力した経路を自動で動く魔導アーマーにあとは託すしかない。
 山をくり抜いて作られた細い通路にオレ達は飛び込むことになった。アルテマの影響で地盤が緩んだのか、爆発の振動の度に通路の壁が崩れバラバラと降ってくる。

 全速力で外へと向かうが、すぐ後ろに爆発の炎が迫って来るのに気づく。マジか。
 恐らく外までそう距離はない・・・ハズだが。

 炎が肌を焼く。マズイマズイ、これ死ぬヤツ!かつて別の世界でとある機体にのって戦っていた時、巨大砲塔の砲身に突入した時の事を思い出す。あの時も随分無茶をした。
 やがて炎に追いつかれ・・・しかしその時には眼前に外への出口が現れていた。

 もう少し、もう少しだ――!
 そしてオレとサンクレッドを乗せた魔導アーマーは、ほぼ爆炎と共に細い通路から飛び出した。噴き出す炎を背に、しっかりと地面へと着地する。
 この場所から脱出することを予想していたのか、そこには仲間達が集まっていた。オレの姿を見て、駆け寄ってくる。


「戻ってきやがったぜ!」
「見て、サンクレッドも一緒だ!」


 シドとイダの声がする。おかえりと、ミンフィリアが迎えてくれる。
 暁の仲間達。そして、三国の盟主たち。


 帰って来れた。サンクレッドを連れて。オレは皆の顔を見渡していく。その表情を見て、実感する。

 1つの大きな戦いが今――終わったのだ。









 レブナンツトールを出てすぐの、銀泪湖のなかに佇む黙約の塔が良く見える高台にエオルゼア同盟軍の作戦本部が設置されていた。作戦を終えた各国の兵士達や冒険者達が、この場に集まっている。

 アルテマウェポンの撃破より数日。意識を取り戻したサンクレッドを連れて、オレ達暁の血盟もその場にいた。これより、作戦の終了が盟主たちより伝えられるのだ。


 ラウバーン、カヌ・エ、メルウィヴの三名が各国旗の前に立つと、自然と皆がその前へと集まる。一同の視線が向けられるのを待ち、彼らは話し出す。

 最大の脅威であったアルテマウェポンとアシエンを退けた事。それにより、エオルゼアの当面の危機は回避された。今回の件で、盟主たちは見失っていた絆の力を思い出した。
 いつの間にか自分たちが守り、聞き語っていくのは自国の民だけだと思い込んでいた。しかし我らは各々の国で生きる前にエオルゼアに生きる仲間なのだ。

 グランドカンパニーの盟主として、三人は話し合った。もっと広く、エオルゼア全体を見渡していくべきだと。国や民族の枠を超えた、一つの意志としてまとまっていく未来を信じていると。
 それはエオルゼア同盟の復活の言葉となった。

 五年前のカルテノーの戦い。そして、それより始まった第七霊災は・・・多くの犠牲を出してきた。忘れてはならない事実。再度、犠牲者に哀悼の意を示そう。そして彼らの意を無駄にしないためにも、我々は前に進もう。


 新しいエオルゼアは、自分たちの手で作られる。未来の為に、第七霊災の終焉と、新しい時代の幕開けをここに誓う。盟主たちが、声を揃えて告げた。
 ここに、第七西暦元年を宣言すると――。

 新たな時代、新たな歴史。そして、新たな世界の始まりである。すなわちそれは・・・新生エオルゼアの誕生であった。

 拍手と喝采が巻き起こる中、オレは風に靡く三国の国旗を眺める。新しい世界、それは新しい冒険の始まりでもある。そう、これは終わりなどでは無い。新しい物語の、始まりなのだ。

                    



 何とか新生編を書き終えたけども、年明けには間に合わなかった・・・。しかも、もうちょっとだけつづくんじゃ・・・!!
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