先日FCチャットで朱雀の歌詞の話になって、改めて公式の歌詞を読んでみるとおもしろかったので、引用しながら自分なりに解釈してみようと思いました。
(14の歌詞解釈はこれが初めてなのと、あくまで個人の解釈なのでいろいろ大目に見てね!)
◆公式発表された情報を踏まえた前提
>作詞担当者によると、
>
>日本語パートは
>いずれも朱雀の視点となっていて、
>前半部ではテンゼンを思い出す描写と、
>後半部ではテンゼンを失った後の心境が描かれています。
>対する英語パートは、
>人々を救うという自らの使命を全うする傍ら、
>悲しむ朱雀を「またいつかは逢えるさ」となだめる、
>逞しくも優しい、テンゼンの言葉だそうです。
◆実際の歌詞をなんとなく解釈してみた
手繰り寄するは かの情景
清らに優し 恋ひ恋ふ吾が君よ
※吾が君(あがきみ)…本来は自分の主人や上位の貴人を呼ぶ言葉ですが、親しみを込めて相手を呼ぶ際にも使われていました。気品があり優しかったテンゼンがいる風景を、朱雀が思い出している描写のようです。
Blazing Scarlet, fire within
"心に炎を宿し朱の鳥よ"
Honor binds me unto errant kin
"我らの力は人々を救う為に在るのだ"
Yea, if here I find my end
"たとえ此の道の先に 死が待ち受けていたとしても"
Stay your tears, for we shall meet again
"涙を流すことはない 彼方にて君を待っている"
陽炎の如く消えた 恋ひ恋ふ吾が君
長き別れが来たり 幾度願へども
千年の暁 臥い乞う夜 過ぎて
三世を羽ばたけど ゆくえなく
※暁…明け方頃を指します。後に『夜』が続いているので、古風に対義させているようです。
※臥い乞う(こいこう)夜…臥い乞うは、これで一語ではないようです。『臥』は『ガ(グワ)』もしくは『ふ(す)』と読み、漢字そのものは『横になってねる。うつぶせになる』という意味です。後に続く『乞う』は『願い望む』という意味なので、夜という字から連想すると『ふせながらテンゼンのことを焦がれる夜』といったところでしょうか。そしてこの臥い乞うは、『恋ひ恋ふ』と読みが同じなので、言葉遊びの意味合いもあるようですね。そういえば極にて、ステージ中央に伏せっている4羽の小さな朱雀を起こすギミックがありますね…。
※三世…仏教でいう過去世・現在世・未来世のことをいいます。一般的には前世・現世・来世がわかりやすいでしょうか。テンゼンが転生して新しい命になって現れているのではないかと、ずっと探していたのかもしれません。もしくは、人間をはじめとするすべての生き物が三世を廻るほど長い時を羽ばたいたとも考えられます。意味合いとしては後者を強く感じますが、個人的にはテンゼンが死したことを実は一旦は受け入れていて、それでもなお信じきれず彼の影を探しているようにも感じました。
一念に流すは 濃い紅の涙よ
願わくば吾が君 生き出で給へ
※一念…深く心に思うこと、一筋にその事を思うこと。
※濃い紅(こいこう)…『恋い恋う』『臥い乞う』との読みが同じ。朱雀の色も踏まえられた言葉遊びがおもしろい!また、四聖獣奇譚のキーエリアである醴泉神社があるのは『紅玉海』ですね。
※吾が君 生き出で給へ…この一文は源氏物語の夕顔にも登場します。『生き出で給え』は生き返ってくださいという意味。
心念に終得て 恋ひ恋ふ身
朽ちたら 君待つ彼方へと
※心念…『信念』は正しいと信じる自分の考え。『心念』は心のなかにある考え。微妙に違うのですね。もしこれが信念であれば、テンゼンの言う『人々を救うという自らの使命を全うする』ことを指しているのかもしれませんが、心念ということは朱雀の心のなかにある考えであり、テンゼンの言う信念とはまた異なるもののように思えます。自らが鳳凰であったならと苦しみ、失ったはずのテンゼンをただただ探し求めることが、いつしか朱雀の存在意義となっていたのかもしれません。
※終得て(ついえて)…本来は『潰える』と書くのですが、漢字の印象だけではただ朱雀の心が潰れてしまうように見えるので、この漢字を使ったのでしょうか。『終』という漢字を『つい』と読む場合は、命の終わりを表す意味があります。また『得る』という言葉には『納得する。悟る』という意味もあり、後に続く歌詞から考えると『自らの思いに終わり(=存在意義を失うこと)を悟った時』と解釈しました。
※恋ひ恋ふ身 朽ちたら…心はすでに虚ろになり、テンゼンをただ探すだけの空っぽな身体まで終わりを迎える時。
※君待つ彼方へと…テンゼンパートの最後、『彼方にて君を待っている』に対する応え。
◆解釈してみての感想
朱雀、テンゼンのことめっちゃ好きやん…
言葉遊びもおもしろいし、メロディの明るさに反した切ない歌詞、ギャップがあって好きな曲です。
歌詞に源氏物語の一文が登場していることからも、古典文学の慎ましくもしたたかな雰囲気が伝わってきます。
他の四聖獣に比べ、丁寧語で喋ったり、テンゼンのことを心から敬愛していることもうかがえて、なんだか可愛く見えてきま、せんね…(一歩間違うとコルコル・デプラで落下勢)
玄武が巨大化、白虎が分離型、朱雀が変身型ときて…青龍は一体何型なんでしょうね…
おしまい