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日記をつけてやる

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日記をつけなければならない。
そんな気持ちがふつふつと湧いてくるきっかけとなったのはフレンドとの何気ない会話の中でだった。
「日記からその人がどんな人かある程度想像する」というのは自分もよくやっていることだ。
暇なときに新着から適当に覗いてみたり、フレンドで日記書いてる人はいるかなと探してみたり。
リーダーが太古の昔に描いていた日記を見つけて、なんかリーダーらしいなぁ変わんないなぁと思いながら全部読んじゃったり。とあるリューサンが1度だけ書いてる日記を読んで、私のいなかった頃を想像してみたり。
なんの繋がりもない人の、FC勧誘日記とか活動日記とかを読んでノリと勢いと太陽パワーだけで書いてそうとか、求人情報みたいで中の人相当真面目なんだろうなぁとか。

ま、全部私の勝手な想像なんですが。

ただ、無限に感じるほど広大なネットの海でつける日記とはそういうものなんじゃないかと思う。
意識的にしろ無意識的にしろ、程度は違えど書き手は何かを伝えるためにペンをとって記録を残す。
読み手は浜辺でボトルレターを拾うような感覚で、海の向こうにいる誰かを想う。
そういえば最近、そんなイベントをした気がする。開発から、名無しのNPCから、果てはミニオンからのボトルレターを拾っては読み、拾っては読み…。
そしてこのネットの海では、気が向いたのなら感想を投げつけることができる。そこから殴り合いになることもあるし、逆に新しい繋がりを得る機会にもなったりする。自分はこれがこの世界の興味深くて愛おしいところだと想う。

自分もそうやってあの内藤やリューサン、その愉快な仲間たちと出会った気がする。
その出会いからさらに、よく焼き鳥にされてるあひるだったり、カエルの頭領に出会った。
このエオルゼアに来る前に、そんな広くて緩やかなつながりの中で過ごした数千時間が、今の自分を形成しているんだと今更ながらに思う。
振り返れば楽しいことも厄介なことも色々含めてあったなぁなんて思い出せるけれど。

私はそれらをほとんど形にせずにここまできてしまったな、という事実に少し寂しくなった。

色と数字を決めて、同じ集会所に集まった。レア堀りしたり、ただただ駄弁ったり。リーダーとリューサンがお互い欲しいものを引き合ってお互い歯ぎしりしたり。身に覚えのない嫌悪をぶつけられてそこに行きづらくなったり、気づいたらリーダーも同じような目にあってたり。

数年ネットから消えて、久々に帰ってきても快くチームに引き入れてくれたこと。バカみたいなシンボルアートでバカみたいに笑ったこと。誰もやってないような金策を思いついて、市場を独占したこと。3チーム合同12人で採掘場を防衛したこと。しくじりキャットが裁判の末に轢殺の刑に処されたこと。両手に銃持って採掘場に葬式しに行ったこと。

リーダーとクソゲーのクソみたいな構築談義で朝を迎えたことも。クソ構築を実戦で使って、意外とハマったり全然使えなかったりしたことも。なんだかんだ人が増えてってなんだかんだみんなクソを楽しんだことも。来るとわかっていた終わりを笑いながらも悲しんだことも。リューサンがそのゲームをまだアンインストールしてないことも。

いろんなことを思い出せるけど。それは私の中にしかなくて、時間とともに解像度が落ちて、透明になって、あの時のあの人はどんな格好してたとか、どんな設定つけてたとか、どんどん薄れていく。140字以内のぽつりぽつりとしたつぶやきはあるけど、あの時あの瞬間の感情はもう味わえない。それは仕方のないことであるが、とても寂しいことだ。


日記をつけなければならない。
140字には入りきらない自分の気持ちを残しておかねばならない。
辛い時のひどく汚れてたり荒んでいる心も、それを越えた先の想いも等しく。
ジムリーダの目の前でレポートにしっかり書き込むように。
結末の分岐する手前でセーブするように。
クリア後のデータをセーブするように。
ふとした時に振り返って、その時の思い出をロードできるように。


FF14のストーリーでも、光の戦士の歩みを回顧録として記してくれた人がいる。



この回顧録を書き終えるシーンで、イシュガルドに来てからのこと、出会った数々の人たちのこと、歩んできた道を思い返して言葉にできないいろんな想いが溢れてきたのを覚えている。私の中では書き終えた時の伯爵の表情が、強く印象に残っている。

そんな彼の回顧録は、最近思わぬ形で再登場している。



あの世界で彼がこの本を読んで、英雄の名を見つけて、その歩みを知って。どんな気持ちだったろう。

漆黒が終わり、しばらくして秘話が公開された。その第3話で多くの人は心を揺さぶられたのではないだろうか。
思わぬ記録者と、これまで冒険をともにしてきた人たちの光の戦士に対する想いに、私は笑いながら泣いた。

14ちゃんのストーリー、こういうとこいいよなぁと思いながら毎回毎回泣かされる。歳をとって涙もろくなったのもあるかもだけど。

最近はストーリー以外でも、印象に強く残る記録がある。
だいたい12月から1月末までの2ヶ月、不思議な縁でつながった半裸のナイスガイに誘われて挑戦した絶アレキサンダー討滅戦。固定のナイトさんが練習終わりに毎回上げてくれた復習動画を期間中は毎日、踏破し終えた後もたまに見直している。
あの時喋ったあの話題、少しずつ進んでいく攻略、クリア回の悲鳴、動画に詰まった何もかもが、山あり谷あり大変だったけど、みんながいたから楽しかった思い出として記録されている。クリア回は未だにドキドキするし、ニヤニヤしてしまうことをここに白状します。こういうの好きなのよ私。
毎日欠かさず記録してくれてありがとう、再生回数の半分、多分私です。

誰かが残したセーブを、他の誰かがロードできる。それはストーリーを観てきた大勢のプレイヤーだったり、たった数名、同じ目標に向かって同じ時を過ごした人たちだけだったり。対象規模は変われど、本質はあまり変わらないのだと思う。思い出を思い出すためだ。


日記をつけなければならない。
未来の自分のために。出会ってくれた人たちのために。
そういう意思を示すために、そしてそれを思い出せるように、ここにそれを記しておこうと思う。

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