こんにちは♪ Biskaです。
少し長くなってしまいましたが、
第一世界で過ごした日々の中でも、
とても大切に感じた時間だったので、
ここに書き留めておこうと思います。
そろそろ時間だと、リーンが静かに教えてくれました。
皆を見送るために、彼女も一緒に来てくれるのだそうです。
その表情は、少し寂しそうで、それでも前を向いていて――
彼女らしい、やさしい強さを感じました。
公が不在であっても、私たちなら塔へ通す。
衛兵団の守衛はそう言って、「星見の間」まで案内してくれました。
こうして大勢を迎え入れるのは、これが最後になるかもしれない。
その言葉に、この場所で重ねてきた時間の長さを、あらためて思います。
アリゼーは、アンジェロの準備が万端だと微笑み、
魂を不活性化して魔具に収める手順を、落ち着いた声で確認してくれました。
アルフィノは、クリスタリウムの人々が見せてくれた盛大な見送りのおかげで、
寂しさよりも、前へ進む気持ちを取り戻せたのだと話してくれます。
あとは笑顔で「石の家」に帰り、
タタルやクルルさんを安心させたい――
その言葉が、とても彼らしく、胸に残りました。
この部屋に、何度集ったことでしょう。
ウリエンジェの言葉に、懐かしさがにじみます。
かつて水晶公が立っていた場所。
少し離れたところに、あの人の姿があった日々。
もう戻らない時間でも、確かに、ここに在った思い出です。
装備は持ち帰れないからと、
サンクレッドはリーンにガンブレードを託しました。
使い道は自由でいい。
彼女の助けになるなら、それで本望だと。
リーンは静かにうなずき、大切にすると答えます。
武器も、これまで教えてもらったことも――そのすべてを。
ベーク=ラグのもとでは、ソウル・サイフォンの準備が整っていました。
運び手の覚悟を確かめると、
彼は一つひとつ、魔具を配っていきます。
まずは記憶から。
それぞれが歩んできた時間が、静かに託されていきました。
うまくいったと告げられ、
次はいよいよ魂を収める段階へ。
アリゼーがアンジェロに声をかけ、
皆で祈るような気持ちで、その瞬間を見守ります。
成功だと聞いたとき、
記憶も魂も、確かに魔具の中に収まっていました。
それらは今から、私が預かる大切なものになります。
本当に大丈夫なのかと、リーンは不安を口にします。
世界を越えること、魂を持ち帰ること。
ベーク=ラグは、誰にも確かな答えは出せないのだと話しました。
事故も起きるし、奇跡も起きる。
だからこそ、祈るのだと。
手の届かない領域を、想いが埋めるように。
すべてを受け取り、鏡の魔器の前に立ちました。
起動されたままのそれは、
きっと迷うことなく、私たちを元の世界へ送り届けてくれるはずです。
――こうして、別れの準備は整いました。
この想いも一緒に、胸に抱いて。