49日目。
アスタリシア号。リムサ・ロミンサ最大勢力である断罪党のガレオン船だ。
中に入るといつも船内をくまなく掃除している船員達がいる。
概して不衛生な海賊にあって彼らは衛生管理を徹底している。陸での生活が長いからか、それとも安定した生活のおかげなのか。いずれにせよ、海の上では病気一つが命取り、狭い船の中で感染症が蔓延すれば航海が困難になることすらあるのだから、清潔を保つ習慣が身に付くのは良いことである。
甲板では海賊達が思い思いに過ごしている。
職業がら自分の命を自分で守るための鍛練は欠かせないのだろう。自由な時間であっても身体を鍛えている連中もいた。
死線で生死を分けるのがほんの少しの力の差ということは少なくない。
彼らにとってダンスはとても重要なコミュニケーションスキルらしい。
半ば強引に彼らが踊るステップを叩き込まれた。
だが一緒に踊るだけでなんだろうこの高揚感と一体感は。なかなか癖になりそうだ。
なぜか吊るされている者もいた。おそらく何かしでかした罰なのだろうが、周りの奴らは心底楽しそうにしていたから、もうじき許されるのではないかと思う。
そういえば、どこかのギルドマスターも吊るされていたな。