【スェアーシロップ】
参照先の画像がhttpによる通信のため読み込めませんでした。
下記ボタンをクリックして直接外部サイトでご覧ください。
画像を確認する名称(通称):鉱業廃水「スェアーシロップ」
カテゴリー:リスキーモブ ランクB
棲息地:ウルダハ 西ザナラーン地方
_______________________________
ガイドモブハンターによる情報:
「再開発中のカッパーベル銅山より流れ出た廃水から、
不浄な魔物が産まれたわ。
採掘師たちが、つけたあだ名は「スェアーシロップ」。
アマジナ鉱山社の自警組織「鉄灯団」が討伐に挑んだけど……
刺すような刺激臭に耐えかね、近づけなかったらしいわ。」
_______________________________
その日、モブハンターとして駆け出しの私は、崖下に大きな緑色のカタマリを見つけた。
「なにアレ!カ…カワイイ…!!」しかし近付いてみると…
「!? デカイ!なにこのスライム!!」
大きさに圧倒されるものの、柔らかそうな動きから目が離せない。
しかもうわさに聞いた刺激臭も無く、むしろ何か甘い香りが漂っている気さえする。
「もしかして…コレ…ヒンヤリしてるかな…」曇っていても暑いウルダハの昼下がり。私は試しになでてみた。
すると…。
「うわああ!メチャクチャちょうどイイ温度だ…!」温度といい手触りといい、なにかもう、たまらない加減だ!
思わず感触を全身で味わいたくなり、ハグをしたその時。

参照先の画像がhttpによる通信のため読み込めませんでした。
下記ボタンをクリックして直接外部サイトでご覧ください。
画像を確認する 「あッ!!」ヤバイ…。取り込まれた。
ものすごく柔らかいのに、包まれてみると弾力も強く、全く身動きがとれない!
まさか…このまま消化されてしまう…!?
しだいに手足の先の感覚が無くなってきて、少しずつ体がモンスターの体内に沈みこんでいく!
何らかの毒が回ってシビレているのか、それともすでに消化されつつあるのか!?
「あわぁあああ!?ヤバイ!!」
参照先の画像がhttpによる通信のため読み込めませんでした。
下記ボタンをクリックして直接外部サイトでご覧ください。
画像を確認する 「……けど…こ、コレは…気持ちイイィ!?」どのくらい時間が経っただろうか。
数分のようでもあるし、何十分も経ってしまった気もする。
ウォーターベッドのようなぷにょぷにょの感触に包まれて、何も考えられない。
恐ろしいのは、自分が食べられているかもしれないのに、恐怖を感じないことだ。
むしろ幸せすら感じていることが恐ろしい…!なんて危険なモンスターだろうか!

参照先の画像がhttpによる通信のため読み込めませんでした。
下記ボタンをクリックして直接外部サイトでご覧ください。
画像を確認する 「みなさんさようなら…。私はもう、ダメなようです…」かろうじて口からの侵入は耐えているものの、それももう時間の問題だ。
少しずつスェアーシロップが刺激臭を発し始め、鼻での呼吸が困難になってきている!
思考能力など無いただのゼリーかと思っていたけれども、明確な意思を持って獲物を誘い込み、捕食していることが判明した。
この事実を、他の冒険者に伝えるまで死ぬわけにはいかない…!だ、誰かーッ!

参照先の画像がhttpによる通信のため読み込めませんでした。
下記ボタンをクリックして直接外部サイトでご覧ください。
画像を確認する 「あぁぁ~w 動くとコレゆらゆらしてキモチイイわ~~w エヘヘエヘ」決意もむなしく、やがて私は完全に頭まで飲み込まれてしまった。
「ゴボボゴボ…(ああー目の前が真っ赤になってきた…終わった…)」意識が遠のいたその時、溶けてしまったかと思っていた足に、地面に当たる感覚が戻った。
下半身の方が体外に排出されているようだ!
「ゴボー!(おおぉぉ!もーちょい!ふんばれ!!)」
参照先の画像がhttpによる通信のため読み込めませんでした。
下記ボタンをクリックして直接外部サイトでご覧ください。
画像を確認する 「(ふおおおおい!なんでそこで止まるんだそこでー!食物繊維もっと摂れよォ!!)」「アバババ(がんばれースェアーシロップ!いきめ!)」「……!(ヨーグルトとかも毎日食べろ…よ…な…)」
<<ガクッ>>…こうして、一人の冒険者の貴い命が荒野に散り、あとには一冊の手記だけが残された。
内容は新米モブハンターの心得や、心身を良く保つための食生活への注意など、まだとくに特別なことが書き込まれているわけではない。
しかし、半透明の液体が糸を引くこの手記が、後の冒険者に何かを伝えようと、語りかけている気がしてならない。
…でも、ちょっと臭うから持ち帰るのはやめておこう…。
<<完!!>>