FF14バックステージ調査隊⑥コミュニティチーム:加藤岳志さん

バックステージ調査隊

こんにちは。宣伝チームのみやみやです!

FFXIVの開発/運営スタッフにいろいろな裏話を聞いていく企画、「FF14バックステージ調査隊」。

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今回はFFXIVの運営、ファンフェスティバルや生放送などリアルイベントも主導しているコミュニティチームの「加藤岳志」さんにお話を伺ってきました!

20210708_mm_02.jpg▲プロフィール用としていただいたものですが、2018年の北米ファンフェス翌日に延泊して出向いた、ルート66での写真とのこと。インタビューに入る前からイベントに絡めてくるなんて!

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みやみや:まず初めに、コミュニティチーム全体のお仕事について軽くご紹介をいただきつつ、その中で加藤さんがどのようなことを担当されているかについて、教えていただけますでしょうか。

加藤:コミュニティチームはFFXIVの運営、言い換えると"プレイヤーの皆さんが楽しんでFFXIVをプレイできるよう、サポートする"業務を行っています。フォーラム、SNS、ブログなど、様々な場所で皆さんからいただいた声を拝見し、それを開発チームや吉田P/D へ伝えたり、コミュニティの皆さんが今どういうことに困っているのか、楽しんでくれているのかというところを考えたりするのが、普段から行っている大前提のお仕事です。

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フォーラムとは、プレイヤーの皆さん同士、あるいは皆さんと開発/運営チームの交流・意見交換などを目的とした、FFXIV公式掲示板のこと。

その上で、コミュニティイベント、生放送、リアルイベントなどの企画・運営をしています。その他、トピックスでの告知・スケジュール管理、パッチノートの作成などもコミュニティチームの担当です。

そういった日常業務はチームメンバーたちに安心して任せられるので、自分としてはチームのまとめ役として見守りつつ、Mちゃんやモルボルから日々飛んでくる"ムチャブリ"に対応していく、というところが比重としては大きいかなと思います。(笑)

そんなムチャブリもありながら、運営チームとして、ゲーム内で障害や不具合・トラブルが起きたときには常に即時対応ができるようにしています。時間や曜日にかかわらず、どんな仕事を抱えていても最優先で動いていく必要がある......というところがいちばん大変かもしれません。

みやみや:こうして毎日安心してFFXIVをプレイできるのも、加藤さんたちコミュニティチームなどによる、手厚い運営・サポートのおかげなのですね。そんな加藤さんの来歴や、コミュニティチームに所属することになった経緯についてもお伺いしたいです。

加藤:スクウェア・エニックスに入社したのは2006年になりますので、もう15年ほど経ちます。

元々お客様と対面で話す仕事が好きで、高校生のアルバイトからずっと接客のお仕事をしていました。何か新しい挑戦をしようと思ったとき、ちょうどスクウェア・エニックスのサポート業務の社員募集を見つけまして......。小さい頃からゲームが好きだったので記念に受けたところ、無事通ることができ、2006年に入社となりました。

その後3年くらい経ったあたり......旧FFXIVのβテスター募集に向けた運営立ち上げの頃でしょうか。「コミュニティチームに来ないか」と声をかけられ、2009年にコミュニティチームに異動し、今に至ります。

みやみや:旧FFXIVからの歴史を目の当たりにしてきた大先輩であることを、あらためて実感します......! それでは具体的なお話に移ってまいります。先日は「デジタルファンフェスティバル 2021」が開催されました!舞台裏で運営全体の指揮をとっていたのが実は加藤さんですが、今回初のデジタル開催ということで大きなチャレンジだったかと思います。開催にあたり、特に苦労したのはどんなところだったのでしょうか。

加藤:今回いちばん大変だったのは、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症の状況にあわせ動き、考えていくことでした。

元々はいつものように、リアルイベントとして北米・欧州・日本3リージョンでの開催を想定しており、2019年9月には会場探しを始めていました。日本でも名古屋開催に向けて着々と準備を進めていたところ、突如新型コロナウイルス感染症が蔓延し始め......、やむを得ずキャンセルの判断をしました。

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その後も、"じゃあファンフェスはどうやって実施するのか?""デジタル開催とする場合、どう実施するのか?"など、検討すべき課題が次々と浮かび上がってきました。日々状況が変わっていくのに対して、最善の方法を臨機応変に検討することが、今回何よりも難しかったところでした。

みやみや:苦渋の決断をし、延期や無観客化などの告知を出したとき......その度にプレイヤーの皆さんからあたたかいコメントをいただけたことが、何よりも運営の励みになっていたかと思います。 前例のないデジタルでの開催にあたり、どのようにして実施内容を検討していったのでしょうか。

加藤:まずはあらためて、"ファンフェスってなんだろう?"というところに立ち返って考えてみることに。その結果、「新情報の発表があること」「プレイヤーの皆さんが集い、プレイヤー同士で交流できること」「プレイヤーの皆さんと開発チームが交流できること」「ファンフェスでしか体験できないものがあること」「2日間FFXIVづくしのお祭り感があること」......これらすべてを満たすものが、「ファンフェス」である、という答えを再確認しました。これらを実現するために検討した結果、今回は「ステージ」と「デジタルアクティビティ」の2軸で進めることに決定しました。

20210708_mm_05.jpg▲「ファンフェスティバル 2019 in 東京」の写真。

いつものファンフェスでは、会場に試遊があり、アクティビティがあって、飲食や物販があって、ステージを見ながら「次は何しよう」「これしよう」と考える......そんな風に2日間楽しめていたものを、何とかしてデジタルで実現したい。その一心で、コミュニティチームで意見を出し合い、開発チームやパートナーさんにも相談しました。多大な協力をいただいたことで、ファンフェスモグ★コレ、グループポーズの期間限定フレーム&ステッカー、SNSキャンペーン、おうちでエオルゼアカフェなど、様々なデジタルアクティビティを実現させることができました。

20210708_mm_06.png▲デジタルアクティビティの数々!画面に入りきらないほどたくさんのアクティビティが実現しました。

ただ、1つ1つのそれらの企画が、プレイヤーの皆さんから見て本当に「ファンフェスとしてのアクティビティ」と思ってもらえるか、楽しんでもらえるかどうかは、最後の最後まで不安でした。でも実際蓋を開けてみたら、ステージを見ながらエオカフェレシピを作ったり、スクリーンショットを撮って楽しんだり、モグ★コレのためにコンテンツを周回したり、色々なグッズを買ったり......、プレイヤーの皆さんが、FFXIVづくしの2日間を楽しんでくれていたことを感じました。初のデジタル開催としては成功したのかな、と思うと同時に、今は無事に終了してほっとしているところです。(笑)

20210708_mm_07.jpg▲今回のファンフェスでのED風景。プレイヤーの皆さんからのあたたかい声援コメントの中、幕を閉じました。

余談ですが、 冒頭でお話しした"ムチャブリ"はファンフェスでも発生していました。(笑)「バンドステージで、ツイニングおじさん(※)をやりたい!」と祖堅(正慶/サウンドディレクター)から、メンバー指名でオーダーがあり、Mちゃん経由でなぜか自分が開発スタッフやチームメンバー、さらには直属の上司たちにダンサーをお願いするという......。自分はドライに、さも「連絡事項です」くらいの他人事でお願いをしましたが。(笑)ファンフェス全体の予算を見ている自分としては、当初聞いていたダンス練習回数が、少しずつ増えていき、その追加スタジオ費聞いていないのですが......という方がある意味ムチャブリ感がありました。(笑)

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▲※ツイニングおじさん......プレイヤーの方が、「ロングフォール 〜異界遺構 シルクス・ツイニング〜」の曲にあわせて作ったミーム動画が元ネタ。FFXIVオフィシャルバンド「THE PRIMALS」の同曲のミュージックビデオでも再現されました。

みやみや:プレイヤーの皆さんのSNS投稿やストリーミングでのコメントを見ていると、楽しんでくださっている様子が伝わってきて、本当に心強かったですよね。本気で臨んだ渾身のツイニングおじさんにも、たくさんの声援をいただいておりました......! さて、今週末の7/10(土)にはいよいよ 「14時間生放送」も迫っていますね!こちらもコミュニティチーム主体のイベントですが、今回の見所などぜひ宣伝をお願いします!

加藤:2月に実施予定だったところ、こちらも新型コロナウイルス感染症の影響で延期となり、7月に実施となりました。まだ収束していない中での開催とはなりますが、出演者や関連スタッフの感染防止対策は徹底したうえで実施しますので、その点については安心してご自宅から楽しんでいただけると嬉しいです。

「XIV大好き芸能人座談会」には、お馴染みの方々をはじめ、FFXIV公式生放送には初の出演となるゆいPさん、いつもここからの山田さんにもお越しいただきます。非常に濃いプレイヤーさんであるということは存じていますが、どのようなトークになるのか、個人的にも楽しみにしています。ぜひ注目していただければと思います!

また5年ぶりに、ひろゆきさんと吉田P/Dの対談も。実はひろゆきさんと吉田P/Dの対談は、これまで何度も行ってきたのですが、正直コレがいちばん制御できません!(笑) 一応いつもお二人にトークテーマをご用意しているのですが、一回も使われたことがないです......。すべてはあのお二人と、その場をハンドルしてくださるひげおやじさんに任せようと思いますので、あたたかい目でご覧いただければと。(笑)

そして我々コミュニティチームのキャプテン武田とリーダーグニサカによる「ハイデリン探検隊」も、ファンフェスに続きいよいよ14時間生放送にも登場させてもらいます! 「ハイデリン探検隊」はプレイヤーの皆さんとプレイをしながら作っていく放送ですので、ぜひゲーム内やコメントでも二人を応援してくれるとありがたいです!

20210708_mm_09.jpg▲ファンフェスでもまったり進行で和やかなステージだった「ハイデリン探検隊」。今回はどんな探検を見せてくれるのか!?

それ以外にもPLLなどはもちろん、14時間みっちり楽しんでいただけるようバラエティ豊かなプログラムを予定していますので、ぜひお楽しみください!

みやみや:番宣ありがとうございました! それでは続いて、恒例コーナー「私の仕事道具紹介」です!加藤さんが仕事をするにあたり、欠かせないもの、お供にしているもの、便利なものなどを1つご紹介ください。

加藤:会社で使用しているツールの「Slack」が、自分にとっては欠かせない仕事道具です。

在宅勤務化が進み、以前と比べ周りの人と気軽に話しにくい環境になってしまいました。そんな中コミュニティチームでは、くだらないコミュニケーションから込み入った相談まで、チャット感覚で気楽に話そう!という目的でSlackを使っています。

20210708_mm_10small.jpg▲すさまじいチャンネルの多さ!これまで様々な業務を行い、いろいろなチーム・部署とたくさん話をし関係性を作ってきたからこそ、今Slackで気軽に話すことができているとのこと。

"お仕事に欠かせないのはSlack"、と表現しましたが、これまで会社の人とつくってきたコミュニケーション、関係性がいちばん仕事に大切なものだと思っています。会社の人と築いてきた関係性があるからこそ、直接顔を見られない在宅業務であっても、ややこしい案件や無理難題もとりあえず気軽に相談できていると思っています。これは、本当に自分にとって財産だと思います。

みやみや:最後にプレイヤーの皆さんに向けてひとことお願いします!

加藤:まずはいつもFFXIVをプレイしてくださり、本当にありがとうございます。これからも皆さんにFFXIVを楽しくプレイしてもらえるように、そしてFFXIVをやっていてよかった、続けていきたいな、と思っていただけるような活動を行っていきたいと思います。フォーラムやSNS、ブログなどで、楽しかったことはもちろん、不満な点でも、どんなことでも良いので思ったことを発信してもらえれば、僕たちコミュニティチームは必ず確認して、開発チームや吉田P/Dに伝えていきます。皆さんからの声は、開発チームや吉田P/Dには必ず届いていますので、そこは信じていただければと思います。

あとはイベントの話があったので、これは個人的な思いにはなってしまいますし、これから先どうなるかは分かりませんが......、やっぱりリアル会場で皆さんとお会いしたいです。先日ファンフェスのリハーサルで、大音量でトレーラーを流しているとき、「プレイヤーの皆さんに見てほしかった」と思いましたし、無観客の空間で「プレイヤーの皆さんがいたらどうなっていたのだろう?」「楽しんでくれていただろうなぁ......」と何度も思いました。皆さんの笑顔や、感動している姿を見ることができることが何よりも嬉しいですし、何より360度見回してもFFXIVプレイヤーしかいないあの空間で、喜びや感動を共有したいなと思っています。

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いつ新型コロナウイルス感染症の猛威が収束するかは分かりませんし、次のファンフェスがどのような形になるかも分かりませんが、またいつか世界中の皆さんとリアルでお会いできることを願っています!

******

リアルイベントやコミュニティチームのバックステージ、いかがでしたでしょうか?
いつかまた直接皆さんにお会いできますように!まずは週末の14時間生放送を一緒に楽しみましょう♪

★FF14バックステージ調査隊バックナンバー★
第1回:リードストーリーデザイナー:織田万里さん
第2回:リードレベルデザイナー:高橋新さん
第3回:WEBディレクター:高地浩之さん
第4回:UIアーティスト:関洋一さん
第5回:コンセプトアーティスト:長嶺裕幸さん

みやみや(宣伝チーム)

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